ビジネスで役に立つ英語力とは(始めに 2 : 英会話の能力以外にも大切なこと)

英語の能力については、TOEIC等様々な評価基準はありますが、ネイティブレベルを10点とすると高校まで6年間英語を学習した平均的な日本人の能力はこのグラフの感じでしょうか。
  

まあ、個人差はあるとは思いますが

7点が仕事に必要な英語力とすると、学校で学んだ(いわゆる受験)英語は「読む」「書く」の部分ではかなり役に立つのです。
もちろん業務上覚えなければいけない用語やボキャブラリー、ビジネスでは有用な慣用的な表現等新たに覚えた方が良いことは少なからずありますが。
 
一方リスニングやスピーキングの得点が低いのは、これらの能力は集団では教えるのが難しいことと、教える側の能力(英語教師の英会話能力)の問題もあり、学校の英語の授業では多くの時間が取られていないためですが、この2つの能力はどちらかというと「学習」ではなく「トレーニング」によって習得されるという違いがあります。
 
基本的には楽器や球技と同じ、フィジカルな能力なのです。
楽器においてプロになる、会話においてネイティブになるためには幼少期にトレーニングを始める必要があることも共通していますね。
 
トレーニングを行えば誰でもあるレベルの能力は習得できますが、時間がかかりますし、能力を向上させるためには毎日の継続が必要です。
 
ちょっと極論ですが
読む 書く : 学習
聞く 話す : トレーニング
 
ということになるでしょうか。
もちろんこの4つの能力は関連していますが
 
実際にボクは20代の頃仕事をしながら毎日リスニング(NHKラジオ英会話)を行い、英会話学校にも通い、英会話の能力としては3-4年で習得しました。(TOEICでは825点に到達しました)
 
が、「ビジネスで英語を使ってコミュニケーションする」ということは会話を含めた英語の能力さえあればよい、と言うわけではないのです(もちろん必要ですが)。
 
海外の人たちとはお互いに「自分にとっての当たり前のこと」が異なるのです。
これは業務を進めて行く上で、ことあるごとにぶつかる障害です。
そうした相手との意思の疎通はそう簡単なことではありません。
 
特に日本の場合は多民族国家ではないこともあり、日本人としての常識が海外ではそうではないことも多く、自分の意思を伝える及び相手の意図を理解する際には、母国語である日本語を含めた自分自身の柔軟性がとても大切なのです。
 
その辺も含めて、以降「ビジネスに必要な英語力」とはどういう能力なのかを自分の経験から書いていきたいと思います。

 

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