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2023年の住宅トレンドは「コンパクトな平屋」

「SUUMOトレンド発表会2023」(https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0420_12208.html)で「平屋回帰」というキーワードが発表されました。

このキーワードから見えてくる住宅に求められるニーズの変化とは?
そしてその住宅に合うエクステリアの形とは?

発表の内容を紐解いていきたいと思います。


平屋の検討率が年々上昇

発表によると注文住宅を検討している人の内、平屋の住宅を検討している人は2018年には全体の12.4%だったのが2022年には17.9%まで上昇しました。

平屋を希望する理由は「ワンフロアで生活ができるから」が希望者全体の8割を超えました。
次いで「将来も安心だと思ったから」「家事がしやすいから」と続き、平屋を選択することによって生活のしやすさや家族の変化にも対応しやすいと考えられているようです。

平屋のニーズが増えている背景には何があるのでしょうか?

生活の変化、意識の変化

かつて一戸建ての住宅と言えば、結婚や子供の出産をきっかけとして購入され、当然のように一生その家に住むことを前提に検討されてきました。
ところがその前提が変わってきているようです。

世帯数の増加、世帯人数の減少

令和2年度の国勢調査によると、過去5年間で世帯数は238万1千世帯増加し5570万5千世帯となりました。
内訳を見てみると、3人以上の世帯は減少し2人以下の世帯だけが増加しています。
特に1人世帯は全体の4割にのぼる結果となりました。

一世帯あたりの人数が少なくなれば、当然家に求められる広さや部屋数は小さくなります。

モノを持たないミニマルな暮らし

かつてはモノを持っていることが豊かな生活だと考えられてきました。
ところが、現在はライフスタイルの変化に対応しやすいミニマルな暮らし方が主流になりつつあります。

ネット通販の発達で必要なものがすぐ手に入ったり、サブスクやシェアリングなどのサービスで物を持つ必要が無くなったりと、現在の生活はミニマルな暮らし方をしやすい環境が整っています。
消費行動は「所有から利用へ」というように変化しているのです。

住居も必要最低限で十分という意識に切り替わりつつあります。
SDGsへの関心向上なども背景として、コスト意識の高まりからコンパクトな家の需要が増しているのかもしれません。

コンパクト平屋住宅のメリット

ここからはコンパクト平屋住宅のメリットについて見ていきましょう。
住宅を購入する側の視点と、建築・販売する側の視点で考えていきます。

購入検討者のメリット

・建築、購入費用が抑えられる
 →家が小さくなれば当然建築コストは下がります。
    その分、設備のグレードを高くしたり庭まわりを整備したりと費用を別に回せます。

・ランニングコストが抑えられる
 
→空間が小さくなれば断熱性能を上げやすくなります。
    光熱費を下げやすくなるので家を購入してからの費用も抑えることができます。

・動線の良い空間にできる
 →前述の平屋を希望する理由にもありましたが、家がコンパクトになれば人の移動する距離が少なくなるので、動線の良い空間にしやすくなります。
    家事動線を気にする方には有利です。

ハウスビルダーのメリット

・購入されやすい価格に設定できる
 →建築費用が下がるので購入されやすい価格に設定できます。
    無理な値引きをしなくても良くなり利益を確保しやすくなります。

・工期を短縮できる
 →建築面積が小さくなれば工期を短縮することができます。
    人材不足が問題となっていますが、工期が短ければ職人の確保もしやすくなります。

・住宅性能を上げやすい
 
→購入検討者のメリットにも挙げましたが、平屋は断熱性能・耐震性能を上げやすくなっています。
    住宅性能の高さを付加価値として押し出しやすくなります。

トレンドは一つの要素として押さえておく

社会背景などをふまえてコンパクトな平屋のトレンドについてお届けしてきました。
大事なことは、こういった背景を踏まえつつお施主さまの要望を丁寧に汲み取ることだと思います。
今回の記事は一つの側面として、頭の片隅に置いておいていただければ幸いです。

次回は平屋に合うエクステリアについて解説いたします。


小さな家を広く見せる方法についてはこちらの資料もご参考ください。


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