『資本論』 第1回 商品と価値(と使用価値)

『資本論』の内容に入っていきます。理論的な部分だけをやります。
第1部資本の生産過程 第1篇商品と貨幣 第1章商品第1節〜第3節
1.商品と価値と貨幣
◯使用価値と価値
・商品 → 資本主義社会(産業資本主義)も念頭におきながら単純商品社会と考えても良い(部分的な商品社会)
労働生産物であること
社会的使用価値を持つこと(他人にとっての使用価値)
交換によって譲渡される

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・ 使用価値 → ある物の有用性、人間の欲望を満たすための有用性
      そしてその有用性をもったもの
・商品の交換価値
商品は他の商品と交換できるという交換価値を持っている。
 (貨幣はまだ考えない)
1着の洋服 =10kgの米
・商品の交換がなされる → 共通物の存在
使用価値を度外視 → 労働生産物という属性
具体的形態を捨象した労働 → 抽象的人間労働
捨象 → 取り去ること
抽象的人間労働(の凝固物) → 労働の種類ではなく労働の量
          まぼろしのような対象性
残ってる(凝固物)のは価値 → 価値は供給側(売り手)
c.f 効用は出てこないのか? → 価値は需要側(買い手)           
価値の大きさ=商品の交換比率=交換価値
社会的必要労働時間 → 現存の社会的に標準的な生産条件と、労働 の熟練及び強度の社会的平均度をもって、何らかの使用価値を生産するのに必要な労働時間
・まとめ

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◯労働の二重性
 具体的有用労働  使用価値の生産
 抽象的人間労働  価値の形成
 労働の生産力の向上(生産性の向上)→ 使用価値=商品の増大
 生産性が2倍   使用価値が2倍
 同じ時間の労働 → 価値の形成は同じ
 労働時間 1倍  価値は1倍 しかし使用価値は2倍

◯参考にした書物
常磐・井村・北原・飯田『経済原論』(有斐閣ブックス)
佐藤金三郎編『マルクス経済学』(青林書店新社)
宇野弘蔵『経済原論』(岩波書店)
                           以上
               

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