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32.都内の観光地で(その4:変なもので喜ぶ方々)

日本特有のものとは逆に、とても日本にないだろう物を見つけると陽気なNew Yorkerたちは喜んだものです。
 
この辺もラテン系とアングロサクソン系の違いがあるのかも知れません。
 
これももう30年以上前の話ですが、原宿の交差点でまだそのころ日本に入ってきたばかりのケンタッキー・フライド・チキンを見つけて、ほぼ全員が同時に
” Kernel !!”
(カーネル!!)
と旧友にでも逢ったかの様に駆け寄り記念撮影をしました。

最初は23区内でもこの像がとても珍しかったですね


写真を撮らされながら
「えー?このヒゲのおじさんはケンタッキーのヒトでしょ?」
と変な感じがしましたけど。
 
また、池袋でWendy’sを見つけて、お昼はここで食べる!となり、
” Umm. Same taste as I am always eating in New York“
(うーん、ニューヨークで食べてるのと同じ味だぁ)
と喜んだヤツもおりました。
 
こっちは折角なにか日本食を御馳走しようと思っていたのにねぇ。
 
まあ、最も彼らも日本にしかなくて初めて見るものも喜びましたけどね。
鎌倉や浅草などの観光地もそうですが、当時日曜は歩行者天国だった原宿で「竹の子族」などが路上で踊っていたのも見に行きました。

改めてみると皆さん変な格好ではありますね。
他にも確かロックンロール族とか色んな種族の方々が踊っていました


その時どうやらハイレグ姿の女性たちのインラインスケートに見とれて、我々とはぐれてしまったのがCharlie(チャーリー)さん。
 
来日メンバーの中でも一番子供たちの話をしてくれる最も良きパパさんだったので、やっと我々と出会えてほっとしているのを見て(当時は携帯なんてなかったので異国の人混みで迷子になったら大変でした)みんなで大笑いしていると、
 
“You guys may think I am just a boring Dad. “
(キミら、ボクのことをつまんない退屈なおとっつあんだと思ってんだろうけどね)
 
“But, I AM A MAN !”
(オレだって男なんだよっ!)
 
それまで怒るとこを見たことがない無いチャーリーさんが、照れ隠しもあってか珍しくプリプリしてたのがとても可笑しかったのでした。

我々は丁度この向かい側になる歩道橋の上から見ていたのですが、その後原宿駅方面に向かう途中でチャーリーさんがいないのに気が付いて慌てて引き返したら、歩道橋の上で周りをキョロキョロしながら我々を探していたのでした。とっても不安そうでした。


そういえば、当時出たばかりのポカリスエットとカルピスウォーターを見て大笑いしながらお土産にと購入しているので、何が面白いのかと尋ねると、
前者は“Pocari Sweat”の”Sweat”の部分が、飲み物の名前としてはネイティブの方々には大変違和感があった由。

ま、今では海外でも販売されている様なので、Walkmanと同じで(発売当初は変な名前だという事で海外市場では全然別の名称だったそうな)慣れてしまえば何でもなくなるのでしょうね。

後者はCALPISの発音が”Cow Piss”に聞こえて、これまた一体日本人は何を飲んでるのかとなった様なのでした。

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