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私は見下される側の材料になってもいいって思う人

どうにかこうにかやってきた人生。じゃあその人生に点数をつけたら? と聞かれたら、何点だろう? 100点満点!!!!! とついこないだまで答えていたと思うけど。
実際私qbcの頭の中では、いつの頃からか1日1点式なので、100点を越えている。どんな日も。良い日も悪い日も、人間の価値観なんか越えて平等に1日1点なのだ。だからまあ、答えるとしたら100点満点! みたいな。
でも今、自分にそう問いかけてみたら、あんがいそうじゃないかもな。「何か」と比べた時に、それと似ている似ていないで点数はつけられるかな、と思ったりした。それに、意味があろうがなかろうがね。
例えば、福沢諭吉と比べて何点かな? シシドカフカと比べて何点かな? そういう観点で盛って私に点数を付けられるだろう。って、そういうふうにカリカリ人と比べていって、ああ私はこいつに勝ってる、こいつに私は負けてるのか、みたいな順列づけしてたら、そりゃあ性格悪そうだな。なんちうか、この好意に意味がないってさっき言ったけど、どうやらありそう。性格を下劣に仕上げる方法みたいね。
ああ今日も晴れない! いつになったら春が来る? このしつこい冬め!
と思う2024年3月24日に書く無名人インタビュー720回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは てらこ さんです!

年齢:20代後半
性別:女性
職業:無職


現在:自分なんか人生適当やなって思うときが、多いは多いですね。

のどか:
今どんなことをされている方でしょうか?

てらこ:
前職を短期離職しちゃって、今は無職の状態です。来週から新しい職場バイトなんですけど研修が始まるんで、そこからまた働くかなって感じですね。

のどか:
次のお仕事は何社目になるんでしょうか。

てらこ:
ずーっとフリーターで生きてきた時間が長かったんで、社員で働いたのはその短期離職しちゃった1個前の会社だけなんです。だからもう、何社目とかも覚えてない感じですね。

のどか:
フリーターってことは、お仕事はされてたんですよね。

てらこ:
そうですね。
1個前の短期離職した職場の前も、いろんな仕事、バイトはやってましたね。

のどか:
短期離職って、どのくらいの期間だったんですか。

てらこ:
2週間とかですね。

のどか:
どうしてその期間で職場を離れられたんですか。

てらこ:
なんだろう、別にブラック企業とかそんなことは全くなかったんですけど、なんか全然合ってないというか。
合わなくてしんどくなってきたら、次体調もちょっとおかしくなっちゃって。これ多分無理だってなんか直感で思っちゃって、ぱっとやめちゃった感じですね。

のどか:
合わないって思ったのはどういう点だったんですか。

てらこ:
今までずっとそのバイトで接客業ばっかりやってたんですけど、初めて事務職にいったんですよね。事務の仕事ってパソコンを使って一日ガチャガチャやってる感じじゃないですか、イメージとして。
それがまず向いてないなって思ったのと、経理事務も兼ねてたんで、数字をエクセルで見て打ってたりとか。細かなことがすごい苦手なんだな自分って気づいて。
で、まああんまりその職場の人たちともそんなにうまいこといかなかったのもあってすぐ辞めちゃった感じですね。

のどか:
そもそもその職場を選んだのはどうしてだったんでしょうか。

てらこ:
ハローワークで就職活動みたいなのしてて、その会社に入る前にも20社ぐらい落ちてたんですよね。たまたま会社の扱ってるものが、ちょっと興味があるジャンルだったんです。
で、まあちょっと興味あるし、もう20社も落ちてるしって、なんかすぐエントリーシートみたいなの出してって感じですね。

のどか:
お仕事辞めたときの気持ちとしてはどんな感情でしたか。

てらこ:
辞めたときはなんだろう、あんまり「よっしゃやめてやったぞ」みたいな感じではなくて、「なんでこんな頑張れないんだろうな自分」みたいな、負の感情というか。そっちの方が大きかった感じですね。

のどか:
今生活をされている中で、負の感情を持つ場面って他にもありますか。

てらこ:
基本的にはそうですね。ずっとなんだろう。誰かを妬んだりとか、あと自分なんか人生適当やなって思うときが、多いは多いですね。

のどか:適当っていうのはどういう。

てらこ:
適当っていうのはもう、本当に自分勝手というか自分本位というか。
それで仕事をすぐ辞めたりとか、あとはちょっと親と仲悪いんですけど、親に何も言わずに家を出てそれっきりだったりとか。
あとはそうですね、学業でも高校やめちゃって、通信入ってとか。そういう面で適当だなって思ってます。

