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働き方を変えて、もたらされた変化 #退職エントリ

10月に突入。急に涼しくなり、1年の終わりが近づいているのかと思うとちょっと寂しくなる。「あぢー」って言っていたあの酷暑がもう懐かしい。

新卒から20数年勤めてた会社を昨年9月に退職し、フリーランスとなって1年目。noteに退職エントリを書こうと思いながら、あれよあれよと1年経ってしまったところで、振り返り。

退職した理由

仕事が嫌だったとか、人間関係でもめたとかではなく、「ここでの仕事はやり切った」という気持ちになったのが一番の理由。来年も同じ場所で同じように働いている自分がまったく想像できなかった。かといって、地続きに転職して、給料アップ・キャリアアップしたいという野望もない。ここでいったん会社員を終えて、新しい働き方を模索したいと思うようになった。

働き方を変えたいと思ったことは何度もあったけど、「もう一人子どもがほしい(復職できる場所があると安心)」「会社を辞めたら保育園も退園しなければならず、子どもが困惑する」「まだまだスキルが身についてない」という思いが、行動を移す前にブレーキをかけていた。でも今回は、そんな気持ちを凌駕するほど「一歩踏み出したい」の思いが強かった。夫が「まあ、なんとかなるっしょ」って言ってくれたことも大きいのかもしれない。

ワークもライフも自分次第

有休消化を経て、昨年10月1日、「どこにも属さない自分」になった。これって、よく考えたら小学校以来のことでは? 小学校以来、一度もモラトリアム期間を挟まず、ずっと社会のレールの上に乗っていたから。

責任は自分に及ぶけど、何しても自由!  髪を赤く染めたっていいし、海外に行ったって、パン屋さんでバイトしたっていい。それらの何ひとつしなかったけど、なんだって自分次第と認識できただけ気持ちが軽くなった。
実際は、ハローワークに行って諸手続きをして、社会保険から国民保険に切り替え、年金・税金の手続き、開業届提出、仕事用の銀行口座開設、freeeの登録などでバタバタ、ワタワタ。今までどれだけ会社という後ろ盾に助けてもらっていたんだと実感。

とはいえ、会いたい人にはどんどん会いに行ったし、観たい映画や展示に足を運んだ。今まで、仕事の拘束時間を差し引いた時間で優先順位をつけながらやりくりしてたけど、ワークもライフも均して考えられる快適さ。子どもを保育園に預け、足早に電車に乗り、決められた始業時間に出勤していた20数年の行動が一瞬にして過去の記憶になっていることに自分でも驚く。仕事をするとはそういうもんと思ってたからできていたんだと思うけど、今からやれって言われたら、相当ハードル高いわ。


フリーランスになって始めたこと

自分の裁量で調整できる働き方を手に入れたことで、やりたいことリストにずっと鎮座していながらできなかったことに着手した。それが「脱毛」と「歯医者」。
脱毛は、土日だけしか行けなかったら、希望日時に予約は入れられないだろうし、完了するのがいつになるのやら。歯医者は「初診は平日の16時まで」のところで、有休の調整がなかなかできず、行けていなかった。


フリーランスになって思いがけず始めたこと

小学校PTAバレーボール部への入部。健康維持のためにスポーツをなにか始めたくて、気心知れたママ友に誘われて初心者ながら入部。毎週土曜日、週1回練習。この歳になって、また新たな仲間ができたり、勝敗に真剣になるとか、想像してなかった。
もうひとつは、バレー部のメンバーが勤務している30分体幹トレーニングジムへ入会。週3日ほど仕事の合間に行って汗を流してる。長年の反り腰を矯正して、体脂肪を減らすことが目下の目標。体重は3kg落ちた。
それから、やたら小学校のボランティアに参加している。図書ボランティア(図書室のメンテ、しおり作り、読み聞かせ)や家庭科の授業のお手伝い(ミシンのサポート)など。ふだんの娘たちのようすを見られるお得感があると思っている。
平日に時間の調整ができるようになって、自分の時間が土日に限定されないことが、後押しになった。


子どもの生活の変化

私が会社勤めをしていたときは、子どもは私が迎えに行くまで学童で過ごしてもらうしか選択肢がなかった。だけど今は「学童お休みして家でゆっくりしたい」「今日は早く迎えに来てほしい」といった、その日の子どもの気分に寄り添ってあげることができる。ついでに言うと、子どもたちが「やりたい!」っていう習い事ができるようになった。収入に対して、習い事費が占める割合が大きいような気もするけれど、気持ちの部分では親の私も満たされているから、今は良しとする。


一度立ち止まることも悪くない

収入面ではまだまだですけど、会社員をいったん辞めて、身軽になってシフトチェンジしたことはまったく後悔していない。不安要素がないかというと嘘になるけど、自分にとってなにが大事で、なにが優先順位高いのか、それを確認できる時間を持てることが今は何にも変え難い。試行錯誤が続くと思うけど、それはそれで悪くない。


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