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【ジョージアに住む人たち】ジョージアでフリーランスのエンジニアをしている25歳の人に聞いてみた

こちらは、ジョージアに関するインタビューシリーズです!!!!!

ジョージアとは? ビザなしで一年間滞在可能な国です。地域としては、東ヨーロッパもしくは西アジア。北にロシア連邦、南東はアゼルバイジャン。南はアルメニアとトルコに接し、西は黒海に面した国です!

今回はノマドニアCTOのリョーガさんから貴重なお話をしていただく機会を得ました! 今日もありがとうさあや。すばらしいねさあや。
25歳にして海外でフリーランスエンジニア! どういったご経験を積まれてきたのでしょうか?
ばばばばばばん!!!!!
まえがき:qbc(無名人インタビュー主催・作家)

今回ご参加いただいたのは リョーガ さんです!

x:https://twitter.com/ryoga_18k

ジョージアで何をしていますか?

さあや:リョーガさんは今何してる人ですか。

リョーガ:はい、今はエンジニアですね。エンジニアなんですけど、システムを基本的にいろいろやり取りしたりっていうので、開発保守運用であったり、あとはクライアントさんの方に提案だったりをして、それがちょっとコンサルに近いですね。
コンサルからエンジニアの開発でその後の保守運用まで一気通貫でやるっていうのが一番メインでやってるところになります

さあや:エンジニアさんなんですね。エンジニアもいろいろあると思うんですけど得意分野とか具体的な仕事をもう少し聞いてもいいですか。

リョーガ:そうですね、システムとは言ったんですけど、何か一般的な日本人とか他の人たちがイメージするようなエンジニアとか、プログラマーってそういうコードとかをカタカタやるような感じだと思うんですけど、僕の場合はどちらかというと、SaaS系だったりiPaaSって言われるものですね。それを主に扱うもので、どちらかというとノーコードで完結する部分になるんですよね。
なので例えばNotionとかもそうだし、NotionとGoogleとかあとはGmailとかを、あの、もう全てを「繋ぐ」みたいな感じの。それをノーコードで繋げてっていうのを、システムを作るっていう感じですね。
今回インタビューの方もGoogleフォームにいろいろと入力させてもらったら、受付メールがGmailの方に届くみたいな感じだったと思うんですけど、例えばGoogleフォームに書いたものを、Notionの方で管理して、Gmailに自動で受付メールを送るみたいな感じで。その保存場所をGoogleの外で管理したり、LINEに送りたい、Excel(スプレッドシート)にも自動で記入されるように、一連の流れを自動化したいというときに僕がシステム作ったりっていうのをやっています。

さあや:そうなんですね。クライアントさんへの提供物というか成果物というかそういったものとしては、シンプルに言うとどんなものですかね。

リョーガ:シンプルに言うとシステムとマニュアルですね。使い方を教えて、マニュアルを残してみたいな。
クライアントさんっていろいろ働き方とか、従業員さんの仕事内容とかによって形が変わるじゃないですか。その会社が、何か得意としてる部分と、何か人を無駄に使っちゃってる部分っていうのはいろいろあるんですよ。その会社によって。
なので「そこの部分システム作らしてもらえればそこに人員そんな割かなくてもいいし、コストとかもっと下がりますよ」みたいな提案をして、そのシステムを作るっていう。成果物としてはシステムと使い方のマニュアルになります。

さあや:エンジニアはいつからされてますか。

リョーガ:エンジニアというか、そもそもフリーランスとして働き始めたのは1年前ですね。今、ジョージアに来て職業体験をするというプログラムで、ノマドニアってプログラムでジョージアに来てからなんです。なんか去年1年間はちょっと働き方も曖昧だったというか、10職種ちょいくらい体験したので。エンジニアをメインでやろうって思ってやり始めたのは半年前とかになりますね。

