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東京国際映画祭 29th

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TIFF2016で見たやつの感想まとめ。ネタバレを多分に含みます。人生初映画祭でした。 #TIFF #映画 #東京国際映画祭
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記事一覧

TIFF終

TIFF終了前日の夜中から翌朝にかけて、同じく六本木に通っていた人たちと、コンペ部門から俺たちのグランプリを決めるべく、座談会をした。
3時間ほどの死闘の末に「空の沈黙」に決定。

こんな10日間楽しすぎたが、もうしばらく六本木には行きたくない。

TIFF16

天才バレエダンサーの皮肉な運命 4.5

美しい芸術を見た。完璧な映像。長回しが多かったのはなかなか好き。後半に行くに連れて長回しが減っていったのは、何か意図があるのかな。主人公にフォーカスしていたのがだんだん離れていくことで、命が現世から離れていくことを表してんのかなあ。バスのシーンはほんとにどうやって撮っているのかまったくわからない。

TIFF15

空の沈黙 5.0

終始胸糞悪さがある。良い意味で。それを狙っていたんだと思うからとても良い。胸糞悪いしとても怖い。どっちにも感情移入してしまって、心臓と頭が疲れた。夫婦で言語が違うというのは、ふと心から出た言葉は共有することができないと、演じていることが分かって良い。妻は演じているという感覚はないと思うけど。ディアナは強い人だ。終わりの方に寝室で破かれた服をディアナが見つけた瞬間泣いた。冒頭でマ

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TIFF14

パリ、ピガール広場 3.5

主役の俳優さんの演技がとても好き。兄弟愛がテーマらしいけど、イマイチ理解はできなかった。少し前のパリの雰囲気を、画とカメラワーク、音楽と、肌で感じられる映画だったように思える。

TIFF13

ネヴァーエヴァー 4.0

突然孤独になってしまった恐怖というか、それがよく表れてたと思う。結局レイは幽霊だったってことで良いのだろうか。分からないのは、レイがローラに代わる代わるなるところで、ここだけはほんとに分からん。ローラの声がレイの声になってたりとか、謎が残る。もしかしたら初めからレイなんて人物はいなくて、全てがローラの妄想だったのかもしれない。

TIFF12

私に構わないで 3.0

普通に寝てしまった。家から逃れられないって分かってバスを降りて戻ってきたのは分かるけど。あぁ、でもそれは、身体は逃げれても心は囚われたままってことか。

TIFF11

アバウトアウーマン 3.5

監督も言ってたけど、カメラが1度も外に出ないで、主人公が外に出たときでさえカメラが家の中から撮っていて、それはよく孤独感が表れていると思う。これが性別が逆だったら途端に犯罪感が増すのに、お婆ちゃんと少年だと犯罪感が感じられないのは何故だろう。

TIFF⑩

クラッシュ 3.0

護送車内のパニック映画って感じ。迫りくる死に対して、人種や宗教は関係なくなってしまうものなのだなぁと。

TIFF⑨

ビッグビッグワールド 4.5

考えることと想像することがいっばいあったけど、Q&Aで監督が、動物は何かを暗喩したものじゃなくてそのままだって言ってたのが驚き。途中まで蛇は死で、山羊は精神の破壊かなぁと思っていた。牛に妹が叫んだ瞬間、後ろから頭を殴られたような衝撃で、一気にキャパオーバーした。

TIFF⑧

フィクサー 3.0

この日ラスト。
期待していた。うとうとしてしまった上に、話も理解できなかったため評価はできません。ただ、フィックスが基本ていうのも嫌だったし、そこからゆーっくり寄っていく画が心底嫌い。本当に嫌い。それがよく分かった。

TIFF⑦

ブルームオブイエスタデイ 3.5

難しかった。僕が理解力が乏しいのと、歴史を知らないのもあると思うけど。僕はこれは愛を描いた映画だとは思わない。面白いとは思う。好みではない。

と、書いたのが見た直後なので、今となってはやはり僕がダメだったんだなと。

TIFF⑥

ダイビューティフル 5.0

この日ラスト。
もう好き。純粋な愛には血の繋がりとか性別とかなんも関係ないよね。トリシャが偽物の愛に騙されてたりとか、レイプ紛いのことされてたりとか、それでいてあの子に、私がお母さんだよって愛を注げるのは凄い。あんな小さい子に血は繋がってないってことをさらっと言えるのは、ゲイの彼女だからできること。話の組み立てがあんなバラバラなのに分かるし、確かにあれは人生のハイライ

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TIFF⑤

誕生のゆくえ 3.0

ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは分からない。ああいう終わり方は嫌いじゃないけど、この作品だと後味が悪かった。
僕がこの奥さんに感情移入できるときが来るとしたら、それは僕が子供を産んだ後じゃないとできない。と思う。
あれがもし1人目の子供だったら、あそこまでできないんじゃないか。命の重さを体験してしまってるから、あんなにも強い意志を最後まで貫けたんじゃない?

TIFF④

7分間 5.0

この日ラスト。
5.0でも足りない。僕の、まだまだ短い映画人生の10本に入るくらい良かった。
労働者が権力と闘うってだけで好みどストライクで、今回初参加のTIFFで1番期待していた。後日談が無いのがとっても良い。感情が過剰な分真に迫っていて、彼女らひとりひとりが何を1番大切にしているのかがよく分かる。7分間ってそういう意味か〜〜っ!!闘うのって大事。始め、たかが7分って俺も思った

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