某エアコンメーカーと喧嘩してみた

私は今一戸建てに住んでいます。多くの人にとってもそうですが家は人生の中で最も高額な買い物。しかも大抵何十年というローンを組まれるかと思います。私もそのうちの一人で初めてローンの明細が書面で送られてきた時、ローン残高と終了予定が平成55年?とか記載されてるのをみて頭の中でバンプの曲が流れていたのを思い出します。

そんな高額な家の中でも、さらに良いものをと選んだものがエアコンでした。正直私としてはさほど興味もなかったのですが、もともと花粉症&潔癖の嫁と将来の子供のことを考えてといろいろ機能がついたエアコン(すでにどんな機能かは覚えてませんが)を買いました。まあまあ高かった。とはいえ、メーカーは安心有名な〇〇製。二人とも納得の買い物でした。

家に引っ越してきたのはすでに冬が過ぎ春先だったといこともあり、しばらくエアコンを使うこともなく快適に過ごしていましたが、5月を過ぎ、6月になってくると徐々に暑い日が続くようになり、我が家もエアコンを使うことにしました。よくよく考えてみれば家を建ててから初めてのエアコン始動で若干テンション上がりつつスイッチオン。爽やかな涼しい風を浴びつつ気持ち良さに浸ってました。

・・・

・・・

・・・

「ピーッ」

・・・

・・・

「え?」

電源落ちとるやないかい。なぜ?

再度スイッチON!

・・・

・・・

・・・

「ピーッ」

「え?」

電源落ちとる。何度やっても数分後には勝手に電源が切れる。設定温度とかそういう問題ではなく、もちろんタイマーとかでもない。なんてこった。不良品か。正直めっちゃショックでした。金額的にも気持ち的にも気合入れた買い物でしたので。ただ落ち込んでばかりいられない。とっとと対応してもらわねば。ということでコールセンターに電話。夜だったのでもちろんその日に来れるわけはないのは承知でしたので見に来てもらう日を設定。ただ言われた日程が平日の18時まで。なんでやねん。こっちは仕事してるのに、しかも不良品対応のために仕事休めってか。若干いらつきながらも大人なので、こちらの主張はお伝えしましたが通らず。こんなことでキレててもしょうがない。嫁に事情話して、嫁が仕事早退して対応してくれることに。

後日来たら嫁から

嫁:「今日エアコン見に来たよ」

私:「どうだった?」

嫁:「なんか、エアコン本体と室外機も見て、両方のパーツ交換が必要で、取り寄せに1週間ほどかかるらしい」

私:「・・・」

いや、だから、修理じゃなくて交換じゃない?なぜ初期不良が修理対応なんだ?もやもやしつつもまた翌日その電話をする気力もなく、納得度0%なんだけど修理を待つことに。

ー1週間後、その日も嫁に頼んで早退してもらって私は仕事をしていたところ。午後7時くらいになり、まだ会社にいた私に嫁から電話が。

私:「どうした?」

嫁:「エアコンの業者の人が話したいって」

私:「わかった。代わって」

エアコン業者:「もしもし、お仕事中失礼します」

私:「修理終わりました?」

エアコン業者:「いや、それが室外機見たところ3階のエアコン用と2階のエアコン用の2台を縦に立ててますよね?これの修理となると安全上2名以上じゃないと作業してはいけないことになってまして、今日は私一人しか来ていないので日を改めさせていただきます」

キレた

その前に、説明すると我が家は3階建てなのですが、3階のエアコンの室外機を置くスペースが3階にないので2階のベランダに2階リビングのエアコンと2台置いてまして。横並びだと邪魔なので二段ベッドみたいに積んでまして。今回壊れたのが2階リビングのエアコンだったのですが。

いや、言ってることはわかる。危険を冒してくれと言うつもりはない。じゃあ前回なにしにきてんという話じゃない?前回見に来た人と対応する人が違ったんだろうけど二段重ねは見りゃわかることで、そのパーツを交換するとも言っていた。じゃあそのことも伝えて二人で来るべきでしょ?

というのを、最初のそもそも初期不良じゃない?から始まり、こっちは仕事も早退してんだよ!修理は持って帰ってやってくれ、とっとと新品と交換せい!というクレーム、いや主張をぶちかましました、いやお伝えしました。

が、まあ通るわけないですよね。そもそも修理対応するのって大抵下請けの会社で製造メーカーとは違ったりするし。私も仕事残ってたしもう夜だし散々文句言いつつももういいです、じゃあまた日を改めてということで日程調整して電話を終えました。

もうね、仕事残ってたんですけどね。精神的に疲れ果ててとっとと家に帰りましたよ。幸いその時働いていたのは自転車で通える距離の会社だったのでとっとと帰って思い出していらいらしつつ、風呂入ってとっとと寝ようと考えてました。

プルルルルルルルル

電話、鳴ってます。みるとさっきの修理業者。時間は9時を回っている。

なんやねん

私:「もしもし」

エアコン業者:「もしもし、夜分遅く申し訳ございません。先ほどは失礼しました」

私:「いや、もういいですよ。修理してくれるなら」

エアコン業者:「はい、それで今もう一人作業者が捕まったのでこれからお伺いします」

は?

私:「え?これから?いや、いいですよ。もう夜遅いですし」

エアコン業者:「いえ!遅くなったのはこちらの不手際なので大丈夫です!」

やばい、へんなテンションになってる

私:「いや、、、、こっちが大丈夫じゃなくて。これから来て修理してもらってだと遅くなるじゃないですか。私は明日も仕事もあるし」

エアコン業者:「もう、すぐそこまで来てまして、時間もそれほどかからないので大丈夫です!」

私:「・・・いや、でも、、、いや、、いいです、はい。じゃあお願いします」

もうね、思考停止してましたね。いろいろ疲れ過ぎて。あのテンションを断るエネルギーが残ってなかったというのが正直なところですが、まあ横で見てるだけだからいいかと。

電話で言っていたとおり間もなく到着、おっさん二人組でとっとと作業に取りかかってもらいました。

うん、予想はしてた。そんなすぐに終わらないだろうと。そもそも室外機の作業なんて夜で照明持ってきてたけど手元まで照らすのはむずかしそうで、それはそれは時間かかってましたね。うん、時計見るともう11時まわってる。ただこうなると私も業者もやめるわけにもいかず、最後は若干応援するくらいのノリで見守ってましたよ。

なんとか日付が変わる前に終了。終わった後は大変でしたねー、いつもこんな感じで仕事されてるんですか?なんて、ちょっと理解し合えた、心の距離が縮まった感だして握手なんかして帰ってもらいました。

めちゃ疲れた1日でしたが、なぜかちょっといい気分みたいな、そんな気分に浸りながら復活したエアコンの風を浴びていました。

・・・

・・・

・・・

「ピーッ」


ほどなくまた自動電源OFF装置発動

それから夜中1時間くらいかけてこの文章の三倍くらいの量でことの顛末とどれだけの精神的・肉体的ダメージを負ったのか、これがあなたたちの対応ですか、返品するから全額返せ、そのお金で別のメーカーのエアコン買いますという主張を修理業者、製造メーカー、およびエアコンを買ったなんとかカメラ宛にメールにてお送りしましたところ、後日室外機含め新品に交換していただきました。

誠意ってなんですかね

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