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NOW ON AIR、このソロパートがすごい!

私がNOW ON AIRというグループを追い始めたのは2018年5月頃。楽曲が好き、『きみの声をとどけたい』が好き、グループの雰囲気が好き、みんな可愛い、といった思いが出発点でした。しかし、現在の私が最も推しているもの、それはボーカルグループとしてのNOAなのです。

そこに至った経緯として、3つの大きなポイントがありました。1つ目は2019年7月の1stアルバムの発売です。ここでようやく、ソロパートの声の聴き分けがある程度出来るようになり、それぞれの歌声の魅力に気付き始めました。
2つ目は、1つ目と時期が重なるのですが、生でライブを観られたことです。7月と8月、2度の東京遠征で味わった彼女たちのパフォーマンスには完全に魅了されてしまいました。
3つ目は、今年の3連続シングルリリース、その楽曲たちです。全8曲はどれも違った色を持っていて、それぞれに強くて、NOAメンバーもパワーアップした歌声を届けてくれて、更なる深みにはめてくれました。

ユニゾンが綺麗でハモりが上手いというのももちろん強みなのですが、私としてはソロパートに特に惹かれます。6人もいるのに、誰の番が来てもわくわくしながら聴けるという感覚は、今まで生きてきた中でもあまり味わえなかったもの。誰か特定の上手な人に重要なパートを任せる、そんなパターンは多いと思うのですが、彼女たちはほぼ均等に、全員が主役であるかのような歌割りで聴かせてくれる。そこが私を虜にしている非常に大きな要因なのです。

そんなNOAの歌声の魅力について、出来るだけ言語化して発信していきたいという思いが私にはあります。Twitterにて多少は発する機会もあったのですが、文字数制限等の問題もあってなかなか思うように吐き出せない日々がこれまで続いてきました。そこで今回、鳥丸さんが用意してくださったこのアドベントカレンダーという場を使わない手はないと思い、参加させていただくこととなりました。

NOW ON AIR Advent Calendar 2020
https://adventar.org/calendars/5640

今回テーマとさせていただくのは「このソロパートがすごい! 」です。好き、すごい、注目してほしいといった部分をメンバーごとに3つずつピックアップして語らせていただきます。

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飯野美紗子(みさみさ)編

Starting Station
0:37~ 1番Aメロ "てのひら 握りしめた~"

飯野さんに対する私の印象は、"感情をストレートに声に乗せるボーカリスト"。自身の作詞によるこの曲では、導入部から徐々に感情が高まっていく様が伝わってくるようです。「開いた」の「た」でギアチェンジしたような声の高ぶりを聴かせ、直後の「さ」と「ろう?」という2つの語尾では力強さと切なさが同居しているような、何とも言えないエモーショナルな声を響かせ、曲の序盤から早くもこちらの涙腺を刺激してくるのです。

HPBtoU!
1:33~ 2番Aメロ "会話のなかで~"

そんな彼女は、楽しい曲では当然ながら楽しさ全開の歌唱を聴かせてくれます。弾むリズムに乗った後、最後の「プレゼント」の「ト」には目一杯の喜びが込められているように聴こえてなりません。

キボウノカケラ
3:31~ 落ちサビ "それぞれの手のひらに~"

でもやっぱり、みさみさの歌唱の代名詞といえば、こういった力強い熱唱パートでしょう。その中でも代表的と言っていいこの曲のこの部分。ライブでは良い意味で毎回印象が違うんですよね。まるでその日その瞬間ごとの思いが込められているかのよう。でも、共通しているのは、ステージで歌うことの喜びが全身から外に伝わって来るところ。彼女の魂の歌い上げはNOAライブの醍醐味の一つですよね。

片平美那(みなみー)編

ツヅクココロハ
2:16~ Dメロ "こんな気持ちになる事って~"

