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世界遺産を歩く!

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訪れた世界遺産の記事をまとめてみました。
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世界遺産、ローマ皇帝も滞在したタラゴナ近郊のヴィラ

世界遺産に登録されているスペイン・タラゴナのローマ遺跡群。タラゴナにイースターの行列を見学に行った時に簡単に紹介しました。 タラゴナ遺跡群は全部で14の遺跡から構成されており、市の中心にあるものが多いですが、市の外れや郊外にもいくつか分散しています。町はずれにある通称「悪魔の橋」と呼ばれる水道橋には前回訪れています。 水道橋に感動したので、他のまだ訪れていない遺跡も見学してみようと、タラゴナからバルセロナ方面に10キロほど行ったところにある地中海沿の町、アルタフヤ(Alt

タラゴナのローマ時代の世界遺産「悪魔の橋」へ

イースターの行列のために訪れたバルセロナから南に100キロほど行ったところにあるタラゴナ。 折角行くからには行列だけでなく他にもと思い、町の外れの世界遺産のローマ時代の遺跡、ラス・ファレラス水道橋に行ってみることにしました。 世界遺産のタラゴナ古代遺跡群タラゴナは、紀元前218年からローマ帝国の支配下となり、イベリア半島で最も古く、かつ最大のローマ帝国の都市だったとされています。 西ゴート族が476年に占領するまでの間、ローマ帝国の重要な拠点として繁栄しました。 ロー

世界遺産、タラゴナのイースター行列

スペインではキリストがエルサレムに入場したパーム・サンデーからその1週間後のイースター・サンデーまではSemana Santaと呼ばれる聖週間で様々な宗教行事が開催されます。 特にイエス・キリストが処刑された日であるグッド・フライデー(viernes santo、聖金曜日)は一番大きな行列が行われる町が多いようで、スペインでは特にアンダルシア州の行列が有名です。 宗教関連の行事はバルセロナでは規模が小さいため、今年はバルセロナから南に100キロほどのところにあるタラゴナの

世界遺産、ガウディのカサ・バトリョでクラシック・コンサート

バルセロナのガウディの建築物と言えば、サグラダ・ファミリアやグエル公園などがありますが、カサ・バトリョも便利な立地とそのお菓子の家のようなキュートな外観から訪れる人も多いと思います。 いつも建物の前は観光客で大混雑です。今回はそのカサ・バトリョを訪れた話。 カサ・バトリョとはカサ・バトリョは元々あった建物を繊維産業で富をなしたジョセップ・バトリョが1903年に購入。現在もそうですが、当時もグラシア通り沿いはトレンディなエリアだったとのことで、建物自体は気に入らなかったもの

フレスコ画に感動!世界遺産のリラ修道院とボヤナ教会

以前ブルガリアを訪れたとき、世界遺産であるリラの修道院に行きたかったのですが、公共交通機関の便が悪く、時間もあまりなかったので断念。その時行かなかったことに後で後悔したので、今度こそは!と思い行ってきました。 リラの修道院は現地ツアーが便利首都ソフィアからの公共交通機関はバスが1日1本で、滞在できる時間はおよそ2時間。2時間で十分だろうか?バスが遅れたらどうしよう?と思い英語の現地ツアーを調べると結構安い! バスは往復10ユーロほど(1,600円)に対して、ツアーは20ユ

地元民や観光客で賑わうイスタンブールの2大バザールへ

イスタンブールの市場といえば、旧市街にあるグランドバザールとエジプシャン・バザール(スパイス・バザール)。両方とも以前訪れていますが、今回も訪れてみました。 歴史を感じるグランド・バザールグランド・バザールは、1461年にアヤソフィア・モスクの収入源として建てられた歴史のあるバザール。61の屋根ある通りに4,000も商店が店を構え、その面積は3万平方メートルに及ぶそう。1日あたり25万から40万人の人が訪れ、2014年には世界で一番ビジターの多い観光スポットになったそう。

イスタンブールの王道、旧市街の無料観光スポットを歩く

イスタンブールは私は2回目、パートナーは3回目。一緒に来たのは初めてですが、ふたりともイスタンブールはお気に入りの街で、また訪れたいと思っていました。 前回来たときは旧市街のホテルに宿泊し、早朝あちこちのモスクのお祈りでけたたましく起こされる洗礼を受けました。そしてそのエキゾチックな街の雰囲気をすっかり気に入ってしまいました。ただそのときは一人旅で、若い男性から中年男性まで「お茶のもう!」「ご飯食べよう!」「案内してあげる!」としつこくかなり疲れました…今回二人旅だったので