さあや:あ、そうなんですね。どうしてエンジニアになったんですか。

リョーガ:去年1年間というか、ジョージアにきてすぐぐらいは、その職業体験をいろいろしながらっていうのもあったので、その延長線上でノマドニアが終わってから、お金をもらいながらになるんですけど、実践ベースでいろいろ働いてみて、いろんな職業で。自分の好き嫌いを判別しようみたいな機会にしてたんですよ。
半年経った段階で、12職種ぐらいで5万円ずつぐらい稼いだ経験をしたんですけど、その中で一番楽しかったのがエンジニアっていう本当にシンプルな理由です。

さあや:そうなんですね。ちなみに他にどんな仕事をされてたか聞いてもいいですか。

リョーガ:もちろんです。今でもやってるものももちろんあるんですけど、ライターだったりとかあとライターの上のディレクションも担当させてもらったり。で、ちょっと特殊なので行くと、NozomiBarっていうジョージアにある日本人が経営してるバーのバーテンダーであったりとか、あと、さあやさんが行ったことあるかわかんないですけどPekoPekoっていう日本食レストランのキッチンやったりとか。

さあや:あ、行きましたよ。そうなんですね。

リョーガ:あ、行きました?あそこのお店が移転する前の場所で働かせてもらったりとか。
あとは、ジョージアの回だと今回講座ないんですけど、バリ島でやってたVyondっていうアニメーションですね。
YouTubeとかでよくある、スカッと系のチャンネルとかでよくアニメーション使われてるんですけど、そのアニメーション制作であったりとか、あとノマドニアで体験出来る分野外の仕事にはなるんですけど、ちょっとした設計ですね。建築設計のアシスタントとかっていうのもやったりしました。

さあや:そうなんですね。その中でそのエンジニアの仕事がお得意だっていうことだったんですけど、他の仕事をしてるときと比べてエンジニアの仕事をしてるときはどういう気持ちになるんですか?

リョーガ:そうですね、エンジニアの仕事って、他のものと比べて報酬形態っていうのがちょっと違くて、なんていうんすかね、他の例えばライティング記事、Web記事作るってなると、完成してからチェックがたびたび入るじゃないですか。差し戻しもあって。
チェックが入って、期日までに完成して納品する、でお金をもらうって感じだと思うんですけど、エンジニアぐらい結構専門的な領域になっちゃうと、プロジェクトが1個進みます、3ヶ月後に期日が設定されますってなったときに、その間にチェックがほぼ入らないんですよ。もちろん進捗報告はしますが。仕事だし。
だからやる気を出せば3日で終わるときもあるし、休みたいなって思ったら1週間丸々休むってことももちろんできるんですよ。それで、完成しても契約期間はお金を貰うみたいな。
そういう自分の働きやすい働き方を自由に作ることができたっていうことと、あとはその専門的な領域なので、こっちが説明をしなきゃいけないんですよ、やったものに対して。
なんでこういうものを作ったかとか、これがあることによってどうなるかみたいな、そういう説明をしたときに、相手がわかりやすく説明するのはもちろんなんですけど、相手が「何か便利になるだろうな」っていうちょっと明るい顔になるのがすごい楽しくて。
ライティング記事とかって納品した後、メディアに出てもわかんないじゃないすか。相手の顔って。
だけどシステムなので僕が作ってるのは。システム作って実際に動かしてみせたときに、あ、これ便利だわみたいな感じで、リアクションが見えるのがすごい自分は楽しかったんですよ。

さあや:そうなんですね。確かにライターとかだと、読み手になる人の顔は見えないですもんね。

リョーガ:うん、そうなんですよ。

さあや:さっき生活しやすいとか働き方を自由に作ることができるっていうことだったんですけど、今どういう生活をしてますか?例えば1日の過ごし方とかだと。どういう流れで生活されてますか?