のどか:
でも勉強は続けられたんですね。

てらこ:
一応まあ高卒だけは取っといた方がいいみたいな周りの空気もあって。通信だったら、それも本当適当な考えなんですけど、行かんくてもいいやんなっていうイメージがあったんで。じゃあまあ通信なら入るかっつって入った感じですね。

のどか:
反対に今の生活の中で、ポジティブな気持ち、楽しい感情になるときはありますか。

てらこ:
生活の中でですか。何かあるかな。ちょっとぱっと出てこないぐらい、今はどっちかといえばネガティブかもしれないです。

のどか:
それは元々そうなのか、それとも時期的にそうなっているだけなのかだとどちらでしょうか。

てらこ:
元々ちっちゃいときからずっと何か、何だろう、悲観するって言ったら大きいですけど、やっぱり自分を卑下してみたりとか、自分なんてこうやしなみたいな、ことはずっと子供のときから思って成長してきたところはありますね。

のどか:
趣味はありますか。

てらこ:
趣味は、野球見ることがすごい好きで。野球観戦とあとはフェスとかは好きですね。

のどか:
野球は見に行くんですか。

てらこ:
行きます行きます。

のどか:
ちなみにどのチームが好きなんですか。

てらこ:
東京ヤクルトスワローズっていう、神宮が本拠地のチーム。東京に住んでるんで、よく観戦行ったりとかはしてますね。

のどか:
ヤクルトを好きになったきっかけとかってあるんでしょうか。

てらこ:
きっかけは、なんだったんだろうな。
東京に越してきて、東京でぱっと見れる球団って言ったらやっぱり巨人がヤクルトだったんですよ。
巨人って、めちゃ人気じゃないですか。だからちょっと逆張りじゃないですけど、じゃあヤクルト応援してみよっかってなって、そこからですかね。

のどか:
今はヤクルトのどんなところが好きですか。

てらこ:
ヤクルトは今、そうですね、若手の選手とかがいっぱい出てきて。まあ去年は弱かったんですけど、今年またその若手の選手が躍動してくれたら一位になるっていう、なんだろう、期待も込めての好きって感じですね。

のどか:
フェスは好きなアーティストさんがいるんでしょうか。

てらこ:
元々はずっとLDH系、EXILEとか。
ライブとか、あとはLDHの中でやってるフェスとかに行ってたんですけど、最近だとレゲエのフェスによく行ってますね。

のどか:
レゲエ全般が割とお好きなんですか。

てらこ:
そうですそうです、はい。

のどか:
野球を見てたり、フェスに行かれてるときは割と楽しい。

てらこ:
そうですね。

のどか:
ありがとうございます。
ご出身は東京じゃないんですね。

てらこ:
出身は愛知県ですね。

のどか:
東京に来られたのはいつ頃になりますか。

てらこ:
来たのは高校、通信を卒業して、半年後ぐらいですかね。

のどか:
東京の生活ってどうですか。

てらこ:
東京の生活は、便利だなって感じですかね。基本的に。

のどか:
東京に来ようと思ったのはどうしてなんですか。

てらこ:
名古屋で最初一人暮らしずっとしてて。
で、なんかもう地元自体はそんなに好きじゃなくて。なんだろうな。東京に行ったらなんかなれるだろうみたいな、結構ざっくばらんな感じで、勢いで来た感じですね。

のどか:
何かになりたかったのってどうしてなんですかね。

てらこ:
なんだろうな。
元々ちょっと、変なっていうか複雑な家庭環境でずっと育ってて、そういう何て言うんですかね、アングラ出身って言うとおかしいけど、ちょっといろいろ抱えてる人って結構成功する人多かったりするじゃないですか。
だから、私も自分の今まで食らってきたちょっとしんどかったこととかをバネに、何か成功できたらいいなみたいな。結構甘い考えなんですけど、それで来た感じですね。

のどか:
東京に来たときは、どういう分野で成功したいと思ってたんでしょうか。

てらこ:
元々は、名古屋にいたときに歌の学校みたいな、ボイススクールみたいなとこに行ってて。
ライブとかできるぐらいの、歌い手、歌手。ライブハウスとかできる感じになりたいなとおもって東京に来て。
東京来た瞬間に何かダンスの世界がかっこいいと思って、急になんかダンスの学校通い始めて。それもまた4年ぐらいやってすぐ辞めちゃったんですけど。

のどか:
歌だとかダンスだとかっていうことですね。

てらこ:
音楽系に精通できればなみたいに思ってます。

のどか:
ダンスをやめてしまったのはどうしてなんですか。

てらこ:
ダンスをやめたのはコロナ禍もあったんですけど、
コロナ禍に入る本当直前に1個イベントがあって、結構成功したというか同じダンスのサークルの人たちでやって成功して。
成功した、すぐコロナになった、でちょっと燃え尽き症候群みたいなっちゃって。
それでもう、もう無理かなみたいに思ってやめちゃいましたね。

