虎の子渡し 川柳13句
令和には寅のパンツはひるがえり
くちぶえを吹いて「雷ちゃん、どこかしら」
もののけの父子も見ゆるひがしやま
されかうべキイスの指を切るたんび
旅に倦んで玄武に影として残る
MuRaKaMiとして塗り分ける鼻の穴
白虎の子だから白とはかぎらない
朱に交じる龍の白目に朱をさして
花として溶けん獅子の子の舌へなら
やっぱりね 瞳に 鍵がかけてある
ぐろーばる斬首のごとく花が跳ぶ
右手なら揚げる左手ならグリル
とーちゃん、古都はおカネの匂いがするネ
ー「村上隆 もののけ 京都」@京セラ京都美術館 新館 東山キューブ、2024.3.8
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?