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男友達にレイプされた話

3人目のセックスの相手は男友達だと思っていた人。
わたしはこの人にレイプされた。


一人暮らしをしていた21歳の頃、ある夜同じ学校の男友達から連絡が来た。
「近くまで来てるから家行っていい?」
わたしはダメだと即答した。
片付いていない部屋を見られるのも嫌だったし、夜のリラックスタイムに自室に人がいるのが苦手だったからだ。

インターホンが鳴り、出ると男友達がそこにいた。
帰ってと何度言っても聞いてくれないので、お茶を一杯だけ出すことにした。
これが間違いだった。

わたしが鍵をかける間に彼は家に上がり込み、お酒とつまみ買ってきたと言いながら勝手に冷蔵庫を開けて中にしまっていた。
ついでに冷蔵庫の中身にケチをつける。
とにかくこのデリカシーのなさがとても嫌だったのを覚えている。

なにかあったの?と聞いても疲れたとしか言わない。
早く帰ってもらおうと思っていたが、つまみを開けて寛ぐ相手にはどうしようもなかった。

「バイトで汗かいたからシャワー浴びていい?」
と言うので、浴びたら帰ってねと伝えて渋々OKした。

自分の家で人がシャワーを浴びている。
その音がなんだか嫌な感じでとても居心地が悪かった。
なんでうちでシャワーなんか浴びるの?早く帰って家で浴びれば?そう思っていても言えなかったあの時の自分を今なら叱ってやりたい。

シャワーから上がった彼は、もう遅いから泊まっていきたいと言った。
もう遅いから帰って、と言おうと思っていたのに先手を打たれてしまった。
「浴びたら帰るんじゃなかったの?」
しぼり出せたのはこの言葉くらいだ。
彼は「床で寝るからさ」と言う。

めんどくさかったのでじゃあそうして、と言ってわたしは寝ることにした。
わたしはバカだった。


夜目を覚ますと、男友達は布団に潜り込んできていた。
上から見下ろしてくる目、強い力で押さえつけられた手首、動けないように乗られた下半身。
抵抗のしようがなかった。

やめてという言葉も虚しく、あっという間に服を脱がされ体を貪られる。

筋肉で盛り上がった体が気持ち悪かった。
日焼けでザラザラした肌も気持ち悪かった。
あぶらっぽい男の肌、臭い、今でも鮮明に覚えている。
男の全てが気持ち悪かった。

はやく終われ、はやく終われ、それだけを願うしかなかった。

全てが済んだ後、わたしは放心状態だった。
いびきをかいて眠る男からなるべく離れて大人しくしていた。
自分の家だ。
逃げ場はなかった。

やがて朝がきて、男は帰っていった。


わたしは大人の男が嫌いだ。
昔からいわゆるショタコンと呼ばれるタイプだったわたしだが、この日を境に本当に成熟した男性が嫌いになってしまった。

今だに年下としか恋愛ができない。

前回の記事で書いた年下童貞彼氏も、色白で可愛かった頃から時が経ち、大人の男になってしまった。
別れの原因はまさにそれである。
セックスをする度にあの男の記憶がフラッシュバックする。

憎き記憶だ。


終わり。

ゆにこ