のどか:
ダンスとか歌とかは、今はもうされてないんですか。

てらこ:
全くやってないですね。

のどか:
それは平気なものですか。

てらこ:
歌はもう経全く未練もないし、これからやりたいなとか思わないんですけど、ダンスはまあ趣味程度にできたらいいかなとは今は思ってます。

のどか:
ありがとうございます。性格について、ご友人や周りの人からは、どんな風に言われますか。

てらこ:
なんだろう。気遣いだねとか、あとはバランサーっていうか。どこの派閥にも所属しないけど、どこの派閥とも別に仲悪いわけじゃないみたいな。
よく言えばバランサー、悪く言ったら八方美人みたいな。
あとは、誰に対しても怒らないよねみたいなことは言われます。

のどか:
それはご自身で見た時にどうですか。当てはまってると思うのか。

てらこ:
そうですね、めっちゃ当てはまってるなっていう感じですね。

のどか:
嬉しいか嬉しくないかでいくとどちらでしょうか。

てらこ:
嬉しい、、そのまんますぎて「ですよね」みたいな感じで。納得しちゃってる感じですね。

のどか:
それはずっとそういうふうに言われてるんですか。

てらこ:
周りの方から。そうですね、大人になってからですけど。
そう言われることが多いし、私も確かに敵を作りたくないタイプなので、何か誰かにばーって怒ったり意見言ったりとかは全くしないですし。
そうです、そんな感じですかね。

のどか:
怒ることがないんですか。

てらこ:
ないですね、全然ないです。

のどか:
そういうふうに感情が荒ぶること自体がないんですかね。

てらこ:
自分の中にある感情怒りの感情が全部母親に向いちゃってるんで、他の人に対して何かされても、別に気にならないというか。
全部なんか母親と比べて全然マシみたいな感じになって、怒りにもならないです。

のどか:
そういうネガティブな感情がないわけではないんですね。

てらこ:
そうですね。あとは基本的に気にしない性格なんで。いいんじゃない、みたいな感じで。何事も。

過去:学校に行ってる間は、母の機嫌を取らなくていいし、殴られることもないわけじゃないですか。

のどか:
てらこさんはどんな子供でしたか?

てらこ:
人の顔色を伺いつつ、手ぐせの悪い子供やったと思います。

のどか:
手ぐせが悪いっていうのは。

てらこ:
これ書けるかどうかちょっとわかんないんですけど、父親の財布からお金取ったりとかしてましたね。

のどか:
それは何歳ぐらいの頃ですか。

てらこ:
小学校3年ぐらいから中学上がる前ぐらいまで。

のどか:
顔色を伺うっていうのとお金を取る、っていうのは正反対にも聞こえるんですが、どうですか。

てらこ:
元々父が母に生活費を渡してたんですね、父が働いてて母が専業主婦だったんで。
けど、両親の仲が悪かったんで、父が母にあんまり生活費を渡さなかったんですよ。
お金がないじゃないですか母は、そうすると。で、最初は私の財布から母がお金取ったんですね。それでも私もお小遣いしかないから足りなくなってくるわけじゃないですか。
そんな母は父の財布から取ってこいっていうふうになって。最初はもう罪悪感の塊みたいな感じで本当100円とかしか取れなかったんですけど、なんかだんだん感覚が麻痺していったというか。っていうので気づけばなんかもう5000円とか1万円とか取っても罪悪感を持たない、何かすれた子供って感じですね。

のどか:
お父さんはどんな方だったんですか。

てらこ:
父は公務員やってて、学校の先生してましたね。

のどか:
じゃあ結構真面目な。

てらこ:
真面目な人ですね。

のどか:
お父さんはお金が無くなっていることに気づいてたんですか。

てらこ:
どうなんですかね。多分気づいてたとだと思うんですけど、私に対して「お前お金とったやろ」とか言ってくることはなかったですね。

のどか:
どう思ってたと思いますか。

てらこ:
多分両親仲めっちゃ悪かったんで、母が父の財布からお金とっとるんじゃないかなみたいな。そこに娘である私は、多分何も介入してないだろうっていうふうに思っとったと思いますね。

のどか:
お母さんはどんな方だったんですか。

てらこ:
もう30年近く無職なんですけど、一言で言うなら精神病患者なんですよ。
統合失調症を持っててずっと。
最初は軽くてもだんだん悪くなるじゃないすか、病気って一般的に。
なので日を増すごとにどんどんひどくなってったような母ではありましたね。

