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『うみらぼハッカソン』を前に、AIについて聞いてみた

こんにちは!
うみらぼでは、12月16日(土)、17日(日)の2日間で
『うみらぼハッカソン —AIと作る、地域課題の新しい解決方法—』を開催します!
三重県・伊勢志摩の魅力と課題にふれながら、最新のAI技術を学ぶイベントになっています📝

イベントの詳細・お申し込みはこちら
https://peatix.com/event/3746236/view

イベント概要

2023年12月16日 13:00 - 15:00 AI講座
2023年12月16日 15:30 - 2023年12月17日 18:30 うみらぼハッカソン —AIと作る、地域課題の新しい解決方法—
会場
志摩市立図書館
CO Blue Center
うみらぼ

主催
うみらぼ株式会社( https://umilabo.co.jp/
問い合わせ先:contact@umilabo.co.jp
後援
志摩市、Generative AI 勉強会、CO Blue Center
特別協賛
IYOSHI COLA イヨシコーラ
協賛
株式会社Dream3.0(https://www.dreamstz.com/
株式会社萩原建設(https://www.tukuruken.com/
木と土の家 東原建築工房(https://kitotsuchi.life/
山本行太
小山桂樹


今回は、イベントで講師を務めてくださる現役エンジニア・船坂さんにお話を伺いました!
AI技術の発展とその活用方法、今回のイベントでどんな経験ができるか……『うみらぼハッカソン』に参加する方も、そうでない方も必見です!
(聞き手:吉田貫太郎)

船坂 拓海(ふなさか・たくみ) さん
1994年和歌山生まれ。
筑波大学卒業後、エンジニア、ディレクター経験を積み、現在はIT企業にてプロダクトマネージャーを務める。
ECプラットフォームにおける機能開発を担当しており、AIを用いた機能開発も担当。
2018年から2021年にかけて、自身でも起業経験あり。
色々な人と話すことと、新しい技術をさわることが好き。趣味は打楽器の演奏。

船坂さんはどんな人?

——川野さんとは元々どういう知り合いですか?
船坂:前職の同僚で、僕がエンジニアとして入社した時に川野さんが人事を担当していました。
川野さんはインターンの担当もしていて、学生たちと短期間でアプリを開発するイベントを運営していました。

2022年開催の「うみらぼインターンシップ」の様子

僕はディレクター職だったので、ものづくり側の社員としてそういったイベントのお手伝いもしていて、川野さんとの接点としてはそこが一番大きいですね。
今回のイベントも、こういうイベントだったら船坂に頼もうという感じで、講師として呼んでいただいたと思っています。

——ご自身で起業された話も伺えればと思います。起業した会社ではどんな事業をやっていたんですか?
船坂:いろんなものを作っていたんですが、「メンタルヘルスのセルフマネジメント」を目指して事業をしていました。心の健康を自分で管理するということですね。
創業して一番最初に作ったサービスは、企業のSlackのデータを分析して、働く個人のモチベーションの状況を計測するというものでした。
いわゆる体の健康は、体温計や体重計で計測して、休息や運動などの打ち手が打てると思います。それに対して、心の健康を測る手段はあまりないと感じて、事業をしていました。

——その中でも、船坂さんは実際にプロダクトを作るところに注力してたという感じでしょうか?
船坂:そうですね。僕は基本ものづくりを中心に担当していました。創業初期は人手がなかったので、デザインや実装を全部自分でやっていました。


急激に成長しているAI技術

——そんな船坂さんと学ぶAIですが……船坂さんがAIについて学び始めたのはいつですか?
船坂:実は本当に最近で。生成AIというジャンルが盛り上がってきたここ最近で、初めてちゃんとキャッチアップしている感じです。
技術が進化している最中なので、いま学んだ知識も半年後には古くなっちゃうかもしれないですね。でも、いま現在の技術として知ってもらうのはけっこうアリなのかなと思います。

——最近「AIでこんなことができるようになった!」というような、AIの成長を感じることはありますか?
船坂:画像生成は、昔はけっこう難しかったんですけど、いまは本当に簡単にできるようになりました。今回のイベントの参加者募集イラストも、僕がAIを使ってサクッと作ったんですが、絵が得意な人にお願いするくらいの気軽さでできるようになりましたね。

「うみらぼハッカソン」の参加者募集イラスト

船坂:例えば、「海にコワーキングスペースが浮かんでいて、そこからアイデアが天に登っていく絵を描いてください」と入力する。これだけでいけちゃうんですよ。

実際に出力された画像

船坂:これでもう少しちゃんと指示を出すと、もっと精度が良くなっていきます。
少しの指示でこんなことができると考えると、だいぶ身近になりましたよね。

——これまで難しかったことが、より簡単にできるようになっているんですね。
船坂:そうですね。他にも、いろんなチューニングがされたAIが続々登場しています。例えば、ボードゲームのルールを簡単に説明してくれるとか、服に合わせた洗濯の設定方法を教えてくれるとか。事前に質問を想定してくれているので、より使いやすくなっています。

