中学生の時。
自転車で下校中に。
カゴの中の。
からっぽのペットボトルが。
風で吹き飛んでしまった。
うわっ。やば。

止まって振り返ると。
だいぶ飛ばされてしまった。

おい！こっち来い！という声。
知らないおばさんが。
私のペットボトルを拾って。
立っていた。

私が行くと。
お前ペットボトル。
ポイ捨てしたな？
と言われた。

いや。
カゴに入れていて。
風で飛んだだけです。
と言うと。

嘘つくな。
カゴに入れてて飛ぶか？
と言われる。

いや。飛んだんだよ。
確かに私の不注意ではあるけど。
ポイ捨てと決めつけるな。
と心の中で思う。

そこに。
知らないおじさんが。
どうした？とやって来て。
おばさんが。
コイツがポイ捨てをした。
と伝える。

私は。
不貞腐れた顔をしていたと思う。

おじさんは。
最近のガキは生意気でいけねぇ。
どこのウチの子だ？と言ってきた。

話にならない。と思った。

私は。
おばさんの持つペットボトルを。
掴んで睨む。

おばさんは。
やれやれといった感じで放す。

私はペットボトルを。
力一杯握りながら。
自転車を漕いで帰った。

腹がたった。
道路でペットボトルを落とした。
という事だけを見て。
ポイ捨てと決めつけられた。

風で飛んでいったので。
投げ捨てたように見えたのか？

違う。と言ったのに。
決めつけられた。

それにあの言い方は何なのだろう？

確かに。車を運転をしていて。
ペットボトルが飛んできたら。
すごく危ない。事故につながる。
歩いている人にも。危ない。
そこはすごく反省している。

ただ。
その一部分だけを見て。
言い分も聞かずに。
批判するのは違うと思う。