リョーガ:ちょっと先週1週間、体調崩してたので、また立て直しっていうところではあるんですけど、基本的には、僕は日本時間に合わせて起きるので、大体2時半とか3時に起きて連絡だったり、何か溜まっている仕事がないかっていうのをチェックして、ジムに行き。
で、ジムで大体朝7時ぐらい、日本だとお昼の12時ぐらいまで体を動かし、そこからさっきの仕事してる内容に入れなかったんですけど、今ノマドニアっていう職業体験のプログラム、というかワークショップの運営と現地サポートですね。ジョージアの現地サポートもやらしてもらってるので、それで会場にお昼まで居て、そこから家に帰って残った仕事を片付けるみたいなのがメインになります。

さあや:そうなんですね。夜は何時ぐらいに寝てるんですか。

リョーガ:夜は早いと9時とか10時ぐらいには寝てます。

さあや:あ、早いですね。

リョーガ:めちゃめちゃ健康的。

さあや:とはいえ10時に寝ると、5時間ぐらいしか寝てないんですかね。

リョーガ:そうですね。なんか、お昼過ぎとかに気づいたら昼寝してるみたいなのがあるので、多分合計すると7時間はちゃんと寝れるのかなっていう感じではありますね。

さあや:ちょっと質問をジョージアに向けていきたいと思うんですが、リョーガさんにとってジョージアはどんなところですか。

リョーガ:ジョージアは、海外っていうのはまず大前提なんですけど、その中でも、なんだろうな。不便を楽しめる国だなって思ってます。

さあや:不便を楽しめる。具体的にどんなことがありますか。エピソードとかであればお願いします。

リョーガ:ちょっと比較しつつなんですけど、僕は日本も好きなんですけど、日本だと何か便利すぎちゃうんですよね。何でもかんでも。
歩いて3分でコンビニが絶対あるとか、関東圏に住んでれば大体そんな感じだと思うんですけど、やっぱりなんか便利すぎるのもちょっとなっていうときにジョージアにいると、不便なんですよ、とことん。
渋滞は絶対起こるし、バスも首都なのに本数少ないし、地下鉄も2路線しかないしとかで、なんか、交通だったりとか、他にも、犬がいっぱいいすぎて交通や狂犬病も危なかったりっていうのもあるし、そういう危険だったりとか、なんか日本では感じられない不便さっていうのを、都市にいながら感じることができるんですよ。
本当に田舎に行っちゃうと、もう不便とか通り越して生活が成り立たないレベルになっちゃうので、そこはあんまり行かないんですけど、首都ですね、東京と同じ首都っていう場所にいながら、生活しやすさの裏にそういう不便やリスクを日常で感じることができるっていうのはすごい自分にとっては大事というか、改めて日本ってすごくいい場所なんだなっていうのを感じることができる国でもあるので、そういうところではそうですね、ジョージアってそういう場所っていう感じはします。

さあや:ちょっと直近あった不便なエピソードを聞いてもいいですか?

リョーガ:1週間断水したことですかね。

さあや:断水ですか。

リョーガ:今の家は引っ越してるんでないんですけど、前の家の通り、大通りですね。
そろそろ1年ぐらいですかね。工事してて。

さあや:あそこ1年も工事してるんですね。

リョーガ:そうですね、丸1年になりますね。
今はもう舗装段階に入ってるので終わりが近いんですけど、夏のタイミングだったかな。そのタイミングでちょうど水道管の交換が始まっちゃって、1週間丸々止まったことがあって。そのときはさすがに応えましたね。
でもそれはもう行き過ぎた不便なので、あんまりないというか、うん、応えたなっていうとこだったんですけど、日常で多分些細な不便ってやっぱその道路工事が長引いてて、常にあの辺りが水溜りとかで泥になっちゃうみたいな。それぐらいかなと思いますね。

なぜジョージアに?

