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人と向き合う

久しぶりに大学時代の友人ふたりと飲みに行った。


ほぼ私がしゃべり倒すという申し訳ない状態になっていたのだが(まあいつも通りなんだけど)、久しぶりだったのでパートナーとの馴れ初めからはじまり、コミュニケーション上の困りごとの相談にいたると「人と向き合っていて偉い」と女の友達からなぜか褒められる。男の友達からは、私のパートナーは「すごくいい人なんだけど、気持ちのアウトプットが下手」と言われた。なるほど…。


男の友達は3年前に結婚しており奥さんと二人暮らし。いつぐらいまですれ違いやすり合わせが必要だったか?と聞いたところ先日奥さんに怒られた話を例に出して、終わらないよ、と言われる。終わらないのか。


先日花火大会に行って揉めた話をすると、その彼が、自分もなんとなくわかるよ、という。曰く、旅行先を決めるときなどに相手に喜んでほしい気持ちが強すぎて相手の希望の1位を選んでしまいがちだと。しかし、奥さんの方からすると「ふたりで」楽しみたいのだから、自分だけの希望ではなくふたりの楽しみの総和となる行き先を選んだ方が嬉しい。それがたとえ希望順位が2位のところでも全然いいのだと。


超わかる。(ジェーンスーさん風)


私も3人で花火大会に行ったのだから3人で花火を綺麗だねって見たかったのだ。遠くてもよかったから、折衷案を見つけたかった。途中で諦めて車で待っている、ふたりで見てと電話口で言われたらその時点でガックリして楽しいどころではなくなるのだ。私と子供は2人で行く予定だったし、2人で行っても楽しめたんだから、途中で放り出すくらいなら最初から誘いに乗らないでほしかった。


だが、今後はこういう、仕事終わりの疲れている時にイベント事に誘わないようにしようとか、徐々に相手の得意不得意好き嫌いデータを蓄積していくことが理解することにつながるんだろうから、失敗してもいい。それはそう思う。


ひとりでいるのとパートナーがいるのどっちがいい?という話題も出た。どっちもいいところがある。ひとりはひとりで気楽だし楽しいしやりたいことを追求できる。相手がいると嬉しい楽しい幸せの量も増えるけど苦しい大変窮屈も増える。私のパートナーは繊細で不満を表すのが下手で弱い命を大切にしすぎる人だからこそ、私に対してもとても優しく大切に接してくれる。そう考えると、相手のいいところだけを享受することはできない。



つまり、恋愛とか結婚とかパートナーをつくるという行為も、その相手の人間自体も、いいところと悪いところは必ずあって不可分でありひとつのセットとして受け入れるしかないよね。みたいな話をしたら帰りの電車で読んだスイスイさんマガジン最新回〈Q.恋愛チャンスが多い"恋が落ちてくる"人ってどんな人ですか?〉で同じようなことが書かれていてなんてタイムリー!


そんな我々を見て、おひとり様堪能中の女友達はそうやって悩んで向き合っていること自体が幸せに見えるよ、と言っていた。確かに、心地よくあれるように関係性を構築しようと向き合える相手がいるということはとても稀でラッキーなことなのかもしれないな。などと思ったり。


そしてこういうことを飲みながらおしゃべりできる友達がいるということもまた幸せである。


(覚え書き)私のパートナーへの対応の仕方まとめ
・心の優しい人だけど、あまり深い人付き合いをしてきた経験が少ないので気持ちのアウトプットがまだ上手くないだけ。
・不機嫌になったときは、きっと伝えたいけどうまく言えない、でも気付いてほしいという状態のはずなので、どうしたの?と聞いてあげる。
・私が先輩としてうまく私が受け入れやすい方法でアウトプットできるように導く。
・しばらくやってみてうまく行かなかったらやり方を変える。



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