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「UAエンビード1」ができるまで すべてのバスケットボール選手のためのポジションレスシューズ

NBAフィラデルフィア・セブンティシクサーズに所属するジョエル・エンビード選手の初のシグネチャーシューズとなる「UAエンビード1」が、アンダーアーマーの直営店及び公式サイトで発売中です。

前回の記事では、エンビード選手の生い立ちやアンダーアーマーと契約した理由など、彼のストーリーをお伝えしました。 

今回は、アンダーアーマーのバスケットボールシューズデザイナーであるレジー・ウィルソンが、エンビード選手のシグネチャーシューズをデザインするためにどんなことを行ったのか、彼のストーリーが、パフォーマンスシューズの背景にある機能や美学をどのように刺激したのか、すべてのポジションの選手が履けるまったく新しいポジションレスシューズの開発プロセスについて、インタビューをお届けします。 

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―アンダーアーマーでのあなたの役割について教えてください。

ウィルソン:私はバスケットボールシューズのデザイナーで、2016年6月から今のチームに所属しています。バスケットボールのカテゴリーに参加する前は、「UAホバーファントムRN」などのランニングシューズを設計していました。

―エンビード選手との初期のミーティングはどのようなものでしたか?

ウィルソン:私が初めてジョエルに会ったのは彼のマンションで、スケッチを見せながら数時間にわたって質問をしました。彼はクローゼットの中を見回しながらイメージを膨らませて、質問に答えてくれました。その時の彼の意見が、デザインの方向性を決めるのに役立っています。

―議論の中で、特に印象に残っていることはありますか?

ウィルソン:ジョエルは、「僕の人生は映画のようなものだ」と言っていました。最初は笑いました。しかし、深く考えていくと、その言葉は理にかなっています。彼が短期間で成し遂げたことを見てください。たった10年前にバスケットボールをプレーし始めたばかりなのです。本当にすごい。そして、最終的にシルエットやさまざまなカラーウェイを開発し始めた時、大きな方向性が固まりました。すべての主人公には、どのように始まったのか、起源の物語があるという考えです。 UAエンビード1は、カメルーンからNBAへとたどり着いた、ジョエルのストーリーに影響を受けています。 

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―特別なアスリートのシューズをデザインするのは、どのような気持ちですか? プレッシャーを感じましたか?

ウィルソン:全体のプロセスを通して、とても貴重な体験でした。私たちはNBAのスーパースターの生活の舞台裏を調査し、彼のユニークな個性を知りました。私は彼のアジアツアーにも同行してして、食事をともにしました。プロジェクトには間違いなくプレッシャーがありましたが、彼が最高レベルでパフォーマンスするのに役立つよう、シューズのデザインに没頭していました。

―開発過程におけるエンビードの役割はどんなものでしたか?

ウィルソン:ジョエルは、ロゴの開発からアウトソールに含める都市名の決定まで、あらゆるフェーズに関与していました。彼はカラーウェイの選択にも深く関わっていましたが、とても楽しそうにしていた記憶があります。

―設計中の最大の課題は何でしたか?

ウィルソン:最も難しかったのは、センターが履けるサイズと耐久性を保ちながら、ガードのスキルと機動性を備えるという、パフォーマンスのバランスをとることでした。この難題をクリアするためには、素材から重量、トラクションに至るまで、靴の細部をとても慎重に検討する必要がありました。 

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―では、エンビード選手の多彩なプレースタイルに基づいて、最終的に彼にはどんな機能やテクノロジーが必要だと判断しましたか?

ウィルソン:通気性と横方向へのサポートです。ジョエルがアンダーアーマーのファミリーに加わる前は、彼の足が靴の中で熱くなりすぎて、ゲームの途中で靴を脱いで涼しくさせていました。そこで、ミッドカットのアッパーには通気性のあるメッシュを使用したのです。

彼は213センチ、113キロの大柄な選手でありながら、ユーロステップのような俊敏な動きをするため、靴の側面には大きなストレスがかかります。そのため、特別に設計されたTPUサポートウィングを組み込んで、ガードのような動きをする時のサポートを補強したのです。

―UAエンビード1と他のバスケットボールシューズとの違いは何ですか?

ウィルソン:このシューズは、あらゆる選手があらゆるポジションでプレーできるように設計されています。私たちはジョエルをはじめとして、多くの大きくて俊敏に動く選手たちにこの靴を着用してもらい、テストを実施しました。多方向のアウトソールパターンは、トランジションでピボットやクイックカットをするときにガードが必要とするグリップとトラクションを提供します。ミッドソールは、アンダーアーマー独自のマイクロGとホバーというクッションテクノロジーを備えており、着地衝撃の吸収や素早い動き、方向転換を容易にしています。

―見た目の特徴について教えてください。

ウィルソン:最初に、新しいロゴがあることに気付くでしょう。ジョエルはこのロゴにとても興奮していました。アウトソールは、アフリカから米国への筋書きのない刺激的な旅を反映するように設計しました。かかとにはアフリカの輪郭を表現し、米国の様式化されたデザインを前足部に含めました。

また、彼の故郷であるカメルーンのヤウンデで始まり、フィラデルフィアに至るバスケットボールの旅に関係する都市と場所も含めました。最後に、家族はジョエルにとってとても重要です。サポートウィングの裏側に彼の兄弟、姉妹、両親の名前を入れました。

―各カラーについては、どのように決定されましたか? あなたが最も好きなものはどれでしょうか?

ウィルソン:ジョエルの「映画」の話に戻ると、ほとんどのイベントは時系列に沿っているので、私たちは彼のすべてのカラーをバスケットボールの旅の瞬間に結び付け、ストーリーを順番に伝えていくことにしました。カメルーンでの彼の初期の生活に触発された、起源とも呼べるカラーから始めます。次に、彼の大学での経験へと続いていきます。各カラーが特別な瞬間に結びつくので、すべてのデザインが好きですが、私のお気に入りのカラーは、NBAのドラフトにまつわるものです。

213センチ、113キロの大きなサイズでありながら、ドリブル、パス、シュートとあらゆるスキルに優れて、すべてのポジション、コートのあらゆる場所でプレーできるエンビード選手。

初のシグネチャーシューズ「UAエンビード1」は、そんなエンビード選手の特徴を存分に生かして、ポジションに関係なくすべてのバスケットボール選手が快適にプレーできるシューズとなっています。アンダーアーマーのあらゆるテクノロジーが搭載された、「ポジションレスシューズ」をぜひ体感してみてください。 

■「UAエンビード1」特設サイト 
https://www.underarmour.co.jp/ja-jp/EMBIID1.html

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