ちゃんとする3(田舎で生きるという事)

私は田舎の人間関係が嫌いだ。
だから東京へ出たのだか。
またノコノコと戻ってきてしまった。

本当は青年の集まりや。
祭りの準備に参加しなければいけないが。
行っていない。来られても困ると思うけど。


子供の頃。夏のキャンプや祭りの時。
ベロベロに酔っ払って。

下ネタやスケベな話を大声でしたり。
あそこの毛生えたのか?見してみろ。

と言ってくるオッサン達が嫌だった。
こんな大人になりたくない。と思った。

上級生からはイジメられ。
下級生からはからかわれていたので。
そいつらと顔を合わせるのも嫌だ。


だから参加しない。やらない。


けど。みんな。大人になれば。
「そういうの」にちゃんと参加してる。

面倒くさい。と言いながらも。
ここに住んでいるのだから。
当たり前という風に。

祖父母もそうだったし。母も。


祖母が地元の行事での。
女性達が集まっての食事作りの時。
倒れた。

心臓が止まっていたそうだ。

救急車は呼ばれたが。
AEDや救命処置はされなかった。
人は大勢いたはずだ。

祖母は一命をとりとめたが。
後遺症が残った。
その後。寝たきりの身体になった。

祖母の葬式に。
近所の人達が来たが。
グダグダの念仏を。
笑いながら唱えていた。

私は怒鳴ってやろうかと思ったが。
家族の手前。グッと堪えた。


何が親戚だ。何が近所付き合いだ。
でも。私はここで生きている。


あそこの家の倅は。
どこどこに勤めている。
嫁さんを貰った。
嫁はどこの出身だ。

あそこの家は。
車を買い替えた。
家のリフォームをしている。
金がある。

うわさ話ばかりしている。

うわさをしていた人の前では。
いい顔をして。
また別の人の話に花を咲かせる。


法事の時。いくら包むか。
相談し合ったり。

何かある度に。
近所の長や。寺のお坊さんに。
お伺いを立てに行く。


私には無理かもしれない。

あそこの倅はどうしようもない。
と思われている。

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