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戦うすべての存在へ。〜東京オリンピックに向けて。「サマーデイズ」by石田洋介

来年の東京オリンピックの聖火ランナールートが決定して、それにご当地キャラクターが参加できるかどうかがニュースになってましたね。

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190602-00000002-kumanichi-l43


ライブドアニュース
【組織委が難色】くまモン、聖火ランナー落選危機



「人間ではないので難しい」
「聖火がくまモンの布部分に燃え移る可能性」
「IOC(国際オリンピック委員会)の規定では着ぐるみを着て走ることはできない」

…あたりまではまあ、安全面もあるしね(キャラクターってみんながみんな視界がいいわけではないし、何しろ暑さには人間より断然弱い)…と思ったんですが、じゃあせめてイベントとしてお出迎えや応援は?という熊本県の問い合わせへの回答には納得いかん。

 
「営利性があるキャラクターは参加できない」

 
おい!!
待て!!!
リオで安部首相が扮したマリオは営利キャラクターじゃないのか!?
ロンドンオリンピックで登場した007はどうなんだ??

っていうか。

利権まみれのIOCがそれを言うのがちゃんちゃらおかしい。
そもそも、くまモンは県の公式キャラで営利キャラじゃないよ?

…とまあ、キャラファンとしては大変にくすぶった思いでおります。

実は7/4がふなっしーの誕生日(なし、だからです)なんですが、その日は船橋を走るルートだそうです。ふなっしーも参加したそうでしたが、上記の基準だとふなっしーは完全にアウトですね…非公認だし。

 

https://twitter.com/funassyi/status/1134822133526196224?s=19


ふなっしー@funassyi 
7月4日船橋なっしー♪ヾ(。゜▽゜)ノ74mだけで良いから走りたいなっしー♪ <聖火リレー>旭や銚子で復興アピール 千葉県内ルート公表


ファンのみんなが何とか叶えてあげたいとあれこれ動いているようですが…。


そんなニュースでうごうごしている昨日今日。


私はといえば、すみだキャラフェスの疲れもやっと取れ、写真の整理も終わり、少し気持ちに余裕ができたので、石田さんの最近のリリース曲の歌詞起こしをしてました。
歌詞を手で書くなり、入力するなりすると覚えるのが早くなるのと、いずれ歌詞データベースで公開するための下準備というところです。

「水色桔梗は勇気の証」はCD買ってすぐやったのになぜか「すんきでげんき」をすっかりやり忘れてたっていう…。
そんなわけで今日起こしたのは「すんきでげんき」、「仔熊酒ロック」、「サマーデイズ」の3曲。

 
「サマーデイズ」は歌詞カードがないので聞き取りになっちゃうんですけどね。

ほんとは例えば「あう」という言葉ひとつにしても「逢う」なのか「会う」なのか、ニュアンスや意図が変わるから歌詞データは欲しいんですよ。

句読点はどうなのか、カタカナなのかひらがななのか、鍵かっこはあるのかないのか。
実際、石田さんはほとんど「出逢う」ではなく「出会う」と書く人です。「俺」ではなく「僕」。「町」ではなく圧倒的に「街」です。(ちなみに石田さんには「愛」を歌う曲が多いですが「愛」という言葉そのものを使う曲は90曲近いレパートリーの1/4くらいしかありません。違う形で「愛」を歌っているんだなー)

きっとこだわりがあるんだろうなあ…と思いながら書き起こすのも楽しいです。



で、その「サマーデイズ」。

5/25正式リリースの新曲。お披露目は4/29の言問姐さん8thAniiversary「舞〜ねこものがたり 」でした。

言問姐さんチームからの、来年の東京オリンピック・パラリンピック2020をご当地キャラのみんなで大いに盛り上げたい!というオーダーで書かれた曲です。

現在、配信限定で発売中。


歌詞、一回全部書きなおしたってツイートしてましたけど、どう変えたんだろうなあ。

仕上がりはとってもいい歌詞だと思います。
2番のここが好き。

どこよりも熱いこの時は
容赦なく事実を突きつける


(ここで言う「事実」は各自が想像するしかないんだけど)スポーツって勝者ばかりに目が行きがちだけどその陰には必ず敗者もいて、でもその日のために死ぬほど闘ってるのは勝ちも負けもない、みんな一緒だろ?って、言ってる気がする。