オスマン帝国の古都ブルサで世界遺産を巡る②~緑と青タイルが美しいモスク

ブルサの世界遺産巡りは、前回旧市街周辺のグランド・モスクなどについて書きました。 今回は旧市街の東側に位置するモスクなどの建物群です。 旧市街から歩いていくとイルガンディ橋が現れます。もともと中世に建てられたそうですが、戦争で大きな被害を受けたため20世紀に再建されたそう。 橋にはお店が並びます。 ここからは住宅街の趣きになり、そのまま西に歩いていきます。 グリーン・モスク(YEŞİL CAMI)最初に訪れたのは、グリーン・モスク。オスマン帝国の第五代皇帝メフメット

オスマン帝国発祥の古都、ブルサで世界遺産を巡る①~旧市街周辺~

エーゲ海のアイワルクからバスで到着したブルサ(Bursa)。イスタンブール、アンカラ、イズミルに続いてトルコで4番目に大きい都市です。 女性の服装を見ると、エーゲ海沿いやイスタンブールに比べてかなりコンサバなのがすぐ分かります。そして世界遺産に登録されている古都にも関わらず、外国人観光客が少なくびっくり!一見素朴な雰囲気のブルサですが、ローカルな雰囲気が満載で楽しめました。ここではそのブルサの世界遺産を巡ります。 トルコ・ブルサの歴史トルコのブルサはオスマン帝国の最初の首

トルコ・ブルサ郊外の世界遺産、キュートなジュマルクズックの村

ブルサ(Bursa)は14世紀にオスマン帝国の最初の首都となった歴史のある街。 いろいろ調べてみて、まずは世界遺産に登録されている郊外のジュマルクズック(Cumalikizik)という村に行ってみることにしました。 世界遺産のジュマルクズックの村とはオスマン帝国は、イスラム社会特有の慈善寄付制度(ワクフ)にのっとり、モスクやマドラサ、ハマム、公営の台所、墓などからなる公共複合施設を建設し、貧富の差にかかわらず人々が使用できるようにしたそうです。ブルサから約10kmほど離れ

700年の歴史、トルコの古都ブルサのグランド・バザール

エーゲ海沿いのアイワルクから古都ブルサ(Bursa)に。トルコで4番目に大きい町だそうです。以前トルコに行った時行きたかったのですが時間の関係で諦めたのでリベンジです。 アイワルクからブルサの車中でぐったりアイワルクからはバスしかないのでバスで移動しましたが、バスが酷くオンボロで、クーラーが効かず死ぬほど暑くてぐったり。ドライバーに言ってもエアコンはマックスだ!と言われ、開けれる窓もなし!前回来たときは快適だったことしか覚えてないのですが、今回のトルコのバス旅はイマイチでし

がっかり世界遺産?トルコのパムッカレ〜後半〜

このところがっかり世界遺産と言われるらしいトルコのパムッカレ。前半はその背景やインフレの入場料について書きました。 後半の今回は果たして本当にがっかりか、実際にパムッカレを歩いてみます。 歩行者専用入口からの感動の景色 パムッカレの町からすぐの歩行者用入口から入場しました。すぐ真っ白い石灰のみちになるので、受付で言われた通り靴と靴下を脱いで丘を登っていきます。地図上の赤線がそのルート。 唯一人が入ることのできる石灰棚があるのがこのルートです。 少し行くと温泉が流れてい

がっかり世界遺産?トルコのパムッカレ〜前半〜

世界遺産に登録されているトルコのパムッカレ。温泉に含まれている炭酸カルシウムが白く堆積した石灰棚が有名ですが、正式には「ヒエラポリス・パムッカレ」と呼ばれ、自然遺産であるパムッカレと文化遺産である古代遺跡ヒエラポリスとの複合遺産になっています。 パムッカレはがっかり世界遺産?パムッカレは写真を何度も見たことがあり、こんな↓景色が見れると思っていました。石灰棚に炭酸カルシウムを含んだブルーの温泉のお湯が流れ込み神秘的な景観を作っています。 そしてこういうイメージ。 ところ

世界遺産、東と西が融合するロドスの旧市街を歩く

前回はギリシャ、ロドス島のロドスにある要塞を巡りました。 今回はその要塞内にある旧市街を歩きます。要塞とその内部の旧市街は、中世都市として世界遺産に登録されています。旧市街は4キロの長さの要塞に囲まれ、200近い道があり、かなり大規模です。 ロドスは年々人気が急上昇していて、今やオーバーツーリズムで有名となったサントリーニ島やミコノス島には行かず、ロドス島を含む他の島に流れる傾向だそうです。 旧市街はヨーロッパとトルコの雰囲気が入り混じり、エリアによってはトルコにいるよ