のどか:
一番インパクトに残ってる場面とかってありますか。

てらこ:
いやありすぎるな。対私ですか、父に対してですか。

のどか:
何でも大丈夫です。

てらこ:
対私だったら、ある時、小学校3年ぐらいかな。
小学校から家に帰ったときに母の機嫌が悪かったんですよね。で、結構暴力とかもあったんで。そのときも母の機嫌が悪くてずっと殴られてて。痛くて床とかに、寝っ転がってたんです、痛くて。そしたら寝っ転がって痛がってる姿を見た母が、私の背中を蹴って頭を踏むみたいなことがあって。
それは今でもめちゃくちゃ鮮明に覚えてますね。

のどか:
結構しっかり、いわゆる家庭内DVじゃないですけど、あったんですね。

てらこ:
そうですね。

のどか:
お父さんはそういう場面に対してどういう立ち位置だったんですか。

てらこ:
父と母も仲悪くて、母が父に暴力することもいっぱいあったんで。
なんていうんですかね、私と父で、母がやばいっていう共通認識はもちろんあったんですけど、かと言って私のことを守ってくれたかって言われるとそうでもなかったなって感じですね。

のどか:
お父さんとお母さんの関係が悪かったっておっしゃったと思うんですけど、それはお母さんのそのご病気が原因ですか。

てらこ:
元々お見合い結婚したらしいんですけど、なんか最初っから多分性格が逆だったんですよ、聞くことによると。
お互いが何て言うんでしょう、歩み寄ることをしなかった結果、もう私が生まれた頃には仲が悪かったみたいな感じですね。

のどか:
ご兄弟はいらっしゃいますか。

てらこ:
いないです、一人っ子です。

のどか:
なるほど。さっき一番最初におっしゃってた顔色を伺いつつ、手ぐせがとかって大体いつ頃までですか。

てらこ:
顔色を伺うは多分、高校上がるぐらいまであったかな。
お金取るとかは中学上がるぐらいにはもうやめた記憶はある感じですね。

のどか:
学校ではどんなふうに過ごしてたんですか。

てらこ:
学校は、小学校は4〜6年生はちゃんと真面目に通ってた感じで。中学校1、2年生もちゃんと通って、中3の途中から不登校になりました。

のどか:
小学校4〜6年生は真面目ってなると、1〜3年生も。

てらこ:
1〜3年生は、全体の7割ぐらいは行ったかなみたいな。
月に、3回か4回休んでたかなみたいな感じですね。

のどか:
ちなみにそのときお休みされてた理由と、中学校をお休みされてた理由って同じですか。

てらこ:
違いますね。
小学校のときに休んでたのは、本当に単純に学校が面倒くさいとか好きじゃないとか。
あとは当時の担任の先生があんまりちょっと好きじゃなかったとか。気乗りしなくて行けないみたいなときがずっとあって。
でも中学3年の不登校ときは、何か完全に気持ちがちょっと折れちゃってた時期で、何か別に行かなくても卒業できるじゃんみたいな。ちょっと変な悪知恵じゃないですけど、それが働いて、もういいよ学校なんか、みたいな感じでしたね。

のどか:
そこから高校に行かれるんですよね。高校は通信。

てらこ:
高校は一応1回全日制の高校行ったんですけど、そこを1年の1学期で中退して、1年の秋から通信って感じです。

のどか:
なるほど。小中高を通してでもどこかピンポイントでも構わないんですけど、学校ってどんな存在でしたか。

てらこ:
学校はどんな存在。なんだろうな。
楽しくはないんですけど、ちょっとシェルターみたいな感じでしたね。
学校に行ってる間は、母の機嫌を取らなくていいし、殴られることもないわけじゃないですか。
だから学校にいる間は、その学校というものに守られてるみたいな。そういうイメージではあるかな全体を通して。

のどか:
なるほど。ありがとうございます。
私の認識だと、家庭内暴力だとかがある場合って学校に限らず福祉に頼ることもできると思うんですが、そういう機会ってなかったんでしょうか。

てらこ:
何か児童相談所ってあるじゃないですか。それに一時保護されるみたいな話があったんですよ。
相談所の職員の方と面接、面談みたいなものしたりとかしてたんですけど。
私はそのとき子供だったんで、大人になってからもまた聞きした話だから、全部が本当かどうかわかんないのが前提なんですけど。
どうやら、父が世間体を気にしたのと、父に収入がやっぱそれなりにあったもんだから、その何て言うんですかね、ネグレクトととはまた違うみたいな。
ってなっちゃってその保護、一時保護とかも叶わなかった感じですね。

