見出し画像

緑がもたらす癒し効果の正体とは?

昔から植物には癒し効果やリラックス効果があるといわれていました。
自然豊かな場所でのんびり過ごすことや、家やオフィスに観葉植物などを置くことでその効果を感じている人も多いのではないでしょうか?

では実際に植物にはどんな効果があるのでしょうか?

植物が発する香り成分「フィトンチッド」

植物は光合成をしたときに「フィトンチッド」という成分を放出しています。
この「フィトンチッド」は抗菌や防虫といった効果があり、有害な微生物や雑菌から植物自信を守る役割があります。

植物によって成分は少しずつ違うようですが、植物由来の消臭剤や除菌スプレーなどはこうした成分を利用しているようです。

この成分は人にとっても有益な効果を生み出しています。
例えばストレスの原因となるホルモンを減らしたり、自律神経を安定させて不眠を解消させたりと、様々なメリットをもたらしてくれます。

いわゆる「森の香り」の正体がこの成分です。

「緑色」がもたらす心理効果

植物の「緑色」には心理的にリラックスをもたらす効果があります。

色は光の波長(nm)で表され、人が見ることのできる色は紫色(約400nm)から赤色(約700nm)までといわれています。
緑色は約550nmで、可視光線の真ん中あたり。
リラックスした状態で、目に負担が少なく見ることができる色といわれています。

また、緑色は暖かいイメージの赤色群と冷たいイメージの青色群の中間の色です。
中性色や沈静色と呼ばれており、落ち着き・安定を感じる色とされています。

非常口の色に使われているのもこういった効果を狙ったものだそうです。

研究結果が裏付ける植物の効果

ストレスへの効果

農林水産省の報告によると、花のある部屋で過ごす人は花のない部屋で過ごす人よりも交感神経の活動が25%抑えられることが分かっています。
交感神経はストレスを感じた時に活発になるので、花のある部屋で過ごしたことでストレスが緩和されたということです。

逆にリラックスしたときに活発になる副交感神経は29%高まっており、花によってリラックス効果がもたらされたことが分かります。

アイデアへの効果

テキサス大学の研究によると観葉植物を置いてアイデアに関するタスクに挑んだ人は、観葉植物がない状態で同じタスクをした人よりもアイデアを思いつく確率が15%上昇したそうです。

アイデアを思いつく発想力は集中した状態よりもリラックスした状態の方が発揮されやすいといわれており、観葉植物によってリラックス効果を得た結果アイデアを出しやすくなったようです。

集中力への効果

メルボルン大学の実験では、モニタに次々映し出される数字を間違いなく入力するというテストを行いました。
このテストは2回行われ、テストの間に植物の写真を眺めるグループとコンクリートの建物の写真を眺めるグループに分かれました。

その結果、植物の写真を眺めていたグループはそうでないグループよりミスをする確率が半分に減りました。
テストとテストの休憩中に植物を見ることで集中力の回復が早まったとされています。

植物を取り入れて心休まる住空間を

植物には様々なプラスの効果があることが分かりました。

住宅をお施主様に提案される際や分譲物件を計画される際は、植栽を採用することを考えてみてはいかがでしょうか?

土のある生活、緑が目に入る空間は、きっと心から落ち着く住空間になると思います。


ユニソンでは今の生活をより豊かにするお庭の活用提案と外構用資材の製造・開発・販売を行っています。
商品のご相談などは、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。
■ユニソン公式ホームページ

■お問い合わせ窓口

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?