HTMLコーダーに絶対言ってはいけない言葉

HTMLコーダーは、デザイナーから来たデザインをHTML・CSSでWebサイトを仕上げるのが仕事です。
しかし、HTMLコーダーに言ってはいけない言葉が1つあります。

デザイン通りにしてください

チェックを行うデザイナーは悪気はなく、デザインデータを参考にしてくださいねと言いたいのかもしれませんが、聞く側からしたら、「デザインを見ていないだろ」と捉えられても仕方ありません

HTMLコーダーも決してデザインを見ずにやっているのではなく、それはもう丹念に目を凝らして見ている事でしょう。
にも関わらず、あたかもデザインを見ていないような言われ方をすれば、怒りを覚えるのも当然です。

コーダーも間違える事はある

コーダーも人間です。感情もあれば全てを正確に出来るロボットではありません。
どんな言い方をされても腹が立たないという事もありませんし、
ほんのわずかな違いを見逃してしまう事もあります。

特にピクセルレベルの違いなど、目で見て簡単に気付くものではありません。
ピクセルとは、表示画素の最小単位で、モニターの解像度が高いほど、それは小さくなっていくものです。
今時ピクセルがハッキリ見えるVGA画質のモニターで作業している人などいませんし、そんなモニターはもはやジャンク品でしか手に入らない骨董品です。
そんな小さなものを人間の目で見分けるなど、簡単な事ではありません。

そんな状況でも、コーダーは神経をとがらせて、16pxと15pxのフォントサイズも見分けているのです。
またはフォントサイズに違いがないか、デザインツールで実際に選択して、入力されている値を調べながら作業を行っています。
1本の線であっても、その線が何ピクセルの太さなのかを、拡大して確認しているのです。

そもそもデザインは、豪華な装飾をするだけでなく、観る人に印象付ける見た目に仕上げる事が仕事です。
コーダーも見落とすような要素は、むしろデザインとして失敗しているとも言えます。

なら、どう言えばいいか

簡単です。
『詳しくはデザインをご参照ください』
これだけで「あなたはデザインを見ていない」というように捉えられる事はなくなるはずです。

先述の通りデザイナーは、観る人の事を考え、その人にどのように印象に残るのかを考えるのが仕事です。
なら、コーダーに対しても同様で、聞いた人が気分を悪くしない言葉をデザインするのも仕事です。

もし、そんな事で気を悪くしないようでなければコーダーは勤まらないと言うのであれば、それはブラック企業の考え方です。
プログラミングやコーディングは、どうしても後からの作業になる都合上、下流工程となりがちですが、だからと言ってそれが上下関係になるわけではありません。
お互いに気持ちよく作業をしたいのであれば、言い方ひとつにも気を配る必要があるという事です。


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