片平さんの最大の強みといえば、地声での力強いハイトーンでしょう。この点ではグループ内で飛び抜けた存在感があります。この曲のサビ終わりではそんな彼女の強烈なハイトーンを堪能できるのですが、今回取り上げるのはこのDメロ。そこそこ高くて、そして後半部分の音の高低は地味に難しい。それをライブにて、持ち前の抜けの良い声で完璧に歌い上げるので単純に「すごっ!」となりますね。

Starting Station
2:21~ 2番Bメロ "プリズムきらめく~"

片平さんの歌唱でもう一つ特徴的なのが、音を伸ばしきったところで声がひっくり返る(?)ところですね。2番Aメロではなんと4回もひっくり返っているわけですが、このBメロでの「明日が」の「が」と「見えるよ」の「よ」の連続的なひっくり返りは更にキュートに聴こえます。歌詞のポジティブな部分とのシンクロ具合がたまらないのですよ。
彼女も飯野さんと同様に感情を声にダイレクトに乗せてくるタイプだと思います。そんな2人が組んだこの「Starting Station」、エモくならないわけがないですよね。

Cheering Songをキミに
3:00~ Dメロ "楽しいことばかりじゃ~"

この曲でのみなみーはまた一味違う。少しざらついた感触の、ロックテイストな歌い方が曲中において強烈なアクセントとなっています。このDメロはまずソフトな歌い方で始まり、「苦い味を~」でのざらついた声が文字通りの"苦み"を表し、「強くなるんだ」でまたもや文字通りに"強さ"が表現されている。短い時間でこれだけの感情の流れを表現してくるなんて。脱帽ですよ。

岩淵桃音(ももちゃん)編

HPBtoU!
3:05~ 落ちサビ "言いたいこと言えないこと~"

「#うたつなぎ」でのこの部分を聴いてドキっとされた方、キュンっとされた方は多いと思われますが、今年リリースの楽曲あたりから岩淵さんの歌声に艶が増してきたと思うのは私だけでしょうか? 甘さに色っぽさも加味された、グループ内随一の"乙女ボイス"を堪能できるパートです。

【NOW ON AIR】#うたつなぎ 新曲、披露します! 【HPBtoU!】
https://www.youtube.com/watch?v=bUXo7Y2uXi0

Cheering Songをキミに
0:40~ 1番Bメロ "焦げる気持ち~"

この曲のBメロ前半にはシリアスなムードが漂っていますが、ここに彼女の可憐な歌声をはめると、何とも言えない切なさを帯びてこちらの感情を強く揺さぶってきますね。最後の「日も」の「も」の揺らぎが更なる切なさを生んで、胸はキュキュっと締め付けられます。

restart my resolution
2:25~ 2番サビ "最高の笑顔にしたい~"

現在よりもやや素朴な声にも感じられますが、こちらはこちらで魅力的ですよね。歌詞の強いメッセージが、真っ直ぐな歌い上げによってダイレクトに心に突き刺さります。

田中有紀(ゆっきー)編

HPBtoU!
0:39~ 1番Bメロ "こないだちょっと~"

他ユニットではクールさやカッコ良さを押し出したパフォーマンスが高い支持を得ているゆっきーですが、個人的な意見を言わせてもらえば、彼女は明るい曲、楽しい曲での表情豊かな歌声こそが至高です。そして、それをたくさん聴けるのがこのNOAなのです。
なかでも、彼女の魅力が最高レベルで放出されているのがこの曲。「しょげてた」の「しょげ」のあたりの響きが最高に優しくて、思わず涙が出そうになるのですよ。何だか、ご本人の優しい人柄が滲み出ているかのように感じてしまいます。……解析になってないですね。

カタオモイじゃない
0:14~ 1番Aメロ "Baby Baby~"

何かになりきっての歌唱パフォーマンスに秀でた彼女、この曲ではやんちゃな男子になりきり100%です。声の表情が豊かなことこの上ない、聴いていて楽しくなるような歌声を全編通して聴かせてくれます。生粋の表現者とでも言える存在である彼女の、本領がこれでもかと発揮された一曲。

瞳の勇気
3:03~ 落ちサビ "いま涙を超えて~"