のどか:
この話はどなたから聞かれたんですか。

てらこ:
うちの祖母から聞きましたね。

のどか:
おばあさんはどんな存在ですか。

てらこ:
うちの祖母は、母方の方なんですけど。私が今唯一仲いい親族といいますか身内で。子供の頃とかは本当に祖母が育ててくれたかなみたいな感じですかね。

のどか:
人柄としてはどんな方ですか。

てらこ:
人柄としては、なんだろな昔の人なんでちょっと頑固な部分もやっぱあるんですけど。
基本的には平和主義というか、ことなかれ主義というか。そんな感じであんまり荒波を立てるような人ではない感じのタイプですね。

のどか:
それはご家族の関係においても。

てらこ:
でもそうか、そうですね。
あんまり、なんていうんでしょう、母とのコミュニケーションをとらなかったですし、取れなかったのもあるし、家族間でもそうだと思います。

のどか:
ありがとうございます。今家族について色々伺ったんですが、家族からご自身の人生はどんな影響を受けてると思われますか。

てらこ:
影響は、、なんだろう。最近よく聞く「親ガチャ」みたいな言葉あるじゃないですか。そこは、もう別に完全に外れたと思ったんですけど、10代の頃までは。
親からしても子ガチャ失敗だなって、数年前ぐらいに思うようになって。
私は親からいろいろDVとかされてたからこそ、他の人に気を遣っちゃうっていう気持ちを育てられたんですけど、親からしても、子供が何かちゃらんぽらんに生きてるから余計夫婦仲が悪くなるんだなって感じの家族観ではありましたね。

のどか:
てらこさんの価値観において、外れてない子ガチャってどんなものですか。

てらこ:
外れてない子ガチャはやっぱり、普通に例えば小学校行って中学校行って高校行って。
そこから就職するなり大学行くなり、一般的に、こう何か、何て言うんでしょう。
年相応の生き方ができてる人、子供が子ガチャあたりだなって思いますね。

のどか:
反対に当たりの親ガチャってどういうものだと思いますか。

てらこ:
まず殴ってこないことと、子供の目の前で夫婦げんかをしないことと、あとはさっきのお金の話もそうですけど、子供の財布からお金取って「足りないからお前が盗んでこい」とかそういうこと言わない親とか、本当にそう一般的な親じゃないですかね。

のどか:
夫婦げんかってどんな内容だったんですか。

てらこ:
どんな内容だったんだろう。本当に多分、理由とか、これが火種とかはなくて。
精神病っていうのもあるからだと思うんですけど、母親って結構ずっと父親のこと敵認定してたんですよね。
その敵、父が仕事から家に帰ってきたときに、何だろうお金関係ですかね、一番言ってたのは。何かずっと喚いてて、父も最初はスルーしてたんですけど、だんだんうるさくなってくるから、怒鳴り返して、みたいな。
そんな毎日だった気がしますね。

のどか:
そこから一人暮らしを始めたときって、どんな気持ちだったか覚えてますか。

てらこ:
一人暮らし始めたときはもう本当に解放感がやばくて。
なんかもう、何でもできるんじゃない私っていうぐらい、テンションが高かったですね。

のどか:
一人暮らしはずっとしたかったんですか。

てらこ:
もうずっとしたかったですね、はい。

のどか:
一人暮らしに対して反対ってされましたか。

てらこ:
私は家を出たのは高3の冬だったんですけど。そのときにはもう母は離婚していなくて、実家に。
父と2人で生活してたんですけど、父にも言わなくて。一人暮らしをするってことを。
未成年やったから、連帯保証人みたいのいるじゃないですか。あれを祖父に書いてもらったのか、祖父母にどっちかに書いてもらって、一言も言わずにある日突然いなくなる娘みたいな感じでしたね。
何も相談しなかったです。

のどか:
その後何かそれについてお話されたりしたんですか。

てらこ:
何か保険証で扶養から外れる外れない話があったんですけど、そのことを父と話したのが一人暮らしの前だったが後だったかちょっと覚えてなくて。
その扶養の話が終わって、一人暮らしが始まった後から、父とはそれ以来会ってないんで。

のどか:
お母さんとも会われてないんでしょうか。

てらこ:
母は今祖母の家に一緒に住んでるんで、私は祖母のことは好きなんで、年に1回ぐらいは帰省するんですよ。
だからそのタイミングで一応母の顔は見るんですけど、一言も会話らしい会話はしないですね。

のどか:
コミュニケーションの頻度としては、もうお父さんもお母さんも同じ。

てらこ:
そうですね、全くないですね。

のどか:
それについてはどう思われてますか。

てらこ:
なんだろう。それに対して親不孝やなって思うこともないし、正直。
別にもう他人ぐらいの感覚ですかね。
父に関してはもう会ってないんで、顔も覚えてないし。全然引け目はないかなって感じです。

