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ブラッシュアップされた人生の行く末

バカリズム脚本で安藤サクラ主演はこりゃ観るっきゃないっしょと思っていたけど、録画の不備によりまったく観れず諦めていたドラマ、ブラッシュアップライフ。

友達にも勧められて、数億年前に退会していたHuluに登録し直し観始めたらもう!面白過ぎて!

脚本も最高、俳優さんも最高。
なんであんな人間の描写が細かいの?
脚本に書いてあることなのか、俳優さん方のアドリブなのか。
どちらにしても素晴らしい。

私が初めてバカリズム脚本のドラマを観たのは、世にも奇妙な物語だった。
タイトルとかは覚えていないけど、そのドラマも確か生まれ変わりの話だったような気がする。
今世での行いをポイント換算して、来世が決まるみたいな。
その後にも素敵な選TAXIという人生やり直し系のゆるSFドラマもあって、バカリズムってこういう系好きなんだなと勝手に思っていた。
どちらのドラマもゆるくて、それでいて鋭い皮肉も込められているような感じもあって、さすがバカリズムと思わせる内容で面白かった。
そのおかげで「バカリズム脚本」というだけでとりあえず観とくか、という気分になるのだ。

色々矛盾点とか腑に落ちない点みたいなのを挙げたらキリがないのだけど、そんなつまらない考えは「ま、フィクションだしな!」でサッと掃き捨てられるし、それ以上の面白さがあるのでまったく気にならないレベルで観終えた。
所謂「伏線回収」もすごかった!
なんなら言われなかったら気付かないくらいの小ネタも散りばめられていて、考察記事様様な私でした(感度低い)。

やってることは非現実的で壮大なことなのに、ドラマ中では、ホントにどうってことない日常的な会話が繰り広げられていて、まあでも人生ってそうだよなと思った。
生きてるってすごいことだけど、それって日々のちょっとしたことの積み重ねなのだ。
月1~2回友達と集まってご飯食べて、その後ノリでカラオケ行って、もういっぱいのお腹にポテトを詰め込みながら歌う懐メロも、人生の最高のBGMになるのだ。

1周目は平々凡々な人生。
2~4周目は人間に生まれ変わるべく徳を積むための人生。
5周目は友達を救うための人生。

人生をやり直すことで得るもの、失うもの。
何気ない日常の尊さと、実際にはそれを感じる間もなく人生は過ぎていくこと。
自分のために生きていても誰かのためになるし、誰かのために生きていても自分のためになる。

そうやってグルグル知らず知らずのうちにブラッシュアップされていく人生の素晴らしさと、当たり前だけど、自分の人生は自分だけで成り立っている訳じゃないのだなということに、改めて気付かされたような気がする。

結局は1周目と同じような人生に落ち着いたけど、個人的に、まりりんが救われた気がしてホントのホントに良かった。
仲良し4人組だったあーちん(主人公)、なっち、みーぽん、まりりん。
だけど、あーちんにとっての1周目のいつメンには、まりりんはいなかった。
まりりんは1人でなっちとみーぽんを救うために人生をやり直していて、そのせいで(?)まりりんの2周目以降はみんなとの距離があったから、これはマジで嬉しかった。

最終話の終盤、「Hello, Again 〜昔からある場所〜」が流れる中で、4人がくだらない話をして笑いながらいつものトンネルに差し掛かった時に出た、タイトルバック。
ここでこう出すか~~!
タイミングも最高過ぎて、大団円で終わるってこういうことかよと思った。

最後の最後まで小ネタ回収して、ハッピーエンド。
ホントに最高なドラマでした。

このドラマを観て、今まで以上に友達を大事にして生きる決意を固めたよ!!!


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