結局、購入して見てしまった。伝説の一日ダウンタウン

出囃子がEPOのDOWNTOWN。最高。

会場の熱気と緊張感が伝わる。
浜ちゃんは笑顔で客席に手を挙げ、松ちゃんは嫌そうな顔で登場。
フリートークからの漫才。(ネタバレはなるべく控えて書く。)
客席から声が飛ぶが、その処理が見事。
ネタはクイズネタ。
ネタにぐっと入っていく所が痺れた。

クイズネタ4部作。
浜ちゃんが問題を出すターン。東京タワー。
松ちゃんの答えが抽象的かつ哲学的。
ガキ使のフリートークのハガキの質問に対する答えを思わせる。

松ちゃんが問題を出すターン。ムンクの叫び。
個人的にここが1番好き。
松本人志の新しいクイズネタに対するアプローチが見えた。
浜ちゃんの困惑と問題に立ち向かおうとする姿勢が面白い。

静か静かクイズ。(松ちゃんが問題を出す。)
これはいわゆるベタ。
2人の塩梅が素晴らしい。
どこまで泳がせられるか、どこで救出するか。が見事。

2択クイズ(松ちゃんが問題を出す。)
最初、松ちゃんは3択クイズと提示したが2人で相談して2択に変えた。
この辺のその場でルールを決める感じがすごい。
そして、これは浜ちゃんいじり。

「もうええわ!」で終了。
エンディングなし。これがダウンタウン。

面白かった。
いろんなパターンの笑いを入れてきた。
そしてアドリブ感のある、今日限りの漫才。
再現性がない。今ここで作りあげている漫才という感じ。

漫才をやる。というより漫才にしている。
その工程を見せている感じ。
(ふと、マヂラブのANNを思った。
面白いくだりを2人で膨らます。
そこに、リスナーを巻き込む。)

どこまで考えてきたのか?

松ちゃんは武器をいくつか用意してきた。
今回披露したものより多く用意してきた可能性あり。
そして、パターンをあれこれ考えてきているはずだ。
1本の線で考えるのではなく、分岐する枝のように考えていそうだ。
まるでゲームブックのように。

浜ちゃんはメンタルを作ってきている。
集中力半端ないと思う。

ダウンタウンの漫才は、格闘技に近いかもしれない。
相手がどう仕掛けてきて、どう組むか。どうかわすか。
あらかじめ考えて来ているだろうし、漫才中にもその場で考えている。
客もどうするのだろうと思考を巡らせる。
それが幸せだ。
独特の緊張感と間。空気が生まれる。

その空気が時代を作ってきたんだろう。
思考する笑い、ダウンタウン。






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