スランプ


今回は “THINK SMART” という本を読んだ。良い本なので、感想を書こうと思ったのだが中々に難しい。なので、少し書き始めるのに時間がかかってしまった。
その理由がいくつか考えられる。が、一番の理由はやはり、「全ての章の感想を書こうとしてしまったこと」だろう。これしか考えられない。
なので、今回は本作がどのような本なのか、そして、特に印象に残った話を2つほどご紹介することにする。

1. 本作について
本作は、「思考の誤りを避けることで、不幸を回避する方法」を紹介した本である。
我々がしてしまいがちな思考の誤りが52項目挙げられ、その52の思考の誤りをどのように正すのか、どのように回避するのかが詳しく描かれている。
“THINK SMART”というシンプルで分かりやすいタイトルに違わない、読みやすい本である。

2. 印象的な話1 幸福を手に入れる?
本作の冒頭、はじめにではこのような事が書いてある。
「賢人が目指すべきは、幸福を手に入れることではなく、不幸を避けることである」
この一行を読んだ時、私はこう思った。
「もうこの短い文を読んだだけで、この本を買ったもとが取れたのではないか?」
SNSが高度に発達した時代では、幸福には無数の形がある。また、正解も無数に増えてしまったと言えるだろう。
「人生の幸福な生き方は、人を愛すること!それこそが正解だ!」
「いや、人生の幸福な生き方は、好きなことを一生懸命やることに違いない!」
そんな無数の声がネットに広がっている。
幸福の形とは何か?幸福の正解とは何か?分からない。
しかし、何が不幸なことなのかは分かる。何が間違っているのかは分かるだろう。その間違いを避ければ自ずと幸福の形が見えてくるという寸法だ。
「締め切りがあるのは分かっているのに、先延ばしにしてしまう。先延ばしという不幸を避けるにはどうするか?」
「なぜ、臨時収入が入るとお金を使いすぎてしまうのか」
そう言った不幸を避けるための本の導入としては、最高の入りであると思う。

3. 印象的な話2 ニュースダイエット
「ニュースは害悪なものである」と断言している章があった。
この話を最初読んだ時は、「そうかな?」と思った。
ニュースがないと、世の中の流れが掴みにくいし、古い人間になってしまうのではないか。それに、カルト宗教など怪しい団体の中では、信者たちを世間の流れから隔離するため、新聞やニュースを与えていないという方法も取られているそうだ。オウム真理教がサテアンという形で富士山麓に根城を置いていたのもそのためだと聞いた事がある。
このように、世間から隔離されないためにもある程度ニュースは必要であると思う。
ただ、私も「害悪だ」と思うニュースがある。芸能人の不倫がその最たるものだ。
正直、誰が不倫したとか、他人の家庭の事情などどうでもいい。各人が家庭内で解決してくれという感じだ。ところが、出版社や報道各社は発行部数や視聴率欲しさにこんなどうでもいい事を流す。そして、それに食いついた暇人たちが、不倫した芸能人を叩いて憂さ晴らしをする…。見ていて疲れる。
ある程度ニュースは必要だと思う。しかし、そう言った不倫報道に関しては、絶対に害悪だと私は思う。

どうも読書感想文スランプになってしまったらしい。(スランプという言葉を使うのは烏滸がましい気もするが…
今回はこれで終わりです。

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