前回はイタリア、バーリの観光でした。

バーリを観光したあとは、フェリーポートへ。イタリアを後にしてギリシャに向かいます。

南イタリアからギリシャへのフェリー

南イタリアからギリシャへのフェリーは主にバーリやブリンディジから出ています。

バーリからは、イグメニツァ、コルフ島、パトラへ。イグメニツァやコルフ島は以前行ったので、時間の節約のためよりアテネに近いパトラへ行くことにしました。

今回はギリシャのフェリー会社、 SuperFast Ferriesを利用しました。基本運賃（自由席）は一人66ユーロで、その他税金等を含めると73ユーロとイタリア国内路線やバルセロナーイタリア間よりかなり高めでした。

そしてキャビンの値段がびっくりするほど高くて、今まで泊まったホテルの大体4泊分！しかも部屋は二段ベッドにユニットバスという酷いもの。扉の開いている部屋を覗いてみましたが、前回利用したサルディーニャ島カリアリからナポリのグリマルディ・ラインより狭かったです↓

その前のバルセロナーサルディーニャ島ポルト・トレス間のグリマルディ・ラインのフェリーはこちら。

ナポリからシチリア島パレルモ間のフェリーはこちら。

結局今回はキャビンは諦めて自由席にしました。

夜7時半にバーリを出港し、現地時間（イタリアとギリシャでは時差が1時間）翌日のお昼12時半にパトラ到着の16時間の船旅です。

バーリのフェリー・ターミナル

フェリー・ポートは旧市街からすぐで比較的便利なロケーションです。ただ、ポートの入り口が分かりにくく、しかもターミナルかと思いビルに入ろうとすると何だか様子がおかしい…ロビーのベンチに座る人たちはアフリカ系やアラブ系の若い男性たち。しかもみんなマスクを着用していました。

案の定、警察官に「こっちじゃないよ。あっち、あっち。」と止められたました。どうやら難民の入国手続きと健康診断をしている最中のよう。ターミナルの前には国境なき医師団の大型船が停泊していたので彼らが小さな難民のボートをレスキューしたのでしょう。

少し歩くと乗り場がありました。ターミナル・ビルはなく、普通の外です。SuperFast Ferriesは、前回乗船したグリマルディ・ラインと比べると半分くらいの大きさ。

荷物検査は抜き打ちで、検査無しでいいと言われたのでスルー。ラウンジまではエスカレーターで上がっていきます。

船内のアメニティ

小さめのフェリーなのでアメニティも少なめで、レストランとバルも一箇所づつでした。

ラウンジ

まず最初にレセプションとラウンジ。自由席は基本ラウンジで過ごすことになります。

バー

バーは極めてスタンダード。夜通し開いています。

カフェテリア

セルフサービスのカフェテリアがあり、夕食と朝食を提供していて、営業時間は限られています。

値段はメインが10ユーロを超えるくらいとそこまで高くなかったです。イタリアのグリマルディ・ラインのご飯が不味かったのでご飯と飲み物は全て持参しました。

カフェテリアのご飯はこのような感じです。

普通のイタリアンなどの洋食とギリシャ料理がありました。グリマルディ・ラインよりは美味しそうに見えます。

サラダはギリシャのフェタチーズが乗ったものなど。

ショップ

ショップは暇つぶしに覗いてみましたが、大したものはありませんでした。

ドライバーズ・ラウンジ

トラック・ドライバー専用ラウンジも。

デッキ

デッキはぐるっと一周あります。ただ喫煙者があちこちでタバコを吸っていて煙いので、禁煙者は利用しづらいのが難。これはイタリアのフェリーもそうでした。

その他小さいカジノも。少なめのアメニティですが最低限必要なものはありました。

いざ出港！

乗客は圧倒的にギリシャ人が多く、外国人旅行者もちらほら。

トラックもほぼ一杯になって、出港の準備です。

フェリーから見るバーリ。

フェリーを繋ぎ止めるロープを外しに車がやってきました。順番に外していきます。

ロープが外されゆっくりドックを離れていきます。

すぐ水先案内人の迎えのボートがやってきました。

港を出ると、水先案内人が飛び乗って帰っていきます。乗組員などの作業を見ているのも楽しいです。

イタリアともお別れです。

ラウンジのソファーは既に占拠されていて取り敢えずラウンジの椅子席を確保。バルセロナ・サルデーニャ島間と同様、指定席がガラガラだったのでそちらに移動して寝ることにしました。グリマルディ・ラインと違って肘掛けが上がるのが嬉しいです。

消灯後の指定席。

そこそこ寝付けたのですが、イタリア時間の夜中の3時半にいきなり照明が灯ってアナウンスが！「あと30分ほどでイグメニツァに到着します。」とのこと。真夜中に途中で停泊まるとは思っておらず、すっかり目が覚めてしまいました。

イグメニツァはギリシャの一大観光地・避暑地コルフ島の対岸で、10年ほど前にアルバニアからフェリーでコルフ島に入り、そこからイグメニツァにフェリーで渡ったので馴染みの町。

イグメニツァからは天空に浮かぶ修道院で有名なメテオラも近いので外国人旅行者が多く降りていました。イグメニツァでかなりの人が下船したようで、その後のラウンジはガラガラ。

やっと休めるかと思えば、今度は清掃が始まり結局寝れず、日の出を迎えました。

イグメニツァからは海岸沿いを通っていくので日の出を迎えるとパトラ到着まで無数のギリシャの島々を望めます。天気にも恵まれて爽快。

無人島も結構ありました。

とにかく島々の景色が素晴らしいです。

大陸も薄っすらと見えます。

パトラに到着！

到着時間が近くなり、パトラの町が見えてきました！

港は町のハズレで、左手に街の中心が見えます。

到着すると、南イタリアと比べても日差しが強く暑いです。フェリーを降りるとバスが待っていたので、サルディーニャ島のポルト・トレスのように町の中心まで連れて行ってくれるのを期待したのですが、ポートのターミナル・ビルまでのバスでした。

どうやって街の中心まで行こうか迷っていると、他の旅行者がオフィスで聞いたら公共交通機関はないとのこと！

グーグルマップで調べると徒歩30分くらいだったので歩いて中心まで行くことにしました。海沿いの公園を歩いていくとこの景色。

ギリシャは2回目ですが、とにかく最初から景色に感動です。

次回はパトラの町を歩きます。