大阪府交野市。
かたのです。読めない人も正直、多いけど。

京都に近い、山の町。天孫降臨伝説があって、七夕伝説がある、不思議な町。
ご当地キャラ関係のご縁で年に１〜２度は足を運ぶ場所になりました。
いつもはイベントにからめてしまうので「ゆっくり交野で遊ぶ」ということがなかなかできないんですが、今回は日曜に近隣の京田辺でのイベントがあるのに合わせて交野に前乗り。
ずっと行きたいと思っていた星のブランコへ行くことにしました。

どっこい、これがなんだかとんでもない展開になり、結局、お山を２つめぐり、トータル１日で23キロ歩くというすごい日になりました。

ハーフマラソンか（笑）

でもとてもとても良い１日になりました。行ってよかったー！

ほしだ園地・星のブランコ

前々から、素敵な場所だとは聴いていて、でも車がないと難しいかな～と思っていたんですが、よくよく調べたらしっかりハイキングコースになってて、十分、歩いて行ける（体力はいるだろうけど）。
丸１日使えるなら可能だな…と思って、今回、行ってみることにしたわけですが、直前の天気予報では雨…。えーい、しょうがない行ってみて決めよう！と向かったわけですが、私市まで来てみたら、晴天ではないけれど雨はすっかり上がってる！　おお！（前日には結構降ったようでした）
ピーカンだと暑くなったと思うんで、むしろ曇りでよかったな～と歩きながら思いました。

私市駅に降りたところで結構な人数の、おそらくハイキングか花見に行かれる人たちと逢ったのでくっついていく。植物園に行く人も多かったですね。「星の里いわふね」のあたりでも少し人が減り、その先の「かわぞいの路」まで一緒だったのはおひとりだけでした。
おかげで非常に静かに、川の音、鳥の声を堪能しつつのハイキングに。

行きの天野川は水量も多め、昨夜の雨のせいか少し濁りもあったんですが、帰りにはすっかり綺麗に透き通ってました。

だいぶ歩いたところで、突然、団体さんに行き合う。
大きな双眼鏡やカメラを持っていて、上を見ながら歩いていたので、どうも野鳥観察の皆さんのようでした。
邪魔しないよう、挨拶しつつさっと追い抜きます。

すると、確かに鳥の声がたくさん聴こえてきたー！

皆さんは素早く見上げては「あそこ！」なんてさっと見つけてました。さすがです。私はひとりではほぼ鳥の姿は見つけられずでした。

40分ほど歩いてようやく、星のブランコに向かう一歩手前、ピトンの小屋に到着。トイレやキッチンカー、案内所などがあり、そばにはロッククライミング施設まで。ここでちょっと一休みして、さあ、山登り！ということなんでしょう。

実は、このピトンの小屋に向かう手前で道を間違えてしまって、10分くらい行きすぎちゃうハプニングもあったんですけどね…幸い自動車道でただ戻ればよかったんでいいんですが、Googleマップを信じすぎちゃいけませんな…（Google先生に「入口」って指示されてたとこが実は封鎖されていて、手前の駐車場のところから入って行くのが正解だったという…）

管理道という整備されてるが遠回りな道と、「ぼうけんの路」という山道だけど近道があって、時間もあったのでこれはもう登るしかねえ！と「ぼうけんの路」へれっつごー。
結構、急な斜面が続いて息も絶え絶えになったけど、笠置山に比べたら絶対に人がいる状況だったので安心して登れました。
しんどかったけど。汗だくになったけど。夏じゃなくてよかった…。

途中、誰かのやまびこが聴こえました。やってみたかったけど、やまびこが最も響くという「ヤッホーポイント」までは星のブランコからさらに山を進まねばならず、今回は断念。次はやりたい！

無事に、「星のブランコ」、尾根と尾根をつなぐ大きなつり橋に到着～！
ピトンの小屋からは休憩しつつ30分くらいでしたでしょうか。

幸い、ほとんど人がおらず、しばし独り占めできました。
私は割と高いところは平気なんですが、さすがにここは怖かった…なぜかというと、揺れるんです、がっつり。
ただ歩いてれば平気だけど、止まると揺れががんがん来て怖い。

