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夏になると食べたくなるもの

暑い季節になると食べたくなるものがある。
昔、中央アジアの国でよく食べたシャシリクだ。

主にラム肉を香辛料などにつけ込み、
串刺しにして炭火で焼く。
鶏肉や野菜なども焼くが、
圧倒的に食べられているのはラム肉だ。

実は私は羊の肉が苦手で、
自らすすんで食べることはほぼない。
でも、あのカリンカリンに乾いた空気の中、
灼熱の太陽の下で食べるシャシリクは旨かった。
身体があの味と羊のパワーを欲してたんだろう。

たぶん、日本で同じものを食べても
うまいとは感じないだろうと思う。
私の好きだったシャシリクは、
あの乾いた空気と太陽があってこそのもの。

それを味わうにはまた行くしかないのだけれど。
いつかまた行ける日がくるんだろうか。

そうだといいな。


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