「僕らのあいちゃん」「みんなのよっちゃん」「隣のゆきちゃん」「向かいのけんちゃん」…闘ってるのはスーパーヒーローじゃない、私達の傍の「誰か」だし、いい結果ばかりじゃなく苦い結果も、涙も、苦しみもある。
それら全部ひっくるめてみんなで「人生最大の声あげ」て力いっぱい応援しようよって、そんな曲。石田さんのフラットで大きな視点を感じます。

なんかね、弱ってる人とか心を痛めてる人とか日向に出てこられないものとか、誰にも言えずに苦しんでるとか闘ってるとか、そういう存在を絶対に忘れない人なんだなーって、どんな曲でもそういう気持ちが底に流れているのを感じますが、この曲も同じだなーと思います。


(んでね、実は「いだてん」にも同じ視点を感じているのであります。「いだてん」はオリンピックの華々しさを描くドラマではなく、その裏でもがき苦しむ人々を描くドラマだと思います。クドカンもまた「弱いもの」を愛おしむ人なんですよね…石田さんとクドカン、同世代ってのもあるのかなー。ってこれは閑話休題。)


来年のオリ・パラリンピックのための曲なので賞味期限がありそうに見えて(だから配信限定なのかな…?)、実はすごく普遍的な歌だとも思います。
私達の毎日そのものへの応援歌でもあると思うのです。

私達の毎日もそれぞれの場所で「強者どもと闘う」ことや「戦士達と肩を並べる」こと、「誰も知らない涙が溢れる」こと、「歯を食いしばる」ことがある。

歌詞起こししながらちょっと泣きそうな気分になってました。

 

みんなを応援しながら、自分も強く励まされてる。きゅっ!と姿勢が伸びる。


そして、明るい、いかにも夏!なサウンド。

ギターはザ・パーマネンツの田光マコトさんだそうです。あっかるい音だー!
タンバリンの軽やかな音、跳ね上がるような鍵盤の音。

SummerDays
SummerDream
SummerDays Coming かな? 
石田さんの裏声のコーラスが心地よく響いて。


ニッポン!コールの前に入る石田さんの元気な「はいよっ!」の合図に思わず微笑んでしまう。
繰り返される勢いのあるニッポン!コール!
80年代のアイドルソングっぽい、あっかるいアレンジで、音にも「元気」が溢れてます。


上述したくまモンのニュースを受けて、石田さん、こんなツイートしてました。


石田洋介@yohsukei 

利権の囲い込みから漏れちゃったキャラさん達、大丈夫よ! 向嶋言問姐さん発の「サマーデイズ」って曲でこの国のキャラ文化の「横のつながり」をアピールしようぜ!

https://twitter.com/yohsukei/status/1135507989832429569?s=19
 

ほんとにね!

八百萬の神々、九十九神…どんなモノにも神が宿る、と言うマインドな日本で生まれたたくさんのご当地キャラさんたち。生まれたときから彼らはモノではなく、魂を持った存在です。

それぞれの土地でそれぞれの町の人々に愛されている彼ら。その存在、その魅力に幸せを貰っている人々がいったい日本にどれほどいることか。
わからずやは置いといて、みんなのパワーでオリンピック盛り上げちゃいましょう!

今回の東京オリンピックは東日本のみではありますが、東京だけではない各地に会場が分かれた、いわば「ニッポン」のオリンピックでもあります。
来年の夏は日本各地で、みんなで、でっかい声でこの曲に合わせて「ニッポン!!」コールしましょうねー。

ということで、全配信サイトが一覧で見られる&アクセスできるのでこちらからぜひ皆様もダウンロードして、今から聴いて来年に備えてねっ。

「サマーデイズ」配信サイト一覧
https://linkco.re/2B3Z8YV4

tunecore便利だな…。
ハイレゾ盤をダウンロードしましたが、音がとってもクリアでいいですよー!ぜひ!

いただいたサポートは私の血肉になっていずれ言葉になって還っていくと思います(いや特に「活動費」とかないから)。でも、そのサポート分をあなたの血肉にしてもらった方がきっといいと思うのでどうぞお気遣いなく。