動画を撮ってみた。つくづく、ユーチューバーとか実況者とか無理だな…ぶつぶつうるさい（笑）

晴天なら気持ちよさは倍増だったんだろうなあ～。

私のあとに渡ってきた小学生らしい男の子は、だだだっと渡り切ってベンチに座るやいなや、はあああああああああ…とでっかい溜息。
どうしたのかと思ったら、怖すぎて目をつぶったまま一気に駆け抜けてきたらしい（笑）　お父さんと思しき方が「おまえ、それじゃ景色見えなかっただろ、もう一回行こうよ」というと「やだ！」と断固拒否。
「でもどうせ帰るときも渡るんだぞ？」と言われたときの絶望感がすごくて笑ってしまいました。
（実際は、ぐるっと山を迂回して降りるルートもあるんですが、それだとさらに１時間はかかるみたいでした）

ご家族連れのほか、割と多かったのはカップルでしたが、吊り橋効果を狙ってるなら抜群だわねえ、なんて思ってました。

花々を眺めつつ、ゆっくり戻ります。

森、独特のあの湿度をじんわり味わう。
夏は涼しいのかな～？

いや～よく歩いた、私！（ちなみにまだ、市街まで戻るのに40分歩くんだけどね）

お昼だったので、ちょっと休憩。
キッチンカーで来ていた、揚げパン屋さん。めっちゃおいしかったー！
普段は泉佐野なんですって！また出会えるかなあ。

AMshi工房さん

しゅん！！！って口の中で溶けて絶品でした！
（クリスピークリームドーナツのオリジナルグレーズドのできたてと同じ感覚です！）

そして、STAND-KOBEさんの牛すじコロッケ～！

揚げたて！めちゃうま！！
オムライスも迷ったんですが、このあとの予定もあったので軽めに。
西のキッチンカーだとなかなかチャンスは少なそうだけど、いつかまた出会えますように。

さあ、休憩後は再び、かわぞいの路へ。
来るときは私市の駅でしたが、次は星のあまんちゃんたちがイベントをしている、藤が尾団地に向かいます。

またコサギだ…でもさっきの子より細い？
足元が透き通って足の色までわかるくらいです。さすがは天の川。

あれっ、こっちの子、朝もいた子！？　そのまんまなの！？（謎）

天野川のせせらぎに癒されつつ、戻ります。

星の里いわふねの近くには、水辺プラザがあって、そこの桜並木がちょうど満開！　見ごろでした～めちゃくちゃ綺麗だった～。
地元の方々も散策に見えてました。いいところだ。

交野シティープロモーションゲーム体験会

さて。
星のブランコから向かったのは、藤が尾団地の「藤が尾ふれあい館」。
ここでこの日、交野市星のまち観光協会主催で「シティープロモーション」企画が行われていたのでした。

星のブランコに行く予定を立てたあとで知ったので、全部は参加できませんでしたが、１時間ほど顔を出せました。
星のあまん、みっけちゃん、龍王さくらちゃん、ウルフじいじ、そしてスタッフの皆様に逢えてうれしかったです～。

到着したときはちょうど、みっけちゃんのPRステージ中。
雨じゃなくてほんとよかった～。

スタッフの方には行くことは伝えてたんですが、そのほかの皆様に、いてもあんまり驚かれなかったのはなぜだろう（笑）

さてさて。
今回のメイン企画はこの、交野市を知るためのレトロな８ビットゲームの体験会でした。
実はこれ、PCでもやれますが、スマホでも動くんです。開発スタッフのかたがいろいろ説明してくださってましたが、軽い言語を使ってらっしゃるとか。
すごくよかったのは、交野のそれぞれの場所に行くとそこの写真つきで解説が出るんですが、その最後に詳細のURLが出てくるところ。ゲームで終わらせないでもう一歩、踏み込んで知りたい人にも使えるようになってました。

