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PIZAは夜の食べ物です

私が初めてヨーロッパに住んだのはドイツで、もう25年も前の事です。
別な仕事をしていた時に赴任したのですが、まだ通貨もユーロではなく
ドイツマルクの頃でした。(歳がバレますね)

ドイツもキッチンが素敵な国で、ミーレやボッシュの食洗機など、
ドイツならではの設備にも興味が出ました。
休暇でヨーロッパを周る旅行をした際、衝撃的だったのが、
スペインやイタリアの夕飯が遅く、21時頃だという事と、
PIZZAは夜のレストランでしか食べられないという事でした。

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当時はスマホもまだありませんでしたので、「地球の歩き方」という本を
握りしめ、地図を見ながらあちこち巡りましたが、
イタリアといえばピザ!と思い、昼のレストランを廻りましたが、
どこも昼のメニューにピザは無く、聞いてみると
「PIZZAは夜の食べ物だから」と言われました。
仕方なく、昼食はパスタにし、夜9時くらいまで待ってローマでPIZZAを食べたのが懐かしい思い出です。紙のように薄くて繊細な生地で美味しかったのも衝撃でした。
ヨーロッパでは、1人1枚が普通で、ナイフとフォークで食べる事が多いです。8枚に切ってシェアしたり手で食べるのはアメリカ式なのかな?と思います。

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ドイツでの夕食はカルテスエッセン(サンドイッチなど、調理しない料理)が多かったですし、スペインの夫の実家でも、ボカディージョ(サンドイッチ)や生ハム、ピザなどの簡単なものが多いです。
夕食にはあまり手の込んだ料理をしないのです。
昼食がメインという考えの方が多く、会社の昼休みも2-3時間あり、
自宅に戻って昼食、ちょっと昼寝してから仕事に戻るというスタイルです。(最近は日本のようなスタイルも多いようですが)

主婦的には昼に夫が帰ってきてごはんを食べるというのはちょっと面倒だったりもしますが、実質、料理をするのは昼食だけなので、けっこう楽です。
日本のちゃんとしたご家庭だと、朝からごはんに味噌汁、昼用にお弁当を作り、夜もちゃんと料理をしてと、3食分の調理はけっこう大変だと思います。ちなみに、子供たちも昼食時は家に戻ってごはんを食べますので、
家族揃っての昼食も可能です。難しい家庭では学校の食堂を利用します。

そんな食事事情ですので、キッチンを本気で使うのは昼だけで、綺麗に保てる訳なのです。キッチンにはオーブンは欠かせないアイテムですので、
ビルトインタイプも多く、こんな感じとか。

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こんな感じとか

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こんな感じとか。以前はコンロ下が主流でしたが、最近はレンジと並べて背面収納にビルトインするタイプの方が人気のようです。
今も昔も冷蔵庫までビルトインなのは変わらないですね。

朝食や夕食はキッチン脇のダイニングで簡単に済ませる感じが多いですが、
別にダイニングルームがあり、昼食はダイニングルームでという感じも多いです。

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意外とLDKがつながっておらず、DKとLDがそれぞれある感じですね。
日本は敷地もあまり大きくないので、効率的なLDKとなっている感じでしょうか。

食事のスタイルや生活習慣によってもキッチン・ダイニングの使い方が変わってきますので、お国柄が出てくるのかもしれませんね。




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