儚さと、静けさと、力強さと。
切って進むのではなく、揺蕩うのが好きだ。
風のように駆け抜けるよりも、ススキのように揺られていたい。
海や風、大地に浮かんで、ふらふらと浮かんでいたい。
たまに立ち止まっても、長く地に足をつけたくはない。
白線以外は熱くたぎったマグマだ。
触れたら焼けてしまう。
大地は結構危険だ。
ものごとはおおよそ、ささやかであればあるほど素晴らしい。
力強さは我々を引っ張っていってくれる気がするけれど、船が海を進む時のように、切り分けられた海水は大きくうねりながら裂けていく。
そんな