さあや:そうなんですね。リョーガさんはどうしてジョージアに来たんですか。

リョーガ:ちょっと自分の背景の話をするんですけど、僕は2022年、2年前の9月まで大学生だったんですよ。大分県にある大学に通ってたんですけど、そこで5年生が終わるタイミングだったんですよ。
2017年6月に入学して、22年の9月だったので、5年が終わるタイミングで、コロナを挟んでるんですよね。それを挟んだときに、メンタル的にやられちゃって、休学もしなかったので、あと1年間はいなきゃいけなかったんですよ。
あと1年学費フルで払っているぐらいだったらもうやめて就職した方がいいなっていうので、やめたんですね、大学を。ただ高卒18歳だったらまだいいんですけど、高卒23歳。で社会人経験なしが、その時点で爆誕しちゃったんですよ。
それで就職とか、自分が思い描いてる人生設計図みたいな、何歳で結婚して何歳で家買ってみたいなっていうところは、まず日本じゃ無理だなって感じて。
自分のせいでもあるんですけど、でもこれは日本にいる状態だと無理だなっていうので、海外での就職を模索したんですよ。
ただやっぱり就労ビザ関係でどうしても社会人経験が必要とか、大学卒業資格がないと駄目みたいなのがほとんどで、じゃあフリーランスとして生活するけど、日本は結構フリーランスに厳しい環境というか、税金面だったりとか、社会保障とかっていうのも厳しいので、まずはフリーランスとして、スタートアップしやすいっていうとこですねっていうのでジョージア。そういう職業体験プログラムのノマドニアがやっていたのを知ったので、参加したっていうのが一番始まりです。

さあや:結構その海外というのが選択肢にぱっと出てきたように思えたんですけど、海外には大学を辞める前から馴染みっていうのはあったんですか。

リョーガ:そうですね、家族というか父が結構メインで海外が好きというか。
父も自営業っていうかフリーランスなんですけど、あの人はサッカーが大好きで4年に1回ワールドカップを見るために、働いてるような人間なんですね。
その影響もあって連れてってもらったりとかっていうことも小さい頃からあったりだとか、海外慣れしてたっていうのもあるし、あとは僕スイスの高校に留学をしてたので、もう3年間丸々ですね。閉寮したときには日本帰ったりはしてたんですけど、基本的に3年間丸々入学から卒業までスイスにいたので、
それもあって主にヨーロッパにはなっちゃうんですけど、海外に対しての抵抗っていうのはあまりなかったっていう感じです。

さあや:ジョージアを選んだ決定打としてはなんでしたか。

リョーガ:そうですね、ノマドニアに参加をするっていう、大前提というか、短期的な目標があったのですが、そこから卒業してすぐに日本に帰ったら意味がないなっていうふうに思っていて、当時はジョージアかバリ島しか選択肢がなかったんですよ。僕の場合。
今でこそ、5カ国まで増えてるんですけど、当時はまだ2カ国、インドネシアのバリ島とジョージアしかなかったので、それだったら1年間、パスポートだけでいられる+ヨーロッパにほど近いので、航空券もちゃめちゃ安いのでっていうので、ジョージアを選んだっていうのが理由になります。

さあや:ちなみにヨーロッパはどこか旅行に行かれましたか。

リョーガ:行きました行きました。5月ぐらいかな、5月ぐらいにフランスに父親の仕事とあとちょっとした予定っていうので、ジョージアと日本っていうところで暮らしながら、フランスで待ち合わせをするっていう、なんかオシャレなことをしたりとか。
あとは、自分の母校訪問っていうので9月にスイスに行ったりとか、あと12月にイタリアと、ちょっと別というか、本当は行く予定なかったんですけどアルメニアに行ったりとかっていうので、いろいろ旅行はしました。

さあや:アルメニアは行く予定なかったのにどうして行ったんですかね。

リョーガ:本当はイタリアの後にチェコに行く予定だったんですよ。
プラハに行く予定だったんですけど、飛行機を目の前で、置いてかれて。
チケット持って並んでたんですけど、目の前で、いやもう受付時間終了だからって言われて、僕含め3人ぐらいが置いてかれて。

さあや:そんなことあるんですね。

リョーガ:あったんですよね〜。一応帰りのチケットというか復便として、その同じ空港からジョージアに戻る航空券があったので、10時間ぐらい待ってそれ乗ればいいかっていうので、ドイツ経由でジョージア戻ろうと乗ってたんですけど、何か天候不順か何かでジョージア着陸できなくて。
で、そのとき知らなかったんですよ。寝て起きたら、アルメニアに着いたっていう。
なんかアルメニアからも、そのまたジョージアに戻してくれるように頑張って交渉してたっぽいんですけど結局、「この便はキャンセルになりました.アルメニアのエレバンで降りてください」って言われて、エレバンにポツンと。

