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03_宝島染工×MONPE 絞りshibori

※この記事は「宝島染工と染染週間 -染とは植物や大地から色を借りる行為-」うなぎの寝床旧寺崎邸開催 2023年7/14(金)~7/24(月)に付随した特集記事で、メールマガジンでリリースした内容をアーカイブしています。メールマガジンの新規登録はこちら


宝島染工の絞り2種類!!

Shiboriは世界共通の技術
伝統的な絞りから、ヒートセット加工まで

うなぎの寝床が主で活動する福岡県八女市周辺の筑後地域は、久留米絣という200年以上続く織物の産地である。その中で昔からもんぺを作っていて、それに目をつけて現代風にリニューアルしたのが、うなぎの寝床の現代風MONPEである。

元々は久留米絣の生地のみでMONPEをつくっていたが、久留米絣以外の織物の産地とも出会っていき、MONPEという型を使い、他産地の技術や生地とコラボレーションしていったのが産地コラボのMONPEである。宝島染工ともコラボしているので紹介したい。

絞りという技法は、布を括ったり、縫い締めたり、挟んだりして、その部分に染料が入らないように模様を染め出す染色方法のことを言う。おおまかに防染(ぼうせん)の一種である。技法自体は日本のみならず世界各地で自然発生的に生まれたと思われる。

古いものではインドのアジャンター石窟群の壁画に描かれている衣装に絞り染めによると見られる模様が見られ、現存する資料では中央アジアのアスターナ古墓群から出土した6世紀ごろの中国の絹の絞り染めや、中南米のインカ以前の時代の木綿絞りなど世界各地にその存在が確認されているようだ。世界的にはタイダイ(tie-day)とも呼ばれている。

日本で現存する絞りの産地
有松・鳴海地区の技術

日本では、今産地として現存しているのは愛知の有松・鳴海地域の「有松絞り」「鳴海絞り」が有名だ。日本においては古いものでは正倉院や法隆寺に伝わっているものに絞りが使われているものが見られる。有松・鳴海は尾張藩の保護を受けて発展し、江戸時代以降最大の産地となった。今でもその産地は残っている。伝統的な絞り染めから、この絞りの技術が応用されて、ポリエステルの生地を絞って、熱処理を行い形状記憶させるヒートセット加工というものも誕生している。うなぎでもこの加工でつくったアバンギャルドな有松コラボMONPEが存在する。

有松鳴海しぼりのアバンギャルドなMONPE!!
表面は立体的な凹凸
絞りで小さく縮んでいるが穿くと身体に沿って伸びる

MONPEで使った絞りは二つ
柳絞りと手絞り格子

宝島染工とつくったコラボMONPEは「柳絞り」という絞りの模様と「手絞り格子」という二つの技法で染めていただいている。藍染はインド藍と化学藍(インディゴ)の半建で染めてもらっている。インド藍のみだととても高価になってしまうので、このような選択をした。

2種類の絞りの技術を楽しんでほしい

宝島染工と染染週間
-染とは植物や大地から色を借りる行為-

うなぎの寝床 福岡八女 旧寺崎邸
期間 2023年 7/14(金)~7/24(月) 
お休み:火曜・水曜
営業時間:11:00-17:00
住所:〒834-0031 福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021

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