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がん治療をあきらめない。保険診療のがん遺伝子パネル検査・自由診療の未承認薬・費用を負担するがん保険

 こんにちは、ユナイトnote担当です。

 以前ゲノム検査を受けました。私は、痛風やアルツハイマーや咽頭がんになりやすいそうです。あくまで傾向ですが、遺伝子を調べることで個人的なリスクを知り、予防に努めることも可能です。予防だけでなく治療、とりわけがん治療にも遺伝子検査が利用されています。治療の新たな可能性を開くがん遺伝子パネル検査(がんゲノムプロファイリング検査)について取り上げます。

■がん遺伝子パネル検査は、がん治療の新しい道を切り開くかもしれません。

 がん遺伝子パネル検査は、がん細胞の遺伝子の変化を調べ、それに基づいて効果的な治療法を見つけようとするものです。それまでも複数個を調べる検査は行われていましたが、この検査では数十から数百個のがん細胞の遺伝子とその変化を一度に調べることができます。

 検査の結果は、とりわけ抗がん剤治療で活用が期待されています。抗がん剤治療では、効果に個人差が大きいという側面があります。検査結果に基づいた薬の利用は、治療の可能性を高めるかもしれません。

 しかし、遺伝子変異や使用できる薬が見つからないこともあります。現状では、遺伝子パネル検査の結果が治療に結びつく可能性は、10~20%程度と言われていますので、まだまだ発展途上と考えられます。

 2019年からは保険診療で受けられるようになっています。保険診療の条件は、「標準治療を終えている」「標準治療がない」などです。罹患者全員が受けられるわけではありませんが、最後の頼みの綱としての役割はあると思います。

■未承認薬による治療の可能性が残ります。

 がん遺伝子パネル検査の結果に基づいて選ばれた治療法の中には、日本国内ではまだ承認されていない治療や薬が含まれることがあります。これらの治療を受ける場合は、自由診療になります。

 自由診療の場合、公的医療保険の適用外になります。費用は患者自身が全額負担であり、保険適用外のため、高額療養費制度も使えません。効果や安全性の確認は不十分な場合もありますが、最新の治療法や未承認薬を使用することが可能になり、治療の可能性は残ります。

■がん保険は自由診療の費用対応にもなり得ます。

 がん保険は、がん治療に特化した保険です。がん発見や治療にかかる費用を保障する項目が含まれており、最近では自由診療を保障対象にするものも出てきています。

 がん保険の自由診療の対象は抗がん剤であることが多いです。給付金の支払いは保険約款に記載されている条件に基づきます。保険を利用することで、費用で治療をあきらめないことが期待できます。

■まとめ

 想像してみます。大切な人ががんと診断されました。標準治療は行ったものの、寛解していません。がん遺伝子パネル検査を受けたところ、未承認薬が該当しました。しかし自由診療のために非常に高価であり、さらなる治療費の負担は困難です。

 昨今、自由診療に対応したがん保険が増えてきています。その必要性には疑問符も持っていたのですが、この検査の存在で私は納得できました。ただし、必ずしも必要というわけではなく、例えば一時金などを自由診療の費用に充てることも考えられます。保険のことを考える場合には、今ある保険でも対応できるかも考慮して選んでいただければと思います。

 ちなみに冒頭で上げたゲノム検査によると、私は乗り物に酔いにくいそうです。ところが昔から乗り物は苦手でブランコですら気持ち悪くなります。ゲノム検査でわかることはあくまで傾向であり、すべてが合致するわけではないというのが私の実感です。

 お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。

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■参考

がんゲノム医療 もっと詳しく:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)