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凡人の人脈の作り方

まず最初に、、

「人脈」という言葉(表現)は全くもって好きではないのですが、あまりに普及している言葉なので、「(特に社外の)人とのつながり」を意味する言葉として、わかりやすく使用します。

別に、私は特段人脈が多い人間ではないですが、人とのつながりには、本当に助けられてきたし、自分自身がキャリア形成していく中で、最も重要だと思っているものの一つなので、自分なりの方法論をまとめてみたいと思います。

ちなみに、若い頃から、人間力のある人、自信に満ち溢れた人は「人脈」「人とのつながり」なんてことは、意識しなくても勝手に増えていくわけなので、

今回も、いつものnoteと同様、若いうちに大成功するのではなく、着実に一歩一歩キャリアを積み上げていく、私を含めた「凡人(普通の人)のキャリア形成」にまつわるテーマとして、捉えていただけますと幸いです。

※また、基本的にはベンチャー企業やスタートアップなど、比較的年齢層が若い会社向け中心に書いております。

「自分に力がない状態」での人脈形成は効果が薄い

まず、人脈形成をいつから重点的に始めるべきなのか。

冒頭で、

~若い頃から、人間力のある人、自信に満ち溢れた人は「人脈」「人とのつながり」なんてことは、意識しなくても勝手に増えていく~

と書きました。

一方で私のような凡人は、20代の時は、全くもって人間力がなかったので(今でもないかもしれないけどw)、人脈形成を目的としたいわゆる交流会やセミナー系の参加で、何かにつながったことは、ほぼなかった気がします。

これって、どういうことかというと、

・人として大した魅力もない
・企業で何か成果を上げたわけでもない

という「自分に力がない」という状態であって、こういう段階で、人脈形成をしても「知り合い」や「SNSの友達数」は増えるかもしれせんが、あまり意味がない。という風に思っています。

なぜなら、ビジネスの話になったとしても、そもそも何かを動かす権限がなかったり、そもそも、人と仲良くなる力がなかったり。

もちろん、中にはハマる出会いもあるので、全く意味がないわけではないと思うので、いくらかはやってみてもいいと思いますが、「自分が何者でもない状態」においては、時間やお金を投資する対象としては、めちゃめちゃ効率が悪いと思います。

若いうちは、仕事で成果を上げることが、人脈形成の近道

なので、自分が凡人だと思うなら、この時期は「自分が何者かになる」ことを優先すべき、だと思っています。

つまりは、今所属している企業で、成果を上げることで、「自信をつけながら、人間力を高める」「ある程度の権限を持っている状態にさっさとなる」ということに、労力を注ぐことをオススメします。

例えば、自分が所属する企業で成果を上げて、セミナー登壇などの機会を掴む、とかそういうことの方が、一気に人脈形成のステップアップになると思います。

また、今の仕事で関わりのある、お客様やパートナー様にしっかり貢献して、がっつり仲良くしていくことは、めちゃめちゃ大事です。

特にベンチャー、スタートアップ界隈は、若いうちの出世も普通なので、末端の足軽兵同士で仲良くしていたら、いつの間にかお互いに武将や大名になって、いずれ大きなビジネスを一緒にやれる、ということも多々あると思います。

さっさと出世して、肩書を大いに利用する

肩書や立場なんて意味ない、そんなものに頼るのはださい、自分らしさが大事。

みたいな論調も昨今では多いですが、私は凡人こそ、肩書を大いに利用すべきだと思っています。

繰り返しになりますが、めっちゃ優秀な人とか、元々人間的に魅力的な人は、肩書関係なく人脈なんて勝手に広がりますが、我々凡人はそうではないので。

まず、肩書というのは、「少なくとも、自分の会社では成果を上げた優秀な人」という証明であるということ。

出世すれば、当たり前ですが仕事上、関わることのできる人も変わってきます。

そして、ビジネスにおいても自分で判断したり、動かせる範囲が増える。それゆえ「〇〇社の部長さんであるあなたに会いたい」という人も増えてます。

こうなると、人脈形成の効率が圧倒的に上がってきます。

その状態になったら、一気に人脈形成に労力を割いていけばいいと思います。

ということで、次に、「凡人の人脈形成」においてどんなことを意識したらよいか、について、私なりの考えを綴ってみたいと思います。

今の会社での人間関係を大切にする

人脈といいつつ、いきなり社内の話かよ!となるかもしれませんが。笑

これ、実はめちゃくちゃ大事だとおもっています。

スタートアップ、ベンチャー界隈は本当に狭いです。人材の流動性も高いですし、今の会社の人と、将来別の形でかかわる可能性はとても高いと思っていた方がいいと思います。(むしろ、別の形でかかわっていくべき)

私自身も、一番長く在籍した前々職オプトの人達には、今もオプトで活躍している人、外に出て活躍している人に関わらず、仕事においてもプライベートのつながりにおいても、今でもめちゃくちゃお世話になっています。

