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ituwa 4th Collection Nostalgia(ノスタルジア)〜追憶の香り〜

よく「デザインってどうやって生み出すんですか?」という質問をいただきます。
その都度、聞かれてから記憶をたぐり寄せて、あれからインスピレーションを得たのかなと気づくこともある。

前回のfusionコレクションは、イサム・ノグチやマテリアルからインスピレーション源に

今回のコレクションは、ドレスのデザインを始めて、ちょうど20年目にあたることに気がつきました。

ウェディングドレスのデザインをはじめた時に最初に見たミラノでの展示会。当時主流だった誇張された日本のデザインとは違い、どれもこれもが上質な素材、輝く刺繍、繊細なレースなど、ワクワクしながら見ていました。この毎年のミラノやNYで見られたコレクションが今もなお、ドレス作りの礎になっている。

ずっと大切にしているのは、美しいシルエットであること。これは恩師から植え付けられた呪縛なのかもしれないけれど、シルエットが美しければ、色褪せない1着になることを今年の年始のディオールのコレクションで再確認できた。

パタンナー経験からもこのコーナーが一番心躍った。

今回のコレクションの間違いなくインスピレーションの一つになっていることは間違いない。

そして、今までのマスク生活から解放され、自由で遊び心溢れるプレイフルな発想やデザインもスパイスとして取り入れたい。

今年のパリのメゾン・エ・オブジェで見た遊び心あふれるデザイン
※猫柄のドレスはありません。

出張や旅先の記憶で心が動かされたのは、朝日から差し込む光や黄昏時の海の煌めき、そして月灯りに照らされる景色など、普遍的でプリミティブなものへの愛おしさが増しているのは、これまで抑圧されて失われた年月のせいなのか、シンプルに年を重ねたせいなのか。

上賀茂神社で見た朝の陽光を浴びて咲いてなくても年月を重ねるごとに美しい枝垂れ桜
黄昏時の鎌倉で見た夕日
瀬戸内・尾道の縁側から見た月明かり

道が外れましたが、ドレスをデザインする上では、美しい景色や経験により心動かれた時の棚卸しだったり、凝縮だったりするのではないかとも思っている。

トワルチェックより

ituwaらしく、面白いマテリアルもたくさん

所作により煌めくマテリアル

遊び心のあるアイデアやデザインを盛り込みながら、今回、最終デザインを詰めるにあたり、コーディネーター、グラフィックデザイナーなど、メンバーの意見を取り入れながらチームでデザインをフィックスしました。気が付いたら、終電間際。20代〜30代のスタッフそれぞれの意見やアイデアもぎゅっと詰まっています。もちろん気持ちもぎゅっと込められたドレス達になりました。
いよいよ、最終サンプルチェック、修正段階に。

展示会やドレスサロンで喜んでいただけるバイヤーの皆さんやituwa花嫁の笑顔を妄想しながら。。。。お会いできる日をスタッフ一同楽しみにしております!!

ituwa 4th Collection Nostalgia(ノスタルジア)〜追憶の香り〜
ドレスショップバイヤー様向け展示会

京都展示会
2023年8月7日(月)8(火)@ACE HOTEL KYOTO  ロフトスイート
東京展示会
2023年9月4日(月)@東麻布アトリエ(検討中)

花嫁様向けお披露目
2023年9月 場所・日程調整中
ituwaインスタグラムにてお知らせします。

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