うなぎいぬ

発達障害に興味があり、いろんな文献を読んでいます。日常で感じた取り留めのないことをつら…

うなぎいぬ

発達障害に興味があり、いろんな文献を読んでいます。日常で感じた取り留めのないことをつらつらと書いていきますが、それが誰かしらの心に届けば幸いです。

マガジン

  • 今までの半生を振り返ってみた

    人の考え方の根本を知るためには、その人が歩んできた人生を知ることにあると思います。  そこで、まずは、自分はどんな人間なのか書くことから始めました。1本の記事に収めようかと書き始めたわけですが、次から次へと書きたいことが溢れてきたのです。  このマガジンを作成した意図は、「他愛もない僕の半生を知っていただくこと。」に尽きます。僕のエピソードを読んで、自分の人生を見つめ直すきっかけにしてくだされば光栄です。  自意識過剰で承認欲求の強い説明になってしまいましたが、どうかよしなにお願いします。

最近の記事

青春生き残りゲーム(9)

 3つ離れた弟の運動会が9月4週目の土曜日あり、ウナギ少年は応援にこっそり行っていました。弟は多少無鉄砲なところがあり、兄である少年以上に運動神経や頭の回転が良く、外面も良いので、どんな相手でも好かれている印象がありました。俗に言う陽キャの部類でした。  当時の彼らは、最高に仲が良く、共に両親の肉体言語を聴いて育った仲でした。両親に対する愚痴をこぼしあったり、対戦ゲームで競いあったり、近くのお寺でサッカーをしたりしていました。  そんな弟の小学校最後の運動会。当然、見に行

    • 青春生き残りゲーム(8)

       中学生活も残り半年を切ろうとしていました。学校では、夏休み明け1週間後にある運動会に向けて、受験勉強の合間に時間を作り、クラス別に練習をするなど『One for all, All for one.~一人はみんなのために、みんなは一つの目標(優勝)のために~』のムードが漂っていました。その流れで、8月が終わり2学期に入ったのです。  クラスに転校生が来ました。隣県の中心都市から転校してきたそうです。セミロングの長さに眉のあたりで切り揃えた前髪と黒目がちな大きな二重の目が特徴

      • 青春生き残りゲーム(7)

         ウナギ少年も中学生で、思春期真っ只中でありました。勉強部活以外にも恋愛というセクションは少なからずともありました。しかし、以前にも執筆した通り、母からの心身への厳しいしつけや母と祖母の確執、小学生の頃の女子からのいじめもあって大分歪んだ恋愛観が構築されていました。  少年は、中学1年生の時に、英会話教室にて、同じ時間帯で勉強していた他校の同級生の女の子に告白されました。ところが、彼はそれを断りました。理由は、女性恐怖症な上に、自分の顔に自信がなく、恋愛をするには精神年齢が

        • 青春生き残りゲーム(6)

           義務教育最後の学年になりました。世間一般では、中学3年生をもって受験生になるわけです。例に漏れずウナギ少年もそうでした。  そして、少年は尊大にも、地域で一番の男子校に入りたいと考えていたのです。  なぜか?それは、単純に、自己承認欲求と過剰な自意識によるものでした。家族からそれを求められていると思うから。周りから「あいつは勉強ができる」と思われているから。でもって、自分は周りとは頭の出来が違うから。だから、そこの高校に行って、東大に行く。みんなから持て囃されたい。

        青春生き残りゲーム(9)

        マガジン

        • 今までの半生を振り返ってみた
          17本

        記事

          対人関係での敗北

           人間性とは、人と関わることによって変化するものであると考えます。  進化するのか退化するのかは、思春期までは、その人が生まれ持った性質とのマッチングであるし、それ以降は、それまでに形成された人間性次第だと考えます。  思春期までは、『親の躾が合わずに叱られ続けて内向的になった』だとか、『小学1年生から学童に預けられていたために学年を問わず誰とでも話しかけられるようになった』といった具合で、その人の核となる人格の整形は、その殆どが自分の意思では選択できない受け身の整形とな

          対人関係での敗北

          青春生き残りゲーム(5)

           僕には人並みに感情の機微を読み取る力はありません。ましてや、少年時代は尚更でした。  その頃は、人がどのような感情や背景をもってそういった発言をするのか、立体的にわからなかったのです。  そのくせ、自分に非難や注意が来ると酷く落ち込んだり、癇癪を起こしたりたりします。そして、2,3日その事で頭がいっぱいになってしまいます。ふとしたきっかけで、言われたことがフラッシュバックされ突然気持ちが落ち込むこともあります。それは、今でもそうです。  中学生の頃のウナギ少年は、授業

          青春生き残りゲーム(5)

          僕がやっていきたいこと

          昔から、変なやつだとか、喋らないほうがいいのに…とかよく言われてきた。 多分、考え方が他よりも大きく違うのだと思う。 それ故に、空気を読んで発言した“つもり”であっても場にそぐわなかったり、面白いと思って発した冗談を理解されず場が白けたり…幾度となくあった。 空気を読むのが疲れる。 そもそも、考え方が人と大きく違っているのだから、無理もないと思う。 だから、どうしたのか… そう、空気を読まず、直感のまま、気の向くまま、ありのままでいようと思った。 そうして、去る