自分にとっては、宝物のようなつながりで、大きな財産です。

不満があって、退職するときに不義理をしてしまうような若者や、退職後に前職の批判をするような人も見かけますが、絶対に損します。

転職するときは、義理をしっかり果たすべきだし、それ以上に転職後も変らない付き合いをすることが、とても大事だと思います。

私は「ハコが変わってからが、本当の人間関係の始まり」だとも思っています。

フラットに付き合う

次に、ビジネス関係なく、人間関係の基本的なことだし、めちゃめちゃ当たり前のことなのですが、意外とできていないケースが多々あるかな、と思うのがコレ。

こちら側が発注側だろうと、自分の会社のほうが大きかろうと、相手が年下だろうと、フラットに付き合う、(少なくとも最初は)ちゃんと敬語を使う

特にビジネス上、自分が有利な立場である場合、こういう風になってしまっている人を、たまに見かけますが、このご時世、立場の逆転なんていつでもありうるし、自分の発注先や部下だった人が、将来上司や取引先になるかもしれないです。

というか、そういうビジネス上のデメリット以前に、人間的にも魅力が半減どころか、激減するのでやめたほうがいいです。

打算的な気持ちで、人と付き合わない

次に、

私自身、意識して外部交流を始めた頃、恥ずかしながら当初は「ビジネスになんかつながるといいな」とか「あの人と仲良くなったらいいことあるかな」とか、そんな打算的な気持ちがあったと思います。

ただ、そんな感じだと、人とは、全然仲良くなれないことはすぐに気づきました。

また逆に「なんかメリット出さなきゃ!」とか過剰に思うのも、へんな感じになって逆効果だと思います。

でもって、答えとしては、当たり前すぎますけど、単純に「人と人」として付き合っていけばいいんじゃないかな?と思っています。

自然体が最も大事

趣味で盛り上がったら、誘ってみて一緒にやればいいし、意気投合したら2人で飲みにいくのもよし。

自然体なら自分の良さが伝わりやすいですし、自然体で付き合える相手とこそ、深く付き合っていけばいいと思います。虚勢を張ってもいいことないです。

「この人とビジネス上、仲良くなれたら嬉しいな」と思っても、お互いに気が全然合わない場合は、私は無理はしません。(それが私が凡人たる理由かもしれませんが 笑)

一方で私自身、単純にほぼ友人として仲良くしていて、仕事なんて一緒にしたことなかった人と、いずれのタイミングで一緒に仕事をする、というケースは、かなりある気がします。

自分が仲良い人の、仲良い人とは大体仲良くなれる

某歌詞にある「悪そうなやつは大体トモダチ」的な(笑)、「類は友を呼ぶ」というのは本当にその通りだな、と思う言葉で、自分が自然体で付き合える仲良い人の、仲良い人は、自分も気が合う人である可能性はとても高いです。

なので、私がよくやるのは、既に仲良い人と、お互いに仲のよい友人を連れてきて、4人とか6人で飲む、という形。

そうすると、大体そのメンバーは意気投合し、さらなるよいつながりが増えていきます。

私は、立食系の大規模交流会があんまり得意ではないので、「同じく!!」って人にはオススメです。

経営者層のつながりは、この形は当たり前だとおもいますが、そうではないレイヤーでも全然有効だとおもいます。

これは、いろんなところで書かれていることですが、当たり前のことながら、圧倒的に数より質のほうが大事です。知り合いがいくら多くても、SNS上の友人数が多くても、なんの意味もないので。

1対1ランチのススメ

これは、営業職の人がお客さんを誘うときにも有効なことなのですが、最初からめっちゃ意気投合というケースではなく、いきなり飲みに誘いづらいな、という場合は、ランチやお茶をオススメします。

飲みだと、特に時間の浪費の点でお互いハードルが高いですが、ランチやお茶であれば、時間が限定されているし、ほとんどの人は勤務時間中なので、誘いに乗りやすいと思います。

あと、会社内で打ち合わせするよりも、外のカフェなどのほうが、お互いにリラックスして腹を割りやすいので、仲良くなりやすく、オススメです。

人間関係において「見返り」を求めない

最後に、、

一番大事なことは

人間関係において、見返りを求めない、ということ

だと思っています。

私に限らず、ベンチャー、スタートアップ界隈では普通なことかと思いますが、知り合いの会社さんや友人から「こういうポジションの人探してます!紹介してください」って頼まれることが、よくあります。

合う人がいればもちろん紹介するのですが、その際に「高橋さん、紹介Feeとる人材紹介やったらどうですか?」と何度か言われたことがあります。

が、私は絶対にそれはやりません。

あくまで「その紹介する友人にとっても、聞いてみる価値のある話だと思う」から、つなぐわけであって、それが「自分の利益」が関わってくると、多少なりともきっと判断が鈍るし、結果、せっかく自分が積み上げてきた信頼を失うことにもつながりかねないと考えるからです。

何かをしてあげたから、何かをしてもらいたい

という考えは、人脈形成だけでなく、ビジネス以外の人間関係においても捨てるべきで、

自分が誰かの力になれたら嬉しい

ということを、自然体で続けていけば、知らぬ間に人脈形成ができ、人とのつながりが増えていくんじゃないかな、と思っています。

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