さあや:そのときはもうだいぶ不便の極みかなと思うんですが、どういう気持ちでしたか。

リョーガ:いやあ、何か人生面白いなってもうそのときは思ってましたね。
なかなかいないじゃないですか。なんていうんですかね、まず日本でも天候不順で別の国内空港へっていうのは、たまにあると思うんですよ。名古屋に到着しようと思ったら天候不順で大阪行きましたとかっていうのが。それと同じようなノリで、天候不順で隣の国に行きましたってのはまずないじゃないですか。
なんか、寝て起きたら隣の国いたんだけどっていうふうになるし、その後もやっぱ楽しいんですよね、考えるのが。どうしてやろうかなみたいな感じで。
やっぱり僕としてはジョージアで仕事をしなきゃいけないので、帰らなきゃいけないんですよ。何としても。でも帰る方法っていっても飛行機もあるし、あとは夜行列車があるんですよ、ジョージアとアルメニアの間って。
夜行列車もあるし、あとはバスですね。バスもあるしっていうので3択4択ぐらいはあるんですけど、その中で僕は夜行列車乗って帰るかみたいな感じで、多分空港出てすぐぐらいに考え出してて。午前中、朝多分9時ぐらいだったんですけど、その日の夜行列車のチケットを滑り込みで取って、取ったからじゃあ観光しようみたいな感じで、すぐに切り替えてましたね。
日本だとありえないことですけど、世界だと普通なんだろうなっていうことだったりとか、保障とかも後々でたりはするので、だったら保障としてお金が戻ってくるんだったら、別にこの不便を今楽しめばいいじゃんっていうので。

さあや:不便を楽しめるのっていうのは昔からですか。

リョーガ:いやあ、そんなことないですね。不便とか、多分ちょっと言い方変えると困難とか壁とかっていうことだと思うんですけど、僕割とそういうのから逃げてきた人生だったんですよ。
代表的なのでいうとなんだろうな。小さい頃やってたサッカーとかも、急に転校生が入ってきて、その子がめっちゃうまくて、ポジション奪われそうになったからやめたとかっていうのもあるし、あとは学年が上がってとか学校が変わって、音楽もやってたんですけどドラムで意気揚々と部活入ったら先輩たちめっちゃうまくて、一時期逃げたりとかっていう感じで、今だと楽しめるような困難からすごい逃げてきたので、ただ何て言うんですかね、割とその逃げられる場所があったから逃げてたのであって、それこそアルメニアとかの困難って、逃げたら、普通に自分が困るだけじゃないですか。普通に命の危険まで出てくるじゃないですか。そこから逃げたら。
っていうので、だったらね、逆境上等みたいな感じで、乗り越えなきゃいけないんだったら楽しみながら乗り越えた方がいいじゃんっていう感じですね、考えとしては。
元々そのジョージアに来た理由の中で退路を断つっていうこともあったので。
日本で就職をするのは負けだとまでは言わないんですけど、自分の中ではあんまり嬉しいことではないのかなって思ってたので、当時は。
なのでジョージアだったら言い方めちゃめちゃ悪いですけど、何もできなかったら野垂れ死ぬだけじゃないですか。だからそういう意味では背水の陣を作ろうっていうのでジョージアにきたのもあったので、それからですね、結構やっぱその背水の陣っていろいろ物事をやると、それがだんだん楽しくなってきたりとか。
でも楽しくやった結果1年間は生き残ることができたので。今後もそういう壁だったりとかなんか難しいことあっても楽しくやれば何とかなるんだろうなっていう。成功体験からの考えですね。

さあや:ジョージアでは普段どんな人と一緒にいますか。

リョーガ:ジョージアでは、そうですね。でも基本的には僕はノマドニアの運営をやってることもあって、固定の誰かと一緒にいるってことはあんまりないですね。1ヶ月に1回、新しく人が来たり、日本に戻られたりっていう方たちと交流させてもらうことが多いので。
そうですね。何か日本人とか外国人とか別に関係なく、誰かと一緒にいるってのはあまりないですね。

