エスカレーター片側空ける?空けない?

エスカレーターの片側を急ぐ人のために空けましょう、という「マナー」、どうやら90年代から広まったようです。

最近は片側空けるのを止めるのが「マナー」になったようです。あちこちでしきりに「両側に乗れ」とアナウンスされます。あまり効果はないようで、たいてい片側を空けて長い行列が出来ていますが。

ふと思ったのですが、団塊世代の方々のご都合に合わせているのでは?

まだバブルの余韻が残っていた90年代、団塊世代のみなさまは40代、元気を持て余していたころ。イケイケの雰囲気とどこか歯車が狂った焦りとで、社会全体がセカセカしていたような。24時間戦えますか♪ ってCMもありました。俺たちが社会を回しているんだ!急ぐんだ!エスカレーターの片側空けろ!って。

その団塊世代のみなさま、今は70代。大方は引退されて、急ぐ必要もない。エスカレーター駆け上がりたくない。階段上るのはもっと嫌。ゆっくりしようよ。片側空けると効率悪いし、両側で立ち止まって乗ろうよ。

さすがに同じ人がそんな風に主張を変えたとは思いませんが、団塊世代に合わせるように風が吹いているような気がします。社会のボリュームゾーンであり続けた世代ですからね。

氷河期世代で順当に結婚、子育てをした方々は、同じ風が往復ビンタの逆風になってしまいます。まだ小さい子供を抱えてエスカレーターに乗ると、駆け上がってきたビジネスマンにぶつかられて舌打ちされる、子供が大きくなって自分が忙しくなった頃にはエスカレーターで急いで駆け上がるのは「マナー違反」。両側をふさいで平日旅行を満喫する引退世代の後ろでイライラする羽目になったり。

同じように同世代の人口が多いのに、氷河期世代は何かと割を食うめぐり合わせ。この世代は晩婚や非婚の人も増えて、価値観も多様化。世代としてのまとまりに欠けるのかもしれません。

だからどうした、というわけでもないですが、どうしてエスカレーターの「マナー」が変わったのだろう?という疑問からの考察でした。

仮説: 団塊世代の都合が良いように社会が変化してる??
   氷河期世代、仲良くまとまれば何かいいことある。

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