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備忘録(2023年2月〜5月)

長い闘いになりそうだから
これまでのことを書き残しておこうと思う

大好きな夫の話
愚かで正直な私の気持ち

ツレがウツになりまして
そんな名前の映画あったなぁと思った
2011年だった

あれから12年
就職して結婚して子供も産まれた
そして今
私の夫は鬱病になった

昨年末、転職について話し合ってみる

夫はたくさん勉強して、資格を取った
それを転職で活かしたかったのだと思う

しかし、収入と希望職を天秤にかけた時に、天と地ほどの差が生まれるような年齢になっていた

私が働くことも考えた
でも、小さな息子を預けて働くことは二人の答えにはなかった

私はこの生活が変わるのでも良かった
そう伝えたが、もう遅かったのだろう

2月、様子がおかしい

仕事の話はしたがらない人なので、したくなったら話してと伝える
すると、つらつらと悩みを打ち明けてくれた
捻くれた会社の体制に苦しんでいるようだった

とても真っ直ぐな人で
とても真面目な人
とても頑張り屋さん

もうだいぶ様子は変わってしまっていた
わたしは、休みが必要だと思った

だんだんと起きるのが遅くなっていく
夜中は布団から起き上がることが増えていた
職場についてはっきりと文句を言うようになった
ぼんやりする時間が増えていく
目がキョロキョロ
会話が続かない
頭が真っ白になるらしい
気が遣えなくなっていく(いつもなら気がついてくれる間を感じ取れていない模様)
同僚からの声掛けに対して極端にネガティブになっていった

原因を解決するために色々な事をアドバイスした
上司と話し合わせた
病院へ行って休みをもらうよう提案した
転職活動にベクトルを向けられるなら、と転職も勧めた

3月、2ヶ月の休職

病院から帰ってきて診断書を見せてくれた
今日から休みなさいと、指示をされた
抗うつ薬を1錠

正直に言えば、抗うつ薬が怖かった
子供が欲しいと思っていたから
もしかしたら、年齢的にもう無理かもって
思わずにはいられなくて

いきなり薬処方されるの?
もう1箇所受診してみたら?
と食い下がってしまった

夫が楽になれば、なんだって良かったのに

謝った時にボロボロ泣いてしまったことが忘れられない
泣きたいのは夫なはずなのに

午前中は調子が悪いことが多い
何かを聞かれても困る
家事育児不可
なんなら息子の相手がしんどそう

外に出るように勧めた
日光に当たることだけは必要だと思っていた

私と息子の散歩に
トボトボとついてくる夫
変な家族だっただろう
でも、周りの目は気にならない

4月、働きたい

仕事を忘れていられる時間は楽らしい
休職前のジムにも毎日通えるようになってきた
ランニング中は考えが巡らずに済むそうだ

中旬を過ぎた頃、
仕事をしたいなって思えるようになってきたよ

と伝えてきてくれた

本当に大丈夫そうだった
ただ、解決していない気もしていた

将来への不安

調子が良い日が増えていたから、つい聞いてしまったんだ

2人目の子供って、欲しいと思う?

そんなこと聞かなきゃよかったと後悔するのに、不安に耐えられず聞いてしまった

そう、夫が求めてくれなかったら、私たち夫婦には子供ができなかったはずだ

だが夫は「2人は欲しいよね」と将来を楽しみに話してくれたんだ

だから、私はあの時の夫の言葉を信じていた

返ってきた言葉は、真反対だった

それは地の底に突き落とされたような衝撃だった

そんな想いは伝えても負担になるだけだから、胸にしまっておく

そして、話してくれてありがとう、とだけ返した

5月、復職

初日は朝から顔が曇っていた

翌日は休み、次の日にまた出社
その次の日は休み、さらに休み、また出社
そんな繰り返しで、だんだんと調子が悪くなっていった


まだ早かったかな、に傷つく

1週間が経ち、主治医との面談で薬が増えた
抗うつ薬2錠、睡眠薬1錠

薬を飲んでまで出社するのは、正解なのだろうか?
疑問が拭えなかった

まだ早かった、と告げられたのがショックだったと、教えてくれた

私もそう思ったよ

薬が増えてもあまり変わらない様子だった
天気が悪い日は特に調子も悪い

体調の波に振り回されて、私までイライラしてしまうことがあった

隠すのは難しくないが、モヤモヤは募る

2度目の休職

月末の面談で、再休職になった

1度目の休職とは違い、本人も問題が見えたようだった。

抗うつ薬3錠、睡眠薬変更1錠

薬は増えたがうまく付き合っていくしかない
もう、薬に頼らない方法を探している場合ではなかった

夫はたくさん読書するようになった
私と会話を続けられるようになってきた
息子が可愛いと言えるようになってきた

ちゃんと前に進んでいると思う
4ヶ月前の夫より、改善している

とりあえず今、私は普通の生活を送り、夫を見守るしかない

2023.6.7

3月末、家族でお花見をした

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