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食器洗いはヘチマで

ついこの前まで鮮やかな緑色だったヘチマが…

収穫の時を迎えました。青いうちに食べるヘチマを除いて、スポンジにするものはカリカリになるまでぶら下げておきます。

昨年から、食器洗いスポンジは自分で栽培したヘチマに切り替えました。前にも書いたかもしれませんが、ヘチマを使うと、石油由来のフツーのナイロンスポンジを使うのがイヤになりました。

まず、触るのが気持ち悪い。なかなか乾かないし、人工物として得体の知れない物のように感じるようになりました。

実はこれ、自分でも予想外で、私のイメージではヘチマの方がすぐ腐ったりカビが生えたり、ヘタってきたりするんだろうなと思っていたんですよ。

ところが真逆でした。

ヘチマ のスポンジは、使い始めはちょっと固くて扱いにくいのですが、しばらくすると程よい固さになり、よく手に馴染んで、とにかくあの複雑に入り組んだ繊維を触っているのが心地よいんです。

油汚れはこそげ取るのと拭き取るのを同時にやってくれる感じで、繊維がしっかりしているのでどんな汚れもよく落ちます。ヘチマの繊維構造、よく見ると神ってます。非常に美しいです。

ちなみに、スポンジだけではなく、洗剤も「江戸時代にはジョイもキュキュットもなかったやろ?」ということで、人工的なニオイが臭いし、水質汚染に貢献するのもイヤなので、キッパリ決別。実はスポンジよりも洗剤をやめた方が早くて、今から約2年前の11月から、「とれるNo.1」という米ぬかと微生物でできた人畜無害な洗剤に替えました。

なお、この洗剤もめちゃいい。うまく使えば油汚れも劇落ちです。しかもまったく手が荒れない。冬でもハンドクリーム不要で、昔買ったハンドクリームが余りまくってます。

そんな訳で、台所スポンジと洗剤はセットで「これを買うのが当たり前」から完全に離脱していますが、生活の質はひとつも落ちることなく、むしろアップしています。

私、仕事柄、世の中に蔓延っている「これはみなさん、買って当たり前でしょ?」と思われている商品の在り方に、尽く懐疑的です。あたかも「買うといかに素晴らしいか」が高らかに謳われ、いろんなものが売られてますが、ほとんどが、そもそもいらんもんですね。

特に洗剤とかシャンプーとかって、消費財としては激戦区で、新商品を出し、大して何も変わってない改善ポイントを、「◯◯成分配合!」とか言って大々的にアピールし、テレビCMやらパッケージデザインやら、なんやかや広告の類にあり得ないほどの金を注ぎ込み、ほとんどリサイクルされることのないプラスチックのゴミ容器に詰めて、あの手この手で売ってるけど、中身なんて、ほとんどどれも変わらへん。ちょっと違う香料(それも人工的な!)以外、99%以上みな同じ成分と、水やで?

しかも、使ってもさほどいいことないんですよね。江戸時代くらい遡った時代に使われていたものの方が、いろいろな面において優れてる。

ということを私は、「当たり前」に出回っている商品を片っ端からやめることで、実感しています。

と、マーケティングを生業にしながら身も蓋もない話をしましたが、広告は疑うべし、ですよ。ほとんどが、嘘ばっかや。「競合はこういう切り口ですので、私らはここを攻めましょう」とかいう戦略がすべて丸見えなので、萎えます。

話が逸れましたが、ヘチマ 、最近はエコな商品として売られているものがインスタの広告で表示されたりしますね。食器洗い用とは謳っていませんが。でも、買わずに育てられる環境にある人には、使ってよし、食べてよしの超おすすめの作物です。

この下の写真の子はとても立派に育ちました。ヘチマ のスポンジは切って使い、一個が2ヶ月は保つので、これ一本で、半年くらいは大丈夫です。

今年は今のところスポンジ用には大小併せて6本採れていて、まだあと大きいものが5本、小さいものが2本できています。

さあ、次は何をやめるか。

洗濯洗剤かなと思っています。マルセイユ石鹸を買って作る方法を知ったので、試す予定です。石鹸は… 買います。自分で作ったこともありますが、石鹸作りは大変で、しかも買う方が質が高いので。でもヘチマは、自作する方がナイロンスポンジよりも断然質が良いので、来年も栽培する予定です!

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