ゲームそのものはシンプルで、
・交野市内をめぐりクイズまたはゲームで「星のかけら」を５つ集める
・秘密の扉を開いて、悪の帝王にさらわれたおりひめちゃんを助けに行く
というもの。
クイズは交野に関するものですが、間違えても何度でもやり直せます。
ゲームは、たこ焼きゲーム、音ゲーム（曲に合わせてボタンを押す）、格闘ゲームなど。たまに、話しただけでくれる人がいるので、ゲームをクリアしなくても大丈夫なつくりになってます。
基本的にはやさしい。

このゲーム、まだデモ版で期間限定公開なんですが好評のため延長してるそうです。よかったら遊んでみてください。

画面はこんな感じ。レトロですな。
ちょっと前にブームになった、三重クエスト、岐阜クエストと発想は近いかな、と思います（もうちょっとシンプル）。

https://gifuquest.blazeworks.jp/

（ちなみにこのゲームにもたくさん、ご当地キャラが出てきますよ～）

お子さん達、楽しそうにトライしてましたが、格闘ゲームや音ゲーム、特に龍王さくらちゃんのシューティングゲームが難しくてみんな結構、四苦八苦してました。簡単なだけじゃつまんないもんねー。
私はどうしてもシューティングゲームがクリアできなくて、なんども魂になっちゃいました～実はその魂のまんま、うろうろできますよ（ほかのゲームは全部、勝った！！）。
なお、音ゲームでは石田洋介さん作詞作曲の「満天の星」や「SPACE MONSTER AMAN」も使われてます。

開発されたおふたりは、交野市星のまち観光協会のサイトリニューアルにも携わってらっしゃるとのこと。道理で！最近、めっちゃきれいなサイトになったな、と思ってたら！！（星のブランコもこちらで調べて行きましたよ～）

盛りだくさんだったこの日のイベントでは、キッチンカーや屋台も来てまして。
みつやさん（ゲームにも登場する、交野市で長く愛されているたこ焼き屋さんです）の、たこぺた。たこ焼きをペタン！と挟んでるから、たこぺた。たぶん。
素朴でんまっ！

そして、バインミー！
この日、抽選会があって当たってしまったのでした。うえへーい。
ホテルでおいしくいただきました。
ほんっとにおいしかった。ソースが特にうまし！
バインミー102さん。交野ではキッチンカー営業だそうです。
（店舗は大阪本町）

写真を忘れましたが、実はこの日、会場近くに準備中の交野クラフトビールプロジェクトのブルワリーで八朔ビールもいただきました。
爽やか～！で、ホップではなく、八朔の皮の苦みがピリッときて、実においしかったです。
この藤が尾のブルワリー、本当はこの日には完成してオープンしてたかったんですよ！とちょっとスタッフさん、悔しそうでした。
このあとは順調にオープンにこぎつけますように～！

あまんたんとは久しぶり。年末のサンタすがもん以来…かな？
元気そうでよかったがお～ん。

団地の皆さんでしょうか、音につられて遊びに来てた小さいお子さんたち、みんな、あまんたんが喋るのにびっくりしてました。
おもろかったです。

妙見坂〜星田妙見宮

シティプロモーション体験会のあと、そういえば、イベントの最中にスタッフの清水さんが「妙見坂の桜が見事だからぜひ見てきて」って言ってたな～と思い出し、調べてみたら10分くらいで行けるところだったので寄り道。

ま～これが、行けども行けども桜、桜、桜。
すご～～い！！
ぼけ～っと見とれながらひたすら歩く。

なんかゆる～っと坂を登ってってるな～とは思ってたんですけどね。

んっ！？　あれっ？？　神社…！？
そう、気づけばまた20分くらい歩いていて、星田妙見宮に着いちゃってたのでした～。地図を見ると、半分くらいほしだ園地に戻ってきちゃった形になってました。何してんだ、おい。

