Fランクファンタジー(その8)


 ビーバー湖のほとりにある小さな都市オーツムギにたどり着いたアークス一行。しかし、彼らが見たものは廃墟だった!
「街が崩壊している……一体、何が起きた」
 わけのわからないままオーツムギの街をさまよい歩くアークスたち、探索の末に廃墟となった家の片隅でうずくまる子供をようやく見つけた。
「オルトキアの連中が襲ってきて……奴らにやられた」
「なるほど許さん」
 怒りに打ち震えるアークス一行!
「一刻も早くビッグバンに向かわなければ!」
 アークス一行は急いでビッグバンに向かうが、町外れにはオルトキア帝国の将軍たちが待ち受けていた!
「クリスタル戦士よ、ここであったが百年目!死ね!」
「なんの罪のないオーツムギの人々を殺した恨みを知るがいい」
 怒りに燃えるクリスタル戦士はセキバハラ・バトルフィールドでの修行の成果をオルトキア将軍百人に見せつけた!
「馬鹿な……オルトキア百将軍が敗れるとは……クリスタル戦士恐るべし」
 百将軍最後の一人は力尽きた!しかし、物陰から悪逆魔神ネクロリッチが姿を見せた!
「所詮は百人で一人前の数合わせのザコ……足止めにならぬか!」
「ネクロリッチ! 倒させてもらうぞ!」
 激しく火花を散らし、悪逆魔神ネクロリッチとのバトルが始まった!
「ククク……少しは強くなったようだな!」
「試練を乗り越えた証だ!」
「あの無様な犬死を果たした男が託した力がか……笑止!」
「修行場の管理人のことかー!」
 激しい死闘の末、ついにネクロリッチは倒れた!
「まさか、最強のオルトキア将軍と恐れられるこの俺が破れただと……ふざけるなそんなことは認めないぞ! アバーッ!」
「ハァハァ、手強い相手だった」
 死闘を終えて疲労困憊のアークス一行! アークス一行はその場に座り込んだ!そこに空からホログラム映像が投影された!
「クリスタル戦士の諸君、我の名は魔帝国皇帝ラストバアル……遠路はるばるエストキードからビッグバンによくやってきた。しかし、魔城ゴッドゼムに立ち入るつもりなら容赦せぬ、死を覚悟するがいい!」
 そう言ってラストバアルのホログラム映像は消えた!これはクリスタル戦士への宣戦布告だ! いよいよ決戦が近づこうとしていた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?