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藤井風「満ちてゆく」で私はこの恋を終わりにする。

今、頭の中でエンドロールが流れている。
主演は好きだった彼と私。
私の一世一代の恋が終わったのだ。
26歳。26年間の中の4年8ヶ月。
自慢できるほどの素敵な恋だった。

彼とはお互い19歳の時にバイト先で出会った。
笑顔が素敵でみんなから愛される人だった。
超奥手な私は好きだと言い出せず1年くらい片思いをした。付き合えることになった時は、家に帰ってすぐお母さんに報告したなあ。
ほんっとうに嬉しくて。

私と彼が同じ街に住んでいたのはほんの1ヶ月ほどで、すぐにバスで5時間半かけて会いに行く遠距離が始まった。それでも毎日電話をして、会える時は会って、お互い好きな気持ちを育んでいた。彼とみる景色はどれも綺麗で全部素敵な思い出。空も海もこんなに綺麗だと思えたのは生まれて初めてで世界が全部明るく見えた。天気が良いだけではしゃぐ彼。今までの私はそんなこと考えたこともなかった。彼からはこの世界がどんなに美しいかを教えてもらったんだと思う。私がこの世界に真剣に向き合えているのは、今も昔も紛れもなく彼のおかげなんだと思う。

お別れした理由を書くと悲しくなってしまうから敢えて書かないことにする。私はこの恋を綺麗なまま終わらせることにする。彼にはもう新しい彼女がいるらしい。私だけ前に進めてないなあと悔しい気持ち。落ち込んで消えちゃいそうになる。けど、これで良いんだ。私はゆっくり私を抱いて生きていきたい。きっと未来は明るいはずだから。同じ境遇の貴方もきっと大丈夫だから。私が私に言い聞かせるように。貴方にも言いたい。本当に大切な恋だったね。

お別れしてから8ヶ月がすぎたけど、まだ彼を思い出さない日はない。この痛みを抱えて、たまに彼を思い出して生きていくんだ。きっと貴方ももっと素敵な人に巡り会えるよ。

彼と最後のLINE、共有してくれた曲。
これは最後のプレゼントだね。
私と彼のエンドロールは

藤井風「満ちてゆく」

走り出した午後も
重ね合う日々も
避けがたく全て終わりが来る

あの日のきらめきも
淡いときめきも
あれもこれもどこか置いてくる

それで良かったと
これで良かったと
健やかに笑い合える日まで

明けてゆく空も暮れてゆく空も
僕らは超えてゆく ah
変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す 軽くなる 満ちてゆく
満ちてゆく

手にした瞬間に
無くなる喜び
そんなものばかり追いかけては

無駄にしてた"愛"という言葉
今なら本当の意味が分かるのかな

愛される為に
愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく ah
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す 軽くなる 満ちてゆく oh

開け放つ胸の光
闇を照らし道を示す
やがて生死を超えて繋がる
共に手を放す 軽くなる 満ちてゆく

晴れてゆく空も荒れてゆく空も
僕らは愛でてゆく ah
何もないけれど全て差し出すよ
手を放す 軽くなる 満ちてゆく oh yeah
Oh yeah, ooh

提供元: Musixmatch

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