適度なビブラートが効いた、ウェットで熱い歌唱もやはりカッコいい。編曲者:高橋諒さんによる高揚感煽るギター&ベースのバッキングとバチバチにぶつかり合う様は鳥肌ものです。

神戸光歩(みっちゃん)編

restart my resolution
2:32~ Dメロ "声に導かれ~"

神戸さんの代表的なパートとして挙げたいのはこの部分です。彼女の圧倒的に豊かな、遠くまで届かせるような声の響きによる朗々とした歌い上げ。そこからアクセント的に力が込められる「足掻きながら」の強さ。彼女の特性や魅力がギュっと詰まっていると思います。

Light escape
0:37~ 1番Bメロ "君が好きな色~"

声色を自然に変えてくるカメレオンボイスの持ち主でもあるみっちゃんですが、この曲ではややぶりっ子系の甘く艶やかな歌声を披露。しかし、発声の強さと声量の豊かさは変わらず保ったままで、声の制御能力の高さを強く印象付けられます。「認められないの」の「ないの」の部分が特に強力ですね。

Cheering Songをキミに
3:10~ Dメロ "冴え渡るような~"

この曲における彼女のソロパートはどの部分も、力強さと優しさが一体となったような堂々とした存在感があって、全てが聴きどころと言えるものです。そんな中からピックアップするのはこの部分。普通なら切らないような箇所で音を切っていく歌唱法に最初は戸惑わされるも、結果的に強烈なインパクトを与え、最大の山場として記憶に残るものになっているんですよね。レコーディング時にどのようなディレクションがあったのか、いつか詳しくお聞きしたいところであります。
あと、ここを含めて2度、片平→神戸というソロの流れがあるのですが、これがどちらもハマりすぎていて凄い。苦しさを乗り越える強さのようなものを2人で作り出していて、あまりにエモーショナルなのです。

鈴木陽斗実(みんひと)編

わたし的Progress
2:25~ 2番サビ "変える魔法に~"

みんひとの歌声といえば、普段の柔らかい喋り声を鋭く尖らせて投げかけるような、凛々しくて力強いクリスタルボイス。これが実に安定感があって美しいのです。
そんな歌声が映える箇所としてピックアップしたのはこの部分。最初に入るブレスからまず気合の入りようを感じさせ、グっと来ます。そして「なるんだ」の「だ」。「だああー」と言ったほうが伝わりやすいでしょうか。これが最高なのです。1つの文字で音程を変化させる部分。これをここまでカッコよく決められるのは、発声の強さとピッチの正確さの賜物でしょう。

RAINBOW'S HIGHWAY
1:56~ 2番Bメロ "アタマの中ぜんぶ~"

楽しい曲で楽しく歌うのもお手の物ですね。「アタマの」の「の」のウキウキ感全部乗せみたいな声の揺らぎ方が可愛いし、その後の3連符「た・し・た・ち・で・う・め・ちゃ・う」の歯切れの良さが実に気持ちがいいです。

surely
1:15~ 2番Aメロ "マイペースも~"

普段のイメージの柔らかくて優しい声でも当然歌えますよ、ってことで。スタジオ版では自身の演奏するクラリネットとの美しい共演が堪能できます。そして、先日のオンラインライブでは間奏でのクラリネット演奏から瞬時に歌唱へ切り替えるという神業を披露されました。これはもう、言葉では言い表せないほどの感動でしたね。もっとたくさんの人々に見せたい、聴かせたいというものでした。

特別編

みずいろ
2:34~ Dメロ "綺麗な色って~"

この1か所に集約されたソロパート。ももちゃんの紡いだ素敵すぎるフレーズを6人が繋ぎ合わせて、最後に全員で解き放つ。これって何の必殺技?って言いたくなるくらいの威力ですよね。

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以上です。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。少しでも共感できるポイントがあれば嬉しいです。そして、私と同じように6人の歌声の虜になるファンがどんどん増えていくことを強く願っています。

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