          僕がやっていきたいこと

          僕らは出会った人たちでできている

           僕は、今までの人生を振り返ってみると、 『いろいろな人の影響を受けてここまで形作られてきたんだなぁ。』 とつくづく思います。  30年近く生きていると、ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか、選択して後悔することが山のように積もっていくわけなのですね。  これは、単に僕の性格に因るものかもしれませんが、少なからずとも皆さんにも思い当たる節があると思うんです。  しかし、良く考えてみてください。あのときの失敗した選択があったからこそ、今、一瞬でも充実しているな

          僕らは出会った人たちでできている

          青春生き残りゲーム(4)

           皆さんには、祖父母についての記憶はありますでしょうか?核家族化が進む中、祖父母と別居していたり、そもそもやむを得ない事情があって、祖父母の記憶がなかったり、そもそも、いなかったという方が多いかと思います。  僕の実家は父親の実家でもあるので、父方の祖父母と一緒に生活していました。  祖父は母子家庭の長男として育ちました。戦後の貧困で喘ぐウナギ家のために、中学卒業後はひとり東京に出稼ぎに行き、土方や建築の現場で働きながら、金銭管理や社交マナー、冠婚葬祭から公的文書の書き方

          青春生き残りゲーム(4)

          青春生き残りゲーム(3)

           勉強だけできても人生は報われるわけではありません。  中学のときは勉強できるキャラクターとして、調子に乗っていたウナギ少年は、どのくらい勉強していたのかやテストの点数を自慢することが楽しくて仕方ない程どうしようもなく自惚れていました。  しかし、それは同時に、「凄いやつだ。」とか、「勉強のことならウナギに聞こう。」だといった自己承認欲求を満たしたい気持ちの裏返しだったわけです。なぜならば、両親から褒められた記憶がなく、怒られた記憶しかなかったためでした。ただ、母親は少年

          青春生き残りゲーム(3)

          青春生き残りゲーム(2)

           ウナギ少年が住む地域は田舎の割に教育感度が高く、中学校の同級生は120人ほどおり、そのうち20人以上が後にGMARCH以上の学力の私大や国公立大に入学するという状況でした。  中学校の学力テストでも、県平均を毎回20〜30点上回る地域だったのです。  だからこそ、自営業だけあって体裁を異様に気にする両親は、我が子を勉強させることに必死になっていたのです。  その多少の甲斐もあって、うなぎ少年も普段はともかく、テスト期間中は夜の12時を超える程度は勉強し、そのやり方も自分な

          青春生き残りゲーム(2)

          青春生き残りゲーム

           小学校と中学校の違いは、ヒエラルキーが確立しやすいということです。  勉強では、定期テストや実力テストで順位が出され、内申書にも数字がつく。  部活でも、選抜かそうでないか、同じコンクールに出品した作品がどんな評価されるのか、仕分けされる。  徐々に生き残り競争の社会、つまり、資本主義というものに慣れさせたいという国家のお偉いさんの意図が働いているのでしょう。  しかし、うなぎ少年がそう悟るのはまだまだ先の話でした。  承認欲求が強く、当時は負けん気も強く、更には、

          青春生き残りゲーム

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(8)

           うなぎ少年も小学校を卒業し、中学生になりました。中学生になると、様々な環境や心身の変化が起こりますね。うなぎ少年も例に漏れなく良くも悪くも変わっていきました。  今回から、中学生編を書いていきます。  まず、家庭環境が変わりました。  うなぎ少年の祖母が自律神経失調症になりました。70代半ばに差し掛かり、子育てを蔑ろにするほどだった仕事人間は、日に日に衰えていく自分に嫌気が差してきたものがあったのでしょう。病院への入退院を繰り返しました。また、以前から気に食わなかった

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(8)

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(7)

             空気を読めない、人の顔色も窺えなかったウナギ少年は、学校では言いたいことを言うくせして、人に指摘されると3日先まで気にするような繊細なところがありました。また、授業外の人前では目立ちたくないところがあるのですが、乗せられるとすぐに調子良くなって、ウケを狙いにいくような単純なところも持ち合わせていたのです。  俗に言うところの“めんどくさい人種”だったわけです。尤も、今もそうかもしれませんが、当時は、自分でも歯止めが利かなかったのです。    小学校5年生の2学期

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(7)

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(6)

           母親の歪んだ愛に触れていくうちに、人と少しだけ違う認知特性をもつウナギ少年の心は、少しずつ歪んでいき、二面性がすくすくと育っていきました。    学年が上がるにつれて、学校で失禁した事実は徐々に少年も周囲も気にならなくなっていったようでした。そのおかげで、仲の良い友達が増えていきました。インキャの分類ではあるものの明るいほうで、よく他のクラスに行ってはゲームの話をする。水泳と持久走以外の運動は人並みだけれども、勉強はまあまあできる。字は意外と上手。少し鼻につく発言をしたり

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(6)

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(5)

           皆さんは、今までに習い事をされた経験はありますか?  僕は、小学1年生から6年生まで水泳を、小学2年生から中学2年生まで書道を、そして、小学5年生から中学1年生まで英会話の習い事をしていました。  水泳や書道は学校の授業にもあるので、同級生よりも少しばかり上手にできて、自信に繋がりました。ただ、持ち前の不器用さもあって、同じ習い事をしている子と劣るといった具合でした。    小学生までの僕は、目の前に課されたものに関して真剣にやる子でしたから、どの習い事もそのときだけは真

          初めての投稿なので、ほどほどに自己紹介してみる(5)