毒親であると認める、毒親を許し受け入れる

作家の瀬戸内寂聴さんが亡くなりました。自分を貫き通した強い女性がまた一人、この世界から旅立ちました。ご冥福をお祈り致します。

瀬戸内寂聴さんの生前を、ネットやメディアで拝見した事があります。お見合い結婚をして、しばらくして娘さんが生まれます。終戦を中国で迎え、日本に引き揚げ、四国に移り住みます。当時のご主人とは別の男性に惹かれてしまい、ついにご主人と娘さんを置いて家を出てしまう…。

寂聴さんは「娘を置いていった事を後悔している」とコメントしていました。作家としては成功した、だけど母親としては…、と思っていたのだな…、と読み取れました。いわゆる【ある種の毒親である】と認めているとも見てとれます。

娘さんは、当然ですが長年母親である寂聴さんを許せなかったそうです。寂聴さんが結婚祝いを贈っても返品したそうで。娘さんの気持ちも理解出来ます。実の子である自分を置いて、父親であるご主人ではなく他所の男性と一緒になったのだから。

だけど歳月は過ぎて母娘ともども和解し、寂聴さんは孫やひ孫にも会えたそうです。

寂聴さんも素敵ですが、許せなかった母親を受け入れ和解した娘さんも素晴らしいと思いました。

人は家族であっても、何らかの原因で確執を持ち、ある時から毒親や毒子になり、夫婦間は冷え切ってしまうケースがあります。

私は対処法は色々あって、お互いに危害がなく選択肢の自由を奪わないのであれば、何を選択しても間違いはないと思います。

人生において人と衝突しない事はなく、それがトラウマになってしまうケースすらあります。

一番マズいのは『自分自身を被害者のまま放置してしまう事』ではないでしょうか?

それは一時的に同情を買えたとしても、他人にはもちろん自分自身にも重荷になり足枷になってしまい、自分の進化成長を止めてしまうだけでなく、周囲から誰もいなくなり、自分自身すら信じられなくなり、自分自身を愛せなくなるからです。

私たちは常に見えない何かに試されていて、それに対してどう対処するか…。どれも正解で正解ではないと思います。

だけど一番のヒントは「自分自身を様々な観点から省みてどうあったか?」で出した答えで結果が変わってくると言うのが私の考えです。

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