起きて。
朝食を食べに行って。
部屋に戻ってきて。
二度寝の欲求に抗えずに。
すやぁ……

気がついたら空港行きのバスが来るまで3時間しかなかった。

ホテルは中心街から離れたところにあったので、観光名所というよりは散歩を楽しむことにした。

ストップウォッチをオンにする。
原理上1時間半経った辺りで引き返せばホテルに戻って来れるはずだ。

綺麗な街という印象だった。
事前情報が何もないので、「こっち行ける？　行けない？」と手探りで道を歩いていく。
遠くの方に高い建物が見えたので、そちらに向かって歩くことにした。

大きなショッピングモールが歩道橋の先にあった。
トルコに来てやってみたいことの一つに、アイスを食べる事がある。
アイスあるかな……とショッピングモールにふらふら入ってみる。

アイスあった。
これが……かの有名なトルコアイス。
知らんけど。

本屋を流し見つつ、ショッピングモールを出て歩く。
海が見えてきた。

歩道橋を渡る。

市街が一望できた。

太陽がマルマラ海を輝かせていた。

塔が近づいてくる。
謎の国旗のサークルがあった。

一見して産油国か？ と思ったが、それっぽくない国も含まれている。
何なんだろう。

塔のふもとまで歩いてきた。
特に何か目的を果たしたわけではないが、引き返す。

時間が余ったので、ショッピングモールでトルココーヒーを飲んだ。
サフラン入り。甘め。

お土産に本屋でくまクマ熊ベアー(トルコ語版)を買って帰ることにした。
本棚のど真ん中に置かれていたので、トルコで大人気説ある。

空港までの送迎バスに乗り込む。
夕日が淡いさざめく黄金から週末酒場のビール色、そして熟した卵黄のような赤に変わっていくのが綺麗だった。