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(ネタバレあり)『アイドルマスターミリオンライブ』第2幕を見た

9/10に『アイドルマスターミリオンライブ!』第2幕を見ました。公開3日目の21時上映回だったからか、お客さんは私を含めて7人くらいでした。

というわけで、感想を書きますが正直なところ前回以上にボロくそ書いているので、そういうのが嫌いな方は読まなくていいです。なお第1幕の感想は以下参照。


感想

7話と8話が酷すぎる。7話がアレだから相対的に8話がマシに見えるだけで、8話も相当酷いぞ。

7話

Team2とTeam3がデビュー曲披露をかけて南の島でアスレチックバラエティに挑むというもの。

そもそも今どき「ビキニを着たアイドルがアスレチックに挑む」なんて番組は地上波はおろか配信だってやらないだろと思うのです。もしあったとしても零細アイドルがやるくらいで、劇場を建てるくらいの事務所がやるのかという。スターダストプロモーションとかアミューズが今そんな事やったら燃えるでしょうし、AKBだってもうやってないでしょ。

というわけで、その時点でテンションが低いのです。その後も滑車の縄が切れて海に落ちるとか、断崖絶壁を登らせると上からチュパカブラがボールらしきものを投げて妨害するとか、その断崖の足場が崩れるとか唖然とする描写が出てきますがそこは他の人もツッコんでるからここで止めておきます。

個人的に引っかかるのがそのようなトラブルがあって「みんなでゴールを目指そう」となったんですね。琴葉と恵美がライバルチームの海美に託したのもそうした流れで出てきたわけです。そういうやり取りがあったからノーサイドで2チームともライブを披露するかと思ったら、海美のチームしかライブをやらないのであった。そこは2チームともライブを披露しないと海に落ちる海美を助けた琴葉と恵美が損しただけになると思うのだが。

いや「アイドル業界は弱肉強食。強ければ売れ、弱ければ引退するんだよ!」というフレイザードや志々雄真実みたいな教訓を伝えたいのなら否定はしませんが、そういうコンテンツでしたっけ?

ところで7話を「『アイカツ!』やニチアサ民だったら楽しめる」と擁護する人がちらほらいますが、特定の作品を見てないと楽しめない話はやっぱり駄目だと思うし、そもそも『アイカツ!』は10年前の作品なわけで今の時代に『アイカツ!』を作っても10年前と同じになるわけねえだろと思うのであった。そもそも水着でポーズを決める描写って今のニチアサ的にOKなの?

(9/13追記)

他の方の感想を見ていたら「曲披露と写真集で分けた」という意見を見た。そんなこと言ってたっけというくらい写真集の存在感が無いんだが(パンフレットの7話あらすじにも写真集に関する記載がない)。

8話

サンシャインシティ噴水広場と思しきショッピングモール(サンシャインシティはショッピングモールではない気もするが)とよみうりランドと思しき遊園地でデビューイベントを行うことになったTeam4とTeam5。しかし遊園地のイベントはお客さんが来てくれなくて…という話。

もうPとこのみさんを離すためにこういうプロットを組んだとしか思えないのだが。離すなら離すでいいのだがイベントスペース組の経験がフィードバックされて遊園地組の苦境を脱するとかそういう話になってないから、イベントスペースに行ったTeam5がいてもいなくても話に影響がないのである。何のために出てきたのさ。あと遊園地組の寸劇も見てて恥ずかしかったが、それは措くとする。

というか、そもそもイベントスペースで2組同時にイベントやればいい話である。子役として売れていた桃子は遊園地組だったけど、むしろ桃子を噴水広場と思しきイベントスペースに持って行った方が注目を集めたわけで、なんかもうプロデューサーが無能すぎないか、これ。チーフプロデューサーも駄目だしするなりすればいいのにそういう描写も無いので、プロデューサーが無能、チーフも部下の管理をしない無能と765プロどうしようもないな。それともこのプロデューサーと同様にミリオンライブを楽しんでいるプロデューサー(こっちはファンのこと)は無能であるという運営の皮肉なんですか、これ。

閑話休題。というわけで「Pとこのみさんを離すためにこういうプロットを組んだとしか思えない」に戻るのである。プロットにアイドルを当て込んでるのが見えちゃっているので、いい話にしようとしているのは分かるがちっとも響かない。もっともプロデューサーが何を言っても「そもそもそんなイベントの組み方をしたお前と事務所が悪いだろ」となってしまうのだが。

5話と6話

5話はアコギでの『Thank You!』は良かったです。日曜でもスーツにネクタイの最上父は面白かったが。

6話。静香と志保のやり取りは良かったかな。

気になったところ

1.結局なんでCGで作ったのさ?

第1幕の感想で以下のことを書きました。

CGというだけでまだ拒否反応が起きる中でCGにしたのは『ラブライブ!』みたいに各話に必ずライブシーンを入れるからだろうと思っていたのですが、全然そういう作劇になってないのです。それなら多くの人に見てもらうために手描きアニメでライブパートのみCGでも良かったのではないかとも思います。
まぁこの辺りは5話以降で変わってくるのかもしれませんが……。

https://note.com/unterwelt/n/n57b0808abae9

それは今回も変わらず。8話に至っては新曲にあわせて止め絵が流れてくるので、ますますCGにした理由が分からない。万策尽きた手描きアニメかよ。

2.やっぱり出番格差はあるという話

そりゃ12話でアイドル一人一人の掘り下げができると思わないし期待もしてないが、エミリーがほとんど話してないとかライブを披露してないアイドルがいるのは流石に話が違わないか。

パンフレットを読んだら8話に出てきたTeam5(ショッピングモール組)のドラマはアニメとは別に語られますと監督が話してたけど、そういう事じゃないよなぁ。ファンが見たかったのはテレビアニメで歌って踊るアイドル(というか担当)だったのではないの?

なぜアニメでまで担当に出番があるのか不安にならないとアカンのだという気もするが、信号機とかおつむの出番は安泰だろうから担当の人は大船に乗った気持ちで見ていられるね。良かったね。

結論

前回「悪くはないけどファン向けの作品だと思います」と書きましたが、違いました。信者向けです。

チーム制にするならチームごとのオムニバスドラマにすればよかったし、なんだったらゲッサンミリオンをアニメ化した方がみんなが幸せになれずとも納得はしたんじゃないかと思うのだが。

なんか製作陣がファンがアイドルコンテンツに求めているものを理解してないか、そもそもアイドルという題材に興味もないのではと思ってしまうのであった。アイドルに興味があれば7話の水着アトラクションとか8話のようなイベントの組み方をしないでしょという意味で。

「アイマスはファンがあたたかい」と運営も演者も言うけど、なんかファンのあたたかさに甘えてるだけじゃないのと思うのであった。

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