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書評『淵の王』

初出(共同通信)

 十九世紀、哲学者ニーチェが神の死を宣言してから100年。近代の作家たちは、神のいない世界で人をいかにして救うかを考え、悩み続けてきた。舞城王太郎の新作「淵の王」を読んで、これは正しくそうした近代の小説だと感じた。

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