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石塚クロニクル

最近の若い方は、恵俊彰さんと石塚英彦さんが「ホンジャマカ」という芸人コンビであることをご存知だろうか。

学生の頃、勉強と称して部屋にこもり「岸谷五朗の東京レディオクラブ」というラジオを聞き耽っていた。そこに恵さんが出ていて、時々石塚さんも出演した。五郎さんが言うには恵さんは太っていて石塚さんは更に太っている、という。だが当時まだほとんどテレビに出ていなかった彼らの姿は、勝手に想像するしかなかった。そして番組本が発売されて初めて彼らの本当の外見を知ったのである。三人とも予想以上にいかつかった。こんな話はもはや時代劇の世界である。

さてその後の御三方の活躍については説明の必要もないだろう。彼らを見るたび、出世した親戚を見るような誇らしい気持ちになる。ラジオにハマったことのある方なら、きっと分かると思う。

先日、グルメ番組に出ている石塚さんを見た。彼のレポートはもはや芸術の域に達していると言っても過言ではないが、それでも勝手な親近感を抱いている私は「石ちゃん、本当に喜んでるな」とか「石ちゃん、ちょっとがんばってるな」などと勘ぐってしまう。グルメ番組を見る姿勢としてはあまりよろしくないかもしれない。