見つめなおして

シーソー、ブランコ、ジャングルジム
心の弾む、魅惑の響き
口に出すその度に
幼き日がフラッシュバックする

友達と一緒にギッタンバッコン
日が暮れるまでギッタンバッコン
シーソーの板が弾む度
笑顔になって心も躍る

ぴゅう、ぴゅう、ぴゅう、ぴゅう
加速度を増すブランコが
空を切る度 心が澄んでいく

おーい、ここまでおいで
友達の声に呼応して
ジャングルジムに一心不乱
登る度に鼓動が高鳴る

何をしていても楽しくて
何をしていても許された
純粋な日々も今では憧憬
「知る」が増える度 歪む眼鏡

いい歳してなんて思うけど
ギッタンバッコン ぴゅう、ぴゅう
たまには公園に足を運んで
そよ風と陽の光に身体を任せてみる

いろんなことを考える
日々のこと、人間関係
形は変わってしまったけれど
もしも真っ直ぐ見れたなら
今の景色も悪くはないと
そんなふうに一人思った
ある晴れた日の夕暮れの公園

#詩形詩吹
#詩
#自作詩

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