のどか:
先ほどお家を出た後に開放感がっていうお話があったと思うんですけど、実際一人暮らし始めた後の暮らしってどうでしたか。

てらこ:
名古屋で始めて、そっからお金も稼がなきゃつって、ちょっとグレーな仕事とかもしつつ、
生活費稼いだりしてましたね。

のどか:
そのときモチベーションって何だったんでしょう。

てらこ:
これはもう両親の話とは全くそれちゃうんですけど、私中学2年から3年に上がるときだったかな、ぐらいに、初体験がレイプだったんですよね。
最初めっちゃショックやったんですけど、だんだんこう、なんだろう。逆に男を使って金稼いでやろうみたいな思考になってきて。悲しさからだんだん怒りに変わってきて。
別にレイプした人とは、全然もうそれ以来あってないんですけど。
男の人全般にそうやって思っちゃったから、そういう何か、18歳でも働けるグレーな何かお店とかで働いて、いかにしてその目の前のお客さん、男性からお金を取れるかなみたいな、そういう変なモチベ働いてましたね。

のどか:
男の人全般に対してだったんですね。

てらこ:
そうですね。上京してきてからもう3年半ぐらいずっと夜職やってたので、ずっとそのモチベは高かったですね、正直。

のどか:
今ってその気持ちはあんまりないですか。

てらこ:
今は、その辞めたときのきっかけの気持ちにもなるんですけど、そうやって自分が男の人を利用してというか、男の人で金稼いでやろうって思ってたんですけど、なんか裏を返せば、男の人がいなかったら私、生活できないんだって事に気づいちゃって。
なんか、搾取してるつもりが逆に養われてるぐらいの感覚になって、なんかすげえ情けねえなこれ、みたいなふうに思って今はやめて。今は全く思ってないですね。

のどか:
不躾な質問になるんですけど、そうなると収入は変わるんじゃないですか。

てらこ:
収入、そうですね。
夜職したときは、本当に最高月収だったら3桁とかもありましたし、でもそこからやめて普通のフリーターなって月15万円とかみたいな感じなんで、月収とかめちゃめちゃ変わりましたね。

のどか:
それ自体はあんまり苦ではないですか。

てらこ:
そうですね。やっぱり最初のうちは生活の水準が落とせなかったので、消費者金融でお金借りたりとかもしてました。

のどか:
今はそういったこともないですか。

てらこ:
今は全部完済して、何もないまっさらの状態です。

のどか:
いろんな生活の時期があったと思うんですけど、そういうのを踏まえた上で、今の生活ってどうですか。

てらこ:
いやあなんだろう。
1個前のすぐ辞めちゃった仕事は、正社員登用だったんですよ。
私の中でこの今までの、10代の生活は基本的にマイナスベースだと思ってて、やっと何かスタート地点に立てたなみたいなふうに思ってたんですけど、また辞めちゃって。またスタートラインよりちょっとマイナスに戻ったかなって感じです。

未来:ただ、むしろ私はもうその人を見下される側の材料になってもいいって思ってて。

のどか:
次のお仕事はいつから始まるんでしょうか。

てらこ:
一応来週から研修やって、研修明けてちゃんと働くのは4月だったかな。ぐらいです。

のどか:
どういったお仕事なんですか。

てらこ:
スポーツバーの店員さんですかね。

のどか:
どういう経緯でそのお仕事になったんでしょうか?

てらこ:
そのスポーツはは結構野球に特化したものを、中心としたスポーツバーだったんで、野球好きだしやってみるかみたいな感じですね。

のどか:
そのお仕事を控えてる今ってどんな気持ちですか。

てらこ:
なんだろう、あんま別に正直モチベが高いわけではなくて。
野球が好きだから、働けるかなっつって決めたぐらいなんで、飲食店自体は前もやってたんですけど、飲食店自体は全然好きじゃなかったし、あんまり高いモチベでおっしゃやってやるぞみたいな感じではないです。

のどか:
飲食店は好きじゃないんですね。前にも飲食店で働かれていたと言ってたので。

てらこ:
一番最初、15歳、高校生でも働ける仕事って、コンビニとか居酒屋さんとかやっぱ多いじゃないですか。
それをやってたから体が覚えてるだけで、好きかどう言われたら全然好きじゃないなって感じです。

のどか:
ありがとうございます。今、なんでも叶うとしたらやってみたいお仕事とかってありますか。

てらこ:
やってみたい仕事ですか。
あれですね、文字書きの仕事、ライターさんみたいな仕事とか。昔はずっとラジオのパーソナリティになりたいって言ってたんでそれだったりとか。
現実味は全然ないですけど、野球。プロじゃなくてもアマチュア野球とかでも、野球の球団のスタッフさんとかそういうのですかね。

