「川崎へはどっちだ」。
ずっと昔の朝、JR南武線の登戸駅上りホームに居たら、白い髭を蓄えた男性の外人さんが1人で周りをキョロキョロしていた。何か困っているようだが、どうしたものかな、と躊躇していると彼はサラリーマン風の日本人男性をつかまえて英語で質問していた。
簡単な英語だったので、質問の意図はそばで聴く自分にも判った。要は、「川崎へ行く電車はどっちだ?」。
登戸駅上り線ホームは、2本ある。中洲型で、右側には当駅始発の折り返し電車が停まるから、時間に余裕があればこちらで待つ方が座れてラクチンだ。左