——ちなみに、業務外の時間でもAIのツールをいじったりしますか?
船坂:料理する時とかに相談しますよ。「冷蔵庫にこれとこれがあるんだけど、何が作れる?」みたいな。買い物リストを作って、CSVで出力するところまでAIにお願いして、CSVファイルを別のツールに入れて管理する……みたいな感じです。
——すごい!未来の暮らしみたい。
船坂:こういう使い方をちょっとしてみるだけでも、日常に彩りが出ますよね。他にも、「ちょっと悩んでいて、一人じゃ思考も進まないし……」という時に使うと、壁打ち相手になってくれるし、前に進む力をくれて、けっこういいですよ。


AI初心者が気をつけるべきこと

——すごいですね。AIは急激に成長している分野だと思いますが、今回の講座やハッカソンでは、AI初心者でも楽しく学ぶことができそうでしょうか?
船坂:これまでだとプログラミングを学ばないとできなかったことが、いま、AIを使えば割と簡単にできるようになってきています。
例えば、パソコンで日本語を入力できる くらいの人がAIをさわれるようになると、AIは思考の壁打ち相手にもなるし、ものづくりの助けにもなる。
ITに詳しくない人がAIをさわるのが、実は一番伸びしろがあるんじゃないかなと思っています。

——なるほど。あまり技術的なことに明るくない人がAIを使う時に、気をつけるべきことはありますか?
船坂:ChatGPTのような対話してくれるAIでは、情報の精度の問題があります。
「誰々について教えて」というような質問をすると、わりと分かりやすく嘘を言うことがあり、それに踊らされるのは危ないなと思っています。
あとは、AIとのコミュニケーションの取り方を覚えないと、うまく会話ができないというか、能力を引き出せない感じがします。
何をどう伝えたらAIに理解してもらえるか、プロンプト(=AIに対する指示や質問)の書き方を知っているかどうかで、解決できるものも解決できなくなるんですよね。
例えば、AIにお願いしたいタスクの内容を最初に書いて、詳しいことはその下に箇条書きする、というような「お作法」があります。人に対して口頭で伝えるみたいに書いてしまうと、上手くいかなかったりするんですよ。

プロンプトの例

船坂:例えば、これはある程度ちゃんと指示を出しているんですが、「英会話の先生になってほしい」と言うだけでは、ちゃんと文章が返ってこないことも多いんです。
最初にまずタスクとしてこういうことを提示する、その後に出力形式を渡す、その下に情報を載せる、など……伝え方を知るだけで、AIが返してくれる返答の精度がすごく上がるんですよね。
それを知らないで、「使えないじゃん」となるのももったいないし、AIが嘘を言ってるのに、それを真に受けて勘違いするのももったいない。
ちょっと付き合いが難しいパートナーではあるので、まずはコミュニケーションの取り方を知るのが大事だと思います。


うみらぼハッカソンで、AIと協働する第一歩を

——今回のハッカソンの魅力は、どんなところになるでしょうか?
船坂:技術的な説明を受けながら、実際にAIを使う体験ができる というのはもちろんなんですが、イベントで「何でも答えてくれるAIと会話しましょう」と急に言われても、「何聞こうかな?」となりますよね。
今回のハッカソンは「志摩の地域課題を解決する」というようなテーマでおこないますが、AIとコミュニケーションするお題が決まっているのがハッカソンの良さだと思います。

船坂:実際、「志摩の地域課題をどう解決するか」という問いは、答えがそんなに見つからない難しい問題だと思います。
これまで人間だけでは太刀打ちできなかった難しい問いに対して、AIと対話しながら、一緒に戦う方法が学べるのが、今回のハッカソンの魅力になるのではないでしょうか。

——なるほど。ハッカソンは、AIに手助けしてもらいながら、考えるのが難しい問題を考えていく第一歩になりそうですね。
船坂:どこに課題があって、どう整理できる、どの課題に対して手を打っていくといい、という分析や判断は、かなり訓練されたビジネスマンじゃないとできないですよね。地域課題の解決というレベルになると、専門のコンサルが入ったりします。
そういった、人間には難しい分析も、AIに案内してもらいながらだったら、いろんな人ができるようになっていくと思います。そういう価値を多くの人に知ってもらう機会になればと思っています。


AIと聞くと素人にはさわれないような、難しいものをイメージしてしまいがちですが、AI技術が発展してきた今、試してみるチャンスかもしれません✨

今回のハッカソンは、AIのことはもちろん、志摩市の魅力や課題についても知識を深められるプログラムになっています。
「志摩市で何かしたい」「地域課題に向き合って深く考えたい」という方にもおすすめです!

イベントの詳細・お申し込みはこちら
https://peatix.com/event/3746236/view


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