のどか:
ライターっていうのは、何か今書かれてたりするんですか。

てらこ:
今は、それこそnoteの記事みたいな。本当にこのインタビューに応募したときぐらいからなんで全然まだ2、3週間とかしか書いてないんですけど、それをやってたりとか。
あと昔アメブロあったじゃないですか。アメブロで中3のその不登校だった時期にいろいろ書いてたりはしてました。

のどか:
書くこと自体はお好きなんですね。

てらこ:
好きですねめっちゃ。

のどか:
ありがとうございます。そのやってみたいお仕事とかって、実現させる予定とかってあるんでしょうか。

てらこ:
いや、もう本当に現実味がなさすぎてただの夢物語ぐらいのテンションなんで、実現するためにどうしたらいいんだろうっつってネットで調べて。
例えばラジオのパーソナリティ、こういう人募集してますとか、必須条件に当てはまらなくてやっぱ無理だよねみたいな感じになってますと。

のどか:
でも調べたことあるんですね。

てらこ:
調べたことはあります。

のどか:
もしラジオのパーソナリティをやるとしたら、どんなテーマでお話してみたいですか。

てらこ:
深夜放送でしか流せないようなテーマで話すことの方が多分得意なんで、まあディープな話とか。何をどこまで流せるかわかんないですけど、ちょっとエロの話とか。
深夜テンションだから行けるみたいな商材の方が話しやすいですね。

のどか:
深夜ラジオって今も聞かれてるんですか。

てらこ:
いや昔はオールナイトニッポンとか聞いてたんですけど、最近ちょっともうここ数年は前の仕事が夜勤だったんで、全然聞けてないですね。

のどか:
なるほど、ありがとうございます。
少し違う質問なんですけど、今から10年後ってどうなってると思いますか。

てらこ:
10年後は、37歳。何してんだろう。

のどか:
もし遠すぎるようだったら、5年後とかでも。

てらこ:
5年後は結婚して生活してるはずです、多分。

のどか:
結婚されたいですか。

てらこ:
結婚はしたいですね、今同棲中なので。
10年後、10年後って言ったら何か、もうどっちかかなって思ってて。正直。
ちゃんと働いてるのか、今みたいにちゃらんぽらんに日々を過ごしてるのかどっちかかなって感じです。

のどか:
どちらの方がいいですか。

てらこ:
ちゃんと働いてた方がそりゃやっぱ、それなりの地位というか、ちゃんとした生き方になるから、そっちの方が全然いいなって思うんですけど。
現実的にいったら6:4で今のような生き方をしてるかなって感じです。

のどか:
今同棲されているパートナーさんってどんな方ですか。

てらこ:
どんな人。
今までの、この1時間弱でも喋ってた私の人生とかを、全部受け入れてくれたりとか。
あと、私最近わかったんですけど、なんか自閉症らしいんですよ。
そういうマイノリティとかも受け入れてくれるすごい懐の広い方だなって思います。

のどか:
どこで出会われたんですか。

てらこ:
4, 5年前に小売業で働いてたんですけど、そこの小売業の同僚というか上司、同僚ですかね。

のどか:
ありがとうございます。自閉症に気づかれたというか、名前がついたときってどういう気持ちでしたか。

てらこ:
なんか元々そうなんじゃないかなと思って生きてたんで、1個前の正社員の仕事を適応障害で止めてるんですよね。厳密に言うと。
メンタルクリニックで検査してもらって、自閉症とあとADHDもあるって言われて。
だろうなって思ったけどやっぱ凹みましたね。

のどか:
凹むっていうのは、どうしてですかね。

てらこ:
なんだろう今までのこの人生で、結構人よりしんどい小学校生、中学校生活を送ってきてて。
さらに何か大人になったら次は自分の脳が、人より劣ってる、劣ってるって言ったらあれですけど、なんかちょっと変わってるみたいなのがあって、なんか本当に私の生きたかったというか、普通でありたかった路線からいつまでたってもはみ出すなっていう意味で、すごい凹みましたね。

のどか:
ありがとうございます。
変な質問なんですけど、もうすごく人のせいにしていいよって言われたら、何を責めますか。

てらこ:
なんだろう、人のせいにしていいよって言われたら。
うちの親族、父と母ですかね。やっぱり。

のどか:
何をして欲しかったですか。

てらこ:
まず、父は早い段階で母を病院に連れてって欲しかったですし。

のどか:
病院に行ってなかったんですね。

てらこ:
そうなんですよ。
父が、母の精神病は母自身に自覚症状がないから病院には連れてかないっていうのを言ってて。精神病患者の自覚も何もあったもんじゃないじゃないですか。あるわけないのに、それは父の多分保身的な考えだったんですよね。多分。
だから父には本当早く母を病院に連れていけよって思ってますし、母に対してはやっぱり、なんであそこまで私のこと殴ったん?みたいな。
少なからず大人になって思い出したりしてしんどくなるときはあるんで、そんなに殴らなくたってよかったじゃんみたいな感じですね。

