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2018年11月24日 高橋幸宏さん Saravah, Saravah at 東京国際フォーラム

幸宏さんが他界されて早8か月。本日、新宿厚生年金会館に行った折り、幸宏さんの生前最後のワンマンライブのことを思い出しました(2019年9月、同会場で開催)。で、その1年前に国際フォーラムのホールCで行われたのがこの「Saravah, Saravah」再現ライブ。そう言えば、この時もライブから帰宅してすぐTwitterに殴り書きのように感想を書いたけれど、ここには上げていなかったっけ…なんて思いつつ、今回は備忘録として、その時SNSに書いた内容をツギハギしてみます。

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高橋幸宏さんの1st「Saravah!」はピエール・バルー/フランシス・レイの「サンバ・サラヴァ」へのオマージュから始まっていて、シャンソンからサンバからボサノバからレゲエからクロスオーヴァ―まで、それこそピエール・バルーが作った「サラヴァ・レーベル」のエッセンスを体現したような作品で、アレンジやキーボードで全面的に坂本龍一さんがサポート、ベースは全曲細野さん。

彼ら以外でアルバムのクレジットに並ぶのも、林立夫さん、鈴木茂さん、松木恒秀さん、大村憲司さん、加藤和彦さん、高中正義さん、今井裕さん、山下達郎さん、吉田美奈子さん、ラジさん、BUZZ、浜口茂外也さん等々で、皆さん当時は殆ど20代だった筈ですが本当に上手い。70年代後半の新進気鋭のミュージシャン達によるアンサンブルが生み出した傑作でした。

その「Saravah!」のヴォーカルパートを全編新録し、新たにミックスダウンとマスタリングをしたのが『Saravah Saravah!』(2018年10月18日発売)。ピエール・バルーさんが2016年の日本公演から程なくして逝去され、2018年はフランシス・レイさんこのアルバム発表直後に他界された。この年、高橋幸宏さんが「Saravah!」40周年でボーカル新録のアルバムを発売しこのライブを行ったことにはとても大きな意味があったように思います。ただし、様々な事情が重なったのかレコ発ライブはこの国際フォーラム(しかも小さめのホールC)の1回限り。翌年5月に福岡のフェス「CIRCLE19」で本編9曲が同じメンバーで再演されましたが、もっと本数やって欲しかったですね…。

このライブでバンドの中心になったのはダージリン(佐橋佳幸さん、Dr.kyOnさん)でした。幸宏さんとも数多くの共演があるお2人ですが、もうほんと艶やかでキレのある音像を作り出しておられて、素晴らしかったです。WOWOWで放送が入りそうですが、映像作品として残るといいですね。コーラスのSmooth Aceも良かった!

アンコールの「四月の魚」は「Wild&Moody」のツアーの時に映画のプロモーションフィルムが流れたので爆音体験はしていましたが、ライブは今回が初演(Brand New Dayは上記で演奏されました)。サラヴァ→ピエール・バルー→四月の魚という流れでしょうが、この名曲を生で聴くことができて感激です。そして「MAJI」なんて「Once a Fool」のツアーで演奏されただけで、TENT BOXなどでしか聞くことができない楽曲ですよ。あまりに懐かしくて…

あ、そうそう。「The Look Of Love」はバート・バカラックさん - ハル・デヴィッドさんの名コンビの手による「恋の面影」です。幸宏さんの名盤「EGO」に「Look of Love」という楽曲がありますがそちらではないので念のため。

00 Opening
01 Volare
02 Saravah! 
03 C'est Si Bon
04 La Rosa
05 Mood Indigo
06 Elastic Dummy
07 Sunset
08 Back Street Midnight Queen
09 Present

encore 1
10 四月の魚
11 Brand New Day
12 Look Of Love
13 MAJI

encore 2
14 Saravah!

高橋ユキヒロ Vocal, Drums, Guitars
佐橋佳幸 Guitars, Chorus
Dr.kyOn Keyboards, Chorus
林立夫 Drums
矢口博康 Sax
有賀啓雄 Bass
斎藤有太 Keyboards, Chorus
ゴンドウトモヒコ Euphonium, Manipulator, etc.
藤井珠緒 Percussion
重住ひろこ Chorus
岡村玄 Chorus
ツヤトモヒコ Chorus
細野晴臣 Bass(M9, M14)
坂本龍一 Comments on Film

改めて、幸宏さん、「サラヴァ!」

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