銅色の大仏

家から小学校まで徒歩で30分。
登校班というのがあって。
朝7時30分に。
近所に住むみんなで集まって。
上級生が前と後ろに付いて。
1列になって登校していた。

4つ上の学年にK兄ちゃんという。
かっこいい男の子がいて。
同級生のG君がK兄ちゃんと呼ぶので。
私もそう呼んで可愛がってもらっていた。

K兄ちゃんが私とG君に。
修学旅行のお土産を買ってきてくれた。
小さい箱を開けると大仏が入っていた。

G君のを見るとそれは金色の大仏だった。
私のは銅色の大仏だった。

そこでどういう会話があったかは。
覚えていないが。

私は銅色か・・・。と思ったのは確かだ。
K兄ちゃんにとってG君は金色。1位の色。
私は銅色。3位の色。
確かにみんなG君の事が好きだからね。


私は何というか・・・3番目なのだ。


中2の夏休み。友達みんなで。
プールに行ったりして楽しかった。
でも話を聞いていると。
みんなは他の日も集まって遊んでいるそうだ。
誘われてないんですけど。

私は中心メンバーではないのだ。
誘ってよ〜って言えばいい話なのだが。
私はそれを受け入れていた。

めちゃイケでいうと。
ナイナイではなく。
極楽。よゐこでもなく。
武田真治の呼ばれる頻度なのだ。
(武田真治さんすいません)


20歳を過ぎてから。
友達の集まりに顔を出すと。
昨日の合コンでさ〜。と話している。

誘われてないんですけど。
まあ。行かないけど。


でも今となっては。
それくらいで良い。

っていうか今は。
誰からも誘われない。


まあ。呼んでいただけたら。
何かしら仕込んでいって。
ひとネタ披露でもしますか。

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