のどか:
ありがとうございます。
結婚するっていうのは家族を新しく作るっていうことだと思うんですけど、家族を新しく作ることに対してはどんな気持ちですか。

てらこ:
なんか元々は、人の家族とか友達が、例えば「帰省して家族でこんなことしたんよね」みたいな話を聞いたときに、めちゃくちゃ妬んでたんですよ、それに対して。けど、自分の中で一個大きい出来事があって。
私がどれだけ妬んだって、もう無理なものはもう無理だから。過去には戻れないし。ってなったときに何か、もうそこに関してはすぱっとリセットできたというか。今は別にどの家族のどんな話を聞いても、いいねって心から言えるようになったんで、そこは新しいスタートかなみたいな感じです。

のどか:
自分が新しく家族をつくるとき、どういう家族にしたいと思いますか。

てらこ:
本当にまずは、子供を産むか産まないかは別として、子供を産んで育てる世界線だったら、絶対に子供の前で夫婦げんかをしない。あと子供に対して理不尽なことで手を出したりとか、過干渉になりすぎないってことはもう決めてますね。

のどか:
子供がいない世界線だとどうですか。

てらこ:
子供がいない世界線だったら、もうなんか平和に、とにかく平和に、夫婦げんかもそんなにすることもなく、何となくって言ったらおかしいですけど、本当に平和な生活がしたいです。

のどか:
何か今楽しみなことってありますか、直近で。

てらこ:
直近だと、来週の半ばぐらいにまた神宮に野球観戦行くんで、それは楽しみですかね。

のどか:
来週の半ばだとオープン戦とかになりますか。

てらこ:
そうですそうです。オープン戦の招待チケットがあるんで、それで神宮行って。

のどか:
野球ってお1人で行かれるんですか。

てらこ:
いや、基本的には同棲しているパートナーと一緒に行きます。

のどか:
ちょっとまた遠いところで、死ぬまでに絶対やってみたいことってありますか。

てらこ:
死ぬまでに絶対やってみたい。なんだろう。ことというか、ちょっと何か勝手に質問を捻じ曲げて申し訳ないんですけど、会いたい人に会いたいなって感じです。

のどか:
会いたい人っていうのは。

てらこ:
本当にここ何年だろう、8年。
東京出てきてから、いろいろなことがあって、その中でもやっぱりお世話になった人っているんで。
でも結構、なんだろう、物理的な距離で会えなかったりとか、いろんなしがらみがあって会えない人とかがいるるんですよ。

だから死ぬまでにあと1回ぐらいは会って、お酒飲んでみたいなって感じですね。

のどか:
ありがとうございます。一旦インタビューの質問は以上になりますが、他に言っておきたいことがあればぜひ。

てらこ:
うーん、なんだろうな。
私みたいな人も世の中にはいますし、何か人って結構やっぱ人を見下して安心するところがあると思うんですよ、なんだかんだ。
ただ、むしろ私はもうその人を見下される側の材料になってもいいって思ってて。
それをなんかnoteにもちょっと書いたんですけど、何かもしめっちゃしんどいとか、何か嫌なことあったりしたときとかは、邪推かもしれないけど、そうやって私のような人間をちょっーと見下すとちょっと心が軽くなると思います。自分の中の心の中に留めておく分には、それがいいのかなって。
世の中うまくやっていくにはって感じですね。それは思います。

あとがき

いつかの歴史の授業で
「江戸時代、人々の不平や不満をそらすために、士農工商の身分制度の下に、さらに低い身分がつくられた。さらに悪い立場の人がいると思えば我慢ができるから」と習ったことを思い出しました。
当時、そんな感情を大っぴらに使っていいのかと思いつつも、江戸時代の人にもそんな気持ちがあったのかと人間らしさを感じたことを覚えています。

私は基本的にいい人でいたいと思ってしまうずるい人間なので「見下す」という行為を積極的に認めることは、やや難しいことのように思えます。
ただてらこさんのように、その気持ちを理解した上、肯定してくれる人がいることは、これから先自分がそのどちらに回った時にも、ひとつ抜け道のような存在になるのではないかと思いました。
てらこさん、ありがとうございました。

【インタビュー・編集・あとがき:のどか】

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