日本のファッションシーンにおいて、今最も注目を集めるブランドの一つが「サカイ（sacai）」です。このブランドを率いるデザイナーでありComme Des Garcons（コムデギャルソン）出身の女性デザイナー・阿部千登勢（Chitose Abe）は、独自の経験や感性を反映させた斬新なデザインを発信し続けています。

また、彼女のデザインには複数のアイテムを組み合わせたり異なる素材を融合したりすることがよく見られます。例えば、ジャケットとシャツを一体化させたようなハイブリッドなアイテムやレースとデニムを組み合わせたような斬新なデザインが特徴的です。

これらの斬新なアイデアは彼女が服飾学校を卒業後、コム・デ・ギャルソンでデザイナーとして働いた経験から生まれたものだとされています。

さらに、サカイはファッション以外の分野でも注目されています。特に彼女が手がけるファッションショーの音楽が話題となり源馬大輔がサカイのショーの音楽プロデュースを手がけるとともに彼女の店舗やアトリエのBGMも手掛けています。

その音楽はシンプルでありながら重厚感やエッジがありサカイのコレクションとの相性が抜群です。

サカイのディレクションを手がけることでも話題になった源馬大輔。阿部デザインと源馬がクリエイティブな意見を交換し生み出されたコレクションはモダンでありながら日本的なデザインが特徴的です。

音楽プロデューサーの源馬大輔さんは緻密でありながらエッジの効いたサウンドを作り出すことで知られています。
彼の音楽には様々なジャンルの音楽が融合されておりヒップホップ、レゲエ、クラブミュージックなどを自由自在に操ることができます。

そして、sacaiと源馬大輔さんは2015年にコラボレーションを実現させプロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトでは服飾と音楽が融合された新しい表現方法を模索しています。sacaiが手掛けた衣服に合わせて源馬大輔さんが書き下ろした楽曲が作られるというスタイルでその楽曲はsacaiのランウェイで披露されます。

このコラボレーションは、両者の芸術性が合致し、新しいエンターテインメントを提供しています。

sacaiと源馬大輔さんが作り出す服飾と音楽が融合した作品は、まさに現代アートとも言えるでしょう。

そして、サカイの魅力を一層引き立たせるのが彼らのファッションショーで使用される音楽です。

実はサカイのショーで流れる音楽は日本を代表するノイズミュージックバンドであるメルトバナナのフロントマン・山本精一が手がけています。山本は音楽とファッションを融合させた演出を得意としサカイのショーでその能力を存分に発揮しています。

ファッションと音楽が一体となることでより深い印象を残すことができるということがサカイの取り組みから伝わってきます。

また、彼女はデザインのみならず音楽やアートとの融合にも注力しています。その一例として、2019年に開催された「sacai A/W 2019 Collection」では、音楽家のFrédéric Sanchezとのコラボレーションにより、ショーのBGMと空間演出が行われました。また、同コレクションではアーティストのKatie Stoutとのコラボレーションによるインスタレーションも展開されました。

今後も、サカイは他の領域とのコラボレーションを積極的に進め新たな試みを行っていくことが期待されています。彼女の挑戦的な姿勢と多様なアーティストとのコラボレーションによって、ファッション業界に新たなエッセンスをもたらしてくれることでしょう。

こうした彼女のアートとファッションの融合は多くの人々から高く評価されています。彼女が手がけるコレクションは、ファッション業界だけでなくアートや音楽界からも注目されそのスタイルは世界中のファンに愛されています。

サカイの今後の活躍にも期待が高まっています。彼女が手がけるファッションやイベントは、常に新しいアイデアやエッセンスが盛り込まれておりその次の一手がどのようなものになるのか、今から楽しみです。