【タイ・バンコクの文房具事情】老舗国営文房具店から若い子に人気の雑貨店まで色々見に行ってきた
文房具関連会社に転職したので、せっかくだからタイの文房具店を周り市場調査をしてきました。
今までタイの文房具店やファンシー雑貨店に寄ることが無かったので、お国柄や筆記用具の決まりごと、最近のトレンドなど気付きが多かったので書いてみようと思います。
ボールペンは青が7割
まずは街中の小さな文房具店に立ち寄ってみました。
タイ国産のボールペンM&Gなどたくさんのボールペンが並んでいます。
あまりシャープペンシルの種類は無いです。
この束になっている安い業務用のものも合わせて、全体の7割程度が青インクのボールペンです。
なんで青インクばっかりなの?と思ったら、昔はモノクロのコピー機しか無かったため、公的書類など重要書類の偽造防止に青インクと決まっていたそうで、その名残らしい。
現在でもビザ更新の時には青ボールペンで記入していないと突き返されるということも。
メーカーさんに聞くと、世界的にみても青ボールペンの方が流通量が多いんですって。
公営文具店での出来事
滞在中にホテルの近くにある文房具店からインスタライブをしようと思い、電話をしてインスタライブをしていいかと聞いたら、いいよ!とのことで行ってきました。
ピンク色の建物が印象的な【スクサーパンパニット】です。
意気揚々と電話対応してくれた担当者に会いに行くと
「上司に聞いたら公営の施設だからビデオ撮影は不可と言われてしまいました」
とのこと。
おぅ…そういうところもタイっぽいよ笑
いち担当者が勝手にOK!て言って実際行ったらアカンてことよくあります。
ここは、文房具だけでなく学校の制服から教科書、伝統楽器、先生のための道具まで色々なものがあります。
撮影はせずに商品だけ購入してきました。
漢字練習帳や駐車場のチケット、児童書、タイ語のスタンプなど。
薄いピンクのペンはサクラクレパスの海外限定モデルのブラッシュペン、その名も「Koi」です。
Koiはきっと鯉ですよね?鯉って日本のイメージなのですかね?
担当者さんが最後までごめんなさいねと申し訳なさそうにしてたので、こっちが申し訳なくなっちゃった。
私が行ったのはイエローライン・チョークチャイ4駅からバスで3駅ほどのラプラオ店ですが、バンコク内のあちこちにあります。
ほとんどの店が学校が休みの日には営業していないので、ご注意を。
女子に人気のファンシー雑貨店
日本では最近レトロ風イラストやパステルカラー、フレークシールやスタンプがトレンドです。
タイではどうなのかな、と思いサイアムスクエアにある【I Found Something Good】という雑貨店に行ってみました。
決してお手頃価格ではないにも関わらず、たくさんの若い女の子で賑わっています。
店内のラインナップは、タイのイラストレーターが描いたグッズが8割、残りは韓国雑貨でした。
レトロブームはタイでも同じようで、昭和っぽいイラストに日本語が書いてあるものも。
日本のイラストレーターならこのレトロ風イラストにこんな丸フォントを使わないだろうし、縦書きなのに左からスタートしているので、おそらくタイの方が描いたのでしょう。
雑貨系はパステルカラーよりは少し鮮やかで、クスッと笑えるイラストが多いのは韓国寄りな感じがします。
日本メーカーで売れているもの
日本の文房具メーカーも各社海外のマーケットを持っていますが、日本国内で売れているもの、推しているものは異なります。
一番違う、と感じるのは【POSCA(ポスカ)】が人気なこと。
最近日本でも増えてきましたが、タイだけでなく海外ではポスカを使ったアート作品が多いのです。
元々その発色性の良さでストリートアートから火が付いたのですが、今ではイラストやネイルアートにも使われています。
三菱鉛筆・UNI ThailandのInstagramでもめちゃくちゃポスカ推しです。
あと、日本ではボール径0.3mmの細いゲルボールペンが流行っているのですが、タイではまだ0.5、0.7の標準から太めが一般的でした。
ユニボールシグノ、ユニボールワン、エナージェル、ハイテックCが人気だそう。
これはおそらくタイ国内で販売されているノートの紙質が日本よりザラっとしているので、細ペンとの相性が良くないんだと思います。
まぁ、全体的にボールペン・シャーペンより断然カラーサインペン・ブラッシュペン推しですね。
日本国内よりも高いので、お子さんがいる方へのお土産にしたら喜ばれそうです。
色鉛筆といえばコーリン
私と同じ年代のみなさんは、昔このマークを見た事があるはず。
このコーリン鉛筆、現在は日本から撤退しタイを拠点にして色鉛筆を作っています。
サムットプラカーン、スワンナプーム空港近くの工業エリアに工場があります。
タイの文房具店の色鉛筆コーナーは、どこでもこのコーリンとホースの2強です。
コーリン色鉛筆は非常に発色が良く、芯が柔らかいのが特徴です。
お仕事のおかげでコーリン鉛筆の方と繋がれたので、次回のタイ旅行では工場見学のアポを取る気満々です!
「文房具」という視点で海外を見たことが無かったので、驚きの連続でした。
みなさんも機会があれば、タイの文房具店を覗いてみてください。
特にスクサーパンパニットは、すごくタイっぽい文具や雑貨が置いてあるので楽しいですよ!
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