実は、星のブランコのあとで磐船神社さんに参詣したかったんですが、時間的に難しくて断念してまして。
何かのお導きかなあ、と思って、お参りしていくことにしました。

ちょっと後悔したけどね。
なぜなら、ここ、山でした…！！！（また登るんかーい！！）

古びた雰囲気が素敵…なんて思ってられたのもこのあたりまで。

ひたすら階段が続きます。
こちらの妙見さんは弘法大師の祈りによって七曜の星（北斗七星）が３つに分かれて落下した（つまり、隕石）場所に拓かれています。
その北斗七星になぞらえて人はそれぞれ自身の守護星が決まっている、とされていて、途中、途中にその守護星の像が置かれています。探しつつ、休みつつ登る感じですね。

お山のてっぺんの拝殿にたどり着いたのは16時ちょっと前…まあほんとよくくじけなかった！

めっちゃかわいい狛犬に逢えたので来てよかったです。

こちらがさらに奥にある登龍の滝に落ちたと言われる隕石。
「織女石」と書いて「たなばたせき」と呼ぶそうです。影向石とも。

そしてこちらがその隕石が落ちたと言われている瀧。
水はほとんど枯れてましたが。このギザギザしたあたりが、ぶつかったあとなんでしょうかね？

磐船神社といい、こちらの妙見さんといい、どちらも隕石とおぼしき宙からの飛来物を神体としているんですよねえ。天孫降臨と言い、七夕伝説と言い、交野は全体にスケールがでかい。

社務所で素敵な御朱印をいただき、さらにすぐ近くの「星田神社」さんにも寄り道して（こちらは無人で、御朱印は書置が置かれてました）から、星田駅へ。

星田神社の狛犬も、妙見宮さんの狛犬も、なぜか赤と白のまえかけをしていた。このあたりの風習なのかなー。

御朱印、特に妙見宮さんは季節限定のものもあって、素敵でした。

エルくずはバル横丁

旅はまだ終わりませぬ。
交野からもほど近い、みっけちゃんの暮らす街、樟葉の駅前、ガード下の飲食店街でバル企画があり、交野出身のアーティスト、「しゃるここ」ことCharmant coco ( シャルマン ココ )のおふたりがフリーライブをすることをこれまた前日に知りまして。
バルで夕食を軽くいただきつつ、ライブを見てからお宿に向かおうということで。
しゃるここさんは、以前、交野のマルシェ企画でライブを聴いたことがあるんですが、なかなか生で聴くチャンスがなくて。
そんなときにこのばっちりのタイミング、行かないでどうするよ！！

早すぎてどの店も準備がまだだった…ほぼ私だけが廊下のテーブルで飲んでいたんですが、しゃるここちゃんのライブが終わるころには嘘みたいにぎっしりの人が集まって飲んで食べてました。
愛花さんの歌声が人を集めたんですねえ。

O f f i c i a l　W e b　S i t e (charmantcoco.com)

伸びやかな声がエルくずはいっぱいに広がってました。
なんだか音出し聴いてたらうれしくなって、始まる前に追加を頼みに行ってしまった(笑)
愛花さんのパワフルな声、しょうまさんの繊細なギター。
うっとりしたり、楽しく盛り上がったり。20分くらいと聞いてたんですが、次の方に間に合えば長くなってもいいんですって、と30分ほど歌ってくれました。交野マラソンのテーマソング「空色テイル」、そして最後に歌ったタイトルがわからないけれど、等身大の愛花さんの等身大の人生の曲、素敵でした。
心が透き通る歌と曲。歩き疲れた体にしみる時間でした。

このあとさらに京都に戻って京都ロフト〜京都アヴァンティを回ってようやくホテルにチェックイン。

トータル34000歩超え、23キロ超え。最高記録です。
もちろん、この日は泥のように眠りました（笑）

いやー、楽しかった！

これだけ歩いてもまだまだ、知らない交野、行きたい交野がいっぱいです。
また訪れるときを楽しみに。おじいさんの古時計にも磐船神社にもまた行きたいなあ…。