さあや:その1ヶ月に1回人が来たり帰っていったりっていうサポートをしながら結構いろんな人と触れると思うんですけど、その現地サポートっていう仕事は、どうですか。

リョーガ:まあ、別にいいことばっかりじゃないですよ、ここだから言えますけど。
ただ僕としては人と関わったりとか話したりすることがすごい楽しいし、自分の中でも好きだなってのはわかっているので、やっぱりジョージアとか、ノマドニアに参加する人って大体何か意志を持って来る人じゃないですか。
塾みたいな感じで、親に言われてくるような人が参加するプログラムじゃないじゃないですか。これって。
やっぱりそういう人たちの、ノマドニア、ジョージアにー、とかバリとかに来る理由を聞くのがすごい楽しいんですよね。来ることになった理由というか。
「どういうことしてたけど、ちょっと仕事辞めたくなったから来ました」とか、「何かこういうことを経験したいから来ました」みたいな、みんなに話してもらうときはあるんですけど、やっぱそれを聞くのが楽しいですね。
自分の知らない世界を教えてくれたりとかもするし、その人たちの話聞いて、こういう仕事もしてみたいなって思うこともあるので。
やっぱそういういろんな話を1ヶ月に1回ずっと聞けるのはすごい自分としては楽しいとこですね。

さあや:そうなんですね。これからもジョージアにはいる予定ですか。

リョーガ:そうですね本当に今日、今日付けで、ノマドニアの共同代表の1人であるKOHさんの右腕役みたいな感じのポジションというか、頭の中を整理したりとかタスクをこっちが引っ張ったりとかって何でもやるような人間として、1年間は契約が始まったので、一応この先1年間はいるかなと思います。
その後はそうだな。その後はいろいろ最近考えてて、それこそ1回日本に帰って社会人2、3年経験してもいいかなってちょっと思ったりはしてるんですよ。
ノマドニアって、大学辞めて3ヶ月で来るような人ってほぼゼロなんですよ。
大体みんな社会を経験してる人たちか大学卒業してとかっていう人たちが多いので、その自分のポジションって誰もいないんですよね、今んところ。ノマドニアコミュニティ、500人をついに超えましたけど。
なので、自分の中で社会を3年経験してた方がある意味、いろんなポジションから物事を見れるからレベルアップするんじゃないかと思って、最近。
っていうので日本帰ってもいいのかなっていうのはちょっと思っています。
ただ考えてるだけなので、もしかしたら気が変わって、ジョージア以外の別の国かもしれないですし、また来年も、来年以降もいるかもしれないし、そこはちょっとまだ、未定って感じです。

これからジョージでやりたいこと

さあや:これからジョージアで何かやりたいこととか、仮に帰るとして、やり残しててやっておきたいことってありますか。

リョーガ:どうだろう。ジョージアで何かやるんであれば、何かしらの会社をたてたいなって思いますね。
基本的にKOHさんの仕事、KOHさんに対しての仕事ってリモートアシスタントって言われる部類には入るので、僕は本当にもう今13、4職種やってる人間ではあるので、そういう大体汎用的に何でもできるような人っていうのを集めて、リモートアシスタントを会社単位で請け負うみたいなのでも全然いいかなって思ってますし、そこはちょっとまだ全然固まってないので今ざっと言ったんですけど、そういう何かしらの会社をジョージアで立てるのは面白そうだなってのはありますね。

さあや:会社を建てる場所としてジョージアであるっていうのは、どういった理由がありますか。

リョーガ:あー、そうですね、税金が安いんですよ、この国って。なので、そういう運営というか組織運用としてはすごいしやすいんですよね。資金的な意味で言えば。
あとは取引的には多分取引相手の会社日本の会社とかからすると、多分不安だとは思うんですよ。ジョージアにある会社と取引するみたいなのってのは。ただやっぱりそこはなんていうんすかね、自分を含め、従業員だったりとか働いてくれる人が優秀だったら別に関係なくないですかっていうところではあるので。そこはその実力で納得してもらうっていう部分でも、あの自分もそうなんですけどやっぱその困難の一つを楽しむような感じじゃないですか。
不安に思われているところを、自分達がそのパフォーマンスもっと出すことによって納得してもらうっていうのは、一つその困難の超え方として、楽しめるポイントなんじゃないかなっていうので、設定するっていう意味合いもあってジョージアがいいかなっていうふうに考えてます。

さあや:最後の質問に行きたいと思うんですけど。ジョージアに関心を持っている人に向けて、言い残したことってありますか。

リョーガ:ジョージアに。そうですね。ジョージアってすごいニッチな国だと思ってるんですよ。今でこそXで、ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使がすごい発信をしてくれてるので、知ってる人は知ってると思うんですけど、でもそれでもやっぱり日々ニュースになってる韓国とかアメリカとか、あの東南アジアの国々ってよりかは本当にニッチな国だと思うんですよ、フランスとかほど西のヨーロッパでもないし。
なのでそういう国でも生活してる日本人がいるっていうのを知って欲しくて。その人たちって、否定はしないんですよ、大体。結構温かい環境にあるというか。
なので、何か息苦しかったらジョージアって国を知ってもらって、温かい人間がそこにいるよっていうのを、知ってもらえるといいかなって思います。

さあや:ジョージアにいる日本人は暖かいと思ってますか。

リョーガ:日本人だけじゃないですね、ジョージア人も優しいですし。
基本的にこの国は優しさでできてるっていうふうに知ってもらうのが一番いいかなと思います。

さあや:優しさの部分、何かイメージしやすいようなエピソードとか、何か具体的な話ありますか。

リョーガ:そうですね、結構僕個人も体験してるし他の人も体験をしてることなんですけど、この国のタクシーに乗って携帯とか忘れると、8割9割は手元に帰ってくるんですよ。
日本だと当たり前かもしれないんですけど、海外では相当珍しいと思うんですよ。その事例というか、そういうことって。
っていうぐらい。最近だとちょっと治安悪くはなってきちゃってるんですけど、それでも一時、2019年だか8年、もうちょい最近かな、の世界治安ランキングだと、東京の次に来るぐらい安全な都市ではあったし、でも今でも別にそんな変わってはないと思ってて。
それこそXとかで、フランスこんな感じとかアメリカこんな感じっていう略奪のシーンとかっていうのが最近たまに動画で流れてくるんですけど、ああいうシーンは全くないのでジョージアは。聞いたこともないし、自分が見たこともないしっていうので安全でもあるし、その国の人々っていうのもすごい優しいんですよね。
ものが戻ってきたりとか、あのカバンが開いてるだけで教えてくれるんですよ。カバン開けて歩くなっていうことなんですけど、自分が何かぼーっとしたりしてカバンが開いたりしてると、「それ盗まれるから閉じた方がいいよ」みたいな感じで指摘をしてくれたりとか。
そういうなんか些細な優しさっていうのは、この国は持ってるんだろうなっていうので。
日本だと最近そういう些細な優しさってのはあんまりないじゃないですか。見て見ぬふりというか、個人的には何かそんな感じがしていて。なんかそういう、昔はあったのかもしれないんですけど、些細な優しさってのが、ジョージアだと今でも当たり前のように残ってるので。
冷たくされるっていうのがあんまりないので、そういう意味で言うと、そういう心の温かさっていうのも感じられる国かなと思います。

さあや:他にこれだけは言っておきたいとか、いい残したっていうことが、リョーガさんサイドからあれば聞きたいんですけど、ありますか。

リョーガ:そうですね。もし、ちょっとこれは組織というか広報的な話になってしまって申し訳ないんですけど、
もしノマドニアに興味を持っている人がいて、仕事が辞められなくてとか仕事を辞めた後心配してる人がいたらその人にお伝えをしたいんですけど、やらずして心配するんだったら1回仕事辞めて、ジョージアだったり他の国のノマドニアに参加してから考えた方がいいですよって言うのは伝えておきたいです。

さあや:それは、どういった背景から伝えたいですか。

リョーガ:今ちょっとメッセージとして僕の保育園時代からの親友というか友達に向けて言ったのでもあるんですけど、彼はすごい今同じような状況になっていて、仕事を辞めるか辞めないかっていう、辞めたいけど辞めたところでその先の心配をしてたりとか。
僕がジョージアに住んでいることも知った上で、ジョージアっていうのとかそういうプログラムにも興味を持ってるけど、踏み出せていないという状況なんですね。
それを親経由で既に3、4回聞いてるんですよ、この半年間ぐらいで。
その話をするだけで満たされてるんだったらいいですけど、満たされないのに半年間の時間を無駄にしてるぐらいだったら、参加すればいいじゃんっていう感じですね、気持ちとしては。
別に年収単位でお金がかかるわけじゃないじゃないですか、ノマドニア含め海外に住むって。なので何か大体ボーナスぐらい持ってくれば、少なくとも1年間は生き延びることができるので。というか、僕ができたので。
それをやらずして心配するぐらいだったら、やってみたらいいんじゃない?っていうのが、伝えたいなっていう気持ちです。

あとがき(インタビュアー)

1ヶ月ごとに10人くらいの日本人が到着し、プログラムが終わると数人がジョージアに残るものの、大半は日本に帰っていく。そんな人の流れを実現しているのは、リョーガさんという現地メンバーの手厚いサポートです。
本当に大変なんですよ。1ヶ月とはいえジョージアに暮らすことになるので、SIMカードや銀行口座の開設、日本の銀行からジョージアへの送金をするなど、複雑な手順を何度も説明しなければならないです。ジョージアの人は良心的ではあるけれど、タクシー代を多く請求してくる人もいなくはないので、ぼったくられないように注意喚起もしてくれています。それなのにぼったくられる人が毎月1人はいるらしいです。本当に、苦労続きだと思います。
そんな苦労を涼しい顔でこなしているリョーガさんが、昨年ジョージアに来て、スキルも市場も参加者のジョージア生活も切り拓いていると思うと、海外という環境が人を逞しくさせているんだろうなと思いました。
私がいた1ヶ月の間、リョーガさんは久しぶりの体調不良でダウンして、あまり関わりが持てませんでした。だからこそ、こうして話を聞けて嬉しかったです。なかなか人の話をじっくり聞く形式の会話は日常会話で繰り広げにくいものです。今度から初対面の人にはインタビューをさせてもらうことにしようかなと思うくらい、話を聞けて楽しかったです。

また世界のどこかで、みなさんの語りを聞かせてください。

あとがき(編集)

リョーガさん、ありがとうございました。
この企画、ジョージアインタビューの編集をするのは初めてでした!
知らないうちにどんどん始動していたこの企画。
ジョージアってノマドニアプログラムとかあるんですね~!!

恥ずかしながら私もジョージアっていう国は初めてちゃんと意識しました。
ジョージアっていうとなんとなくコーヒーとかヨーグルトとか思い浮かんだんですが、
コーヒーのジョージアはアメリカのジョージア州が由来なんですね。
ヨーグルトはなんとなく調べてみたんですけどあながち間違いではなかったみたいです。
マツォーニ(matzoni)っていうカスピ海ヨーグルトがあるんですね。

マップでジョージアを調べてみると、なるほどまったく足を踏み入れたことのない中東でした。
多分この先意識しないと一生行くことないだろうなって思っている地域が個人的には南アメリカと中東。
その壁を意識して破ってみるのもいいかもしれない。

あと、ずっと思ってるんですけど、日本でも擦れ違った人とかとこんにちは~今日はいい天気ですね~って言える人でいたいです。

本日も読んでいただきありがとうございました✿

インタビュー・あとがき:さあや

x:https://twitter.com/skier_